“点”と“線”など「シンプルな見た目と操作」による、ゲームの本質を追求した新機軸が登場「bit Generations 」レビュー(1/3 ページ)

7月13日と7月27の2回に分けて発売される「bit Generations」シリーズ。「ゲームの原点」を見つめ直す任天堂の意欲作、「dotstream」、「BOUNDISH」、「DIALHEX」の3本をレビューする。

» 2006年07月18日 18時07分 公開
[桜山憂太,ITmedia]

 7月13日と7月27の2回に分けて発売される「bit Generations」シリーズ。このシリーズは「ゲームの原点」を見つめ直すをコンセプトにしており、最近のゲームでは当たり前になりつつある、美麗なグラフィックや複雑な操作とは真逆の方向性を持ったタイトル群だ。この任天堂としての意欲作とも言えるタイトルは、全部で7本の発売が予定されており、そのどれもがシンプルな仕様になっている。お手頃な税込み2000円という価格とともにゲームボーイアドバンス用ソフトとして、携帯ゲームの手軽さを存分に発揮するタイトルたち。今回は7月13日に発売された「dotstream」、「BOUNDISH」、「DIALHEX」の3本をレビューしよう。

画面を見てわかるように、どのタイトルも“シンプル”。最近のゲームではほとんど見られない色使いや画面構成は、ファミコンの黎明期を含め数十年前のゲーム画面をほうふつとさせる。最近の若いゲームユーザーにとっては、逆に目新しく見えるのだろうか!?

dotstream(ドットストリーム):今まで見た事のない“ライン”によるレースゲームとは!?

 「dotstream」は“ライン”をモチーフにしたゲームで、スリップストリームやライン取りなどの通常のレースのような要素が盛り込まれている。しかし、キャラクターは車やバイクなどとは違い、ただの“ライン”でしかない。この“ライン”をいかに上手に操るかという事になるのだが、その操作感覚がかなり気持ちがいいと言える。方向キーの上下を押すことで、自分の通った道筋が軌跡のように残り、視覚的にも気持ち良さを演出してくれている。また、アクセルやブレーキといった仕様がないので、基本的にはライン取りが命となるのだが、自分が通った道筋や先行くNPCのラインが絡み合うため、見た目にも美しい。

 そして、特筆すべきはそのBGMの格好良さ。レースゲームとして気分を高揚させてくれるようなものが多く、とにかく聞いているだけでも気分が乗ってくる。これが、“ライン”や“色”によるデザインの美しさと相まって、1つの作品としての完成度をより高めていると言えるだろう。dotstreamをプレイする時は、絶対にBGMを聞きながらプレイしよう。それに付随して、カーソルを動かした時などのSE(効果音)も凝っており、やみくもにカーソルを動かすだけでも楽しかったりする。そのように細部まで音にこだわっているdotstreamなので、できればヘッドフォンを使ってプレイすることをオススメしたい。

 肝心のゲーム内容として、dotstreamには3つのモードが用意されている。基本とも言える「campaign」モードは、プレーヤーを含めた6人で5レースを争い、順位に応じたポイントを得て総合順位を決定するというものだ。総合順位で1位を取れば、上位クラスのレースに参加できたり、「formation」モードの新しいコマンドが入手できたりする。レースのクラスが低い時はコース自体の障害物が少なく、スピードもそんなに速く出ないので、難しく考えずにプレイできるだろう。しかし、クラスが上がるにつれ、コース自体の難度も上がり、敵となるNPCのライン取りもより正確になってくる。通れる幅も狭くなるため、スリップストリームが使いにくくなるので、より最良のライン取りを瞬時に判断できるようしないと1位を取るのは難しい。そのへんの駆け引きを制して、総合1位を取った時のカタルシスは、本当の意味でのレースゲームの原点と言えるかもしれない。

 次に「spot race」だが、「campaign」モードでプレイしたコースを1つだけ選んで遊べるモードとなっている。ここでは、ライン取りの反復練習やストイックなタイムアタックに励むことが可能だ。そして、最後となる「formation」は、「campaign」モードで手に入れたコマンドを駆使して、編隊を組んで楽しむモードとなっている。敵となるほかのNPCは一切出てこないが、画面下部に出ているエネルギー量が常に減っていくため、コース上に落ちているエネルギーアイテムを随時取っていかなければならない。そして、一定量のエネルギーを保持していれば、その量に応じた新たな“ライン”が登場して、編隊を組める。このモードをより楽しむためには、一定のコマンドがあった方がいいので、「campaign」モードで幾つか手に入れてからプレイする事をオススメする。

「campaign」モードは、左下のエネルギーが0の状態で障害物に激突するとリタイヤとなり、そのレースのポイントが0となってしまう。ピットインすればエネルギーを増やせるが、明らかにタイムロスになるので状況判断が必要だ
「spot race」モードは基本的には「campaign」と変わらない。ただ、1つのコースに限定してプレイができるので、苦手を克服するにはもってこいと言える。また、「campaign」と同じようにアイテムなども出るので、自分なりの戦略を構築する練習も可能
「formation」モードでは、「campaign」で手に入れた“コマンド”を使って編隊を組むこととなる。それぞれのコマンドは、各ボタンに割り当てられており、それらを駆使してハイスコアを狙っていく。いかに綺麗な編隊飛行をするかという楽しみ方もできる
       1|2|3 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2406/18/news026.jpg 赤ちゃんがベッドから落ちた!?→あわてて行ったママが見たものは…… “うそだろ?”な衝撃寝相に「面白過ぎるやめてww」
  2. /nl/articles/2406/18/news167.jpg 人気グラドル、合成なしでヨルさんキックを完璧再現 「エナコ・フォージャー良き」「そこまで脚が上がるのがすごい」
  3. /nl/articles/2406/17/news153.jpg 数学科が切った“大小バラバラ”なピザ→わかる人にはわかる「有名定理」の再現に反響 「全然わからん!!」「声出して笑ったw」
  4. /nl/articles/2406/16/news013.jpg 【今日の計算】「8−8÷8+8」を計算せよ
  5. /nl/articles/2406/17/news029.jpg 超ロングくせ毛の小学5年生が、人生初ヘアカットをしたら…… “まるで女優さん”な激変に「めっちゃかわいい」「ストレートもウェーブもできるなんて」
  6. /nl/articles/2406/18/news009.jpg イギリスから来た両親が、初めて孫と対面して…… 感動と幸せいっぱいのリアクションに「泣いちゃいました」「最高の言葉ばかり」
  7. /nl/articles/2406/18/news108.jpg 人生正直諦めた……竹原慎二、「死を覚悟の大病」から10年で“2000万円の高級外車”を購入 10台以上乗り換えも「1番気に入ってるね」
  8. /nl/articles/2406/18/news012.jpg ママとまだ遊んでいたい赤ちゃん→必死で眠気と戦うが…… 眠りに落ちていく姿に「ママの手の魔法にはかなわない」
  9. /nl/articles/2406/18/news145.jpg 「気になるw」 大谷翔平、新ユニフォーム披露も…… “まさかの箇所”に注目集まる「全然気付かなかった」
  10. /nl/articles/2406/18/news052.jpg 「くそっ。こんなので」「ゲラゲラ笑ってる」 風情がなさすぎる“カスの枕草子”が目撃され話題に
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  2. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  3. 「え?」 “ごみだらけの道”を掃除したら…… あらわになった“まさかの正体”に世界中が驚き 「信じられない」【海外】
  4. 185センチ木村沙織、生放送で櫻坂46メンバーの横に立つと……朝8時51分に驚きの光景 「あれ? 子供が混じってる?」「親子すぎる」
  5. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  6. 【今日の計算】「8−8÷8+8」を計算せよ
  7. フジ「アンメット」、池脇千鶴のサプライス姿が激変しすぎて“最も衝撃” イメージ覆す“肉づきたるみ顔”に「わからんかった」「びっくりして夜中に声出た」
  8. 「これどうやって使うの?」→「考えた人マジ天才」 セリア新商品の便利な使い方に「これ100円でいいんですか!?」
  9. 「この子はきっと豆柴サイズ」と言われた子柴犬、4年たつと…… 衝撃のビフォーアフターに「愛情詰まりすぎてw」「爆笑しました」の声
  10. 飼い主のことが好きすぎる超大型犬、最後は勢い余って…… 直視できないレベルの一撃に「何回見ても笑っちゃう」「襲われてる人がいます!!」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」