30人抜きなるか? 宇多田ヒカルさんが「テトリスDS」でユーザーとガチンコ勝負
2006年8月12日、東京・有楽町にある東京国際フォーラムで、歌手の宇多田ヒカルさんとニンテンドーDS用ソフト「テトリスDS」で1対1の対戦ができるクラブニンテンドー会員限定キャンペーン「宇多田ヒカルとテトリス対戦!!」が開催された。
2006年8月12日、東京・有楽町にある東京国際フォーラムで、クラブニンテンドー会員限定キャンペーン「宇多田ヒカルとテトリス対戦!!」が開催された。本イベントはその名の通り、歌手の宇多田ヒカルさんとニンテンドーDS用ソフト「テトリスDS」(レビューはこちら)で1対1の対戦ができるというもの。事前に行われたキャンペーンに応募した人の中から抽選で30人が参加した。
ステージに現れた宇多田さんは“ちょっと緊張しています。ライブではここまで緊張したことがないんですけど……対戦したこともあまりないので”とコメント。心の準備が整っていないという宇多田さんではあったが、「テトリスDS」をプレイする時には必須だというメガネを装着した後には、別人のように真剣な表情となっていたのが印象深かった。
そして始まった30番勝負の1戦目。ここは何としてでも勝っておきたい宇多田さんだったが、スタート直後に“全然感触が違う。何これ?”と声を発するなど、使い慣れている自身のニンテンドーDSでなかったことが影響したのか、致命的なミスを連発。あっという間にブロックが積み上がり、わずか58秒での敗戦となった。
“マジで! すごい悔しい!! ありえない!”とショックを隠さずにいられない宇多田さん。これを引きずってしまったのか、続く2戦目でもミスがなくならずに敗戦。2連敗という悪夢に“何で? 自分の(ニンテンドーDS)でできないんですか?”と、MCに詰め寄る場面もあったが、参加者も同条件であることから認められず。せめてもの抵抗なのか、なじませようとボタンを押し続けている宇多田さんからは、5歳のころからプレイしているという「テトリス」への並々ならぬ情熱がうかがえた。
インターバルのわずか数十秒でボタンがなじむわけはないのだが、気持ちの切り替えができたのか、3戦目はミスもなく初勝利を手にする。“ようやく勝った。やった!”と喜ぶ宇多田さん。この後は噂にたがわぬ実力を示し始めた宇多田さんが10連勝を飾り、前半戦を11勝3敗で終えた。
休憩をはさんでからの後半戦。ステージに登場した宇多田さんは“これからはもう負けない”と自信たっぷりに語る。驚くべきはこの言葉が現実のものとなってしまったことだろう。そう、後半の13戦を全勝したのである。何が変わったというわけではない。ミスによるピンチは何度もあった。だが、その度に驚異的な粘りで逆転し続けたのである。さらに言うならば、そのほとんどが60秒以内に決着がつく早い展開。短時間で勝負を決めているため、疲労も蓄積しないというわけだ。
ミス頼みではなく、宇多田さんに真っ向から勝負を挑み、勝てる人物は存在しないのか? そんな会場の空気が伝わったのか、ここで任天堂の開発スタッフ2人とのエキシビジョンマッチが実現する。“対戦できるだけでも光栄です”と謙虚に語る宇多田さんではあったが、その表情は自信に満ちあふれていた。対する開発スタッフは“看板背負ってきてますから、勝たないといけません”とコメント。そして、お互いの意地と意地がぶつかり合うガチンコ勝負の幕が開けた。
結論から先に言ってしまうと、1人目の開発スタッフに対して宇多田さんは完敗だった。自身のミスではなく、普通に負けたのが相当悔しかったのか、“先に3勝したほうが勝ちでどうでしょう?”とルール変更を求める宇多田さん。何とこれが認められ、勝負が続くことに。しかし、開発スタッフは本当に恐ろしいまでに強く、宇多田さんは何とか1勝をもぎ取るも、1勝3敗での敗北となった。
続く2人目の開発スタッフとの対決でも、先に3勝したほうが勝ちというルールを採用。こちらは実力がかなり拮抗(きっこう)していたのか、1本目と3本目を開発スタッフ、2本目と4本目を宇多田さんが制し、一進一退の攻防が繰り広げられる。そして迎えた運命の5本目。土俵際まで追い込まれた宇多田さんではあったが、この日何度も見せた脅威の粘りをここでも発揮し、見事な逆転勝利を収める。ガッツポーズを見せて喜びを爆発させる宇多田さんに対し、開発スタッフからは“『本気』でやったんですが……駄目でした”という最大級の賛辞が贈られた。
開発スタッフとのエキシビジョンマッチ終了後には、残り3人のイベント参加者との対戦を実施。彼らはイベント前に参加者のみで行われた対戦を制した猛者であり、かなりの好勝負が期待された。しかし、開発スタッフの1人に勝利したことで、さらに自信を深めた宇多田さんの勢いは衰えず、猛者たちでも1勝を上げるのが精いっぱい。結果、トータルの成績は宇多田さんの26勝4敗となった。
最後にあいさつを行った宇多田さんは“自分の仕事の宣伝とかではなく、遊びにきただけだったんですけど、本当に楽しかったです。今日はありがとうございました”とコメント。自らの実力が本物であることを証明できて、ご満悦の様子だった。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
-
高校生の時に出会った2人→つらい闘病生活を経て、10年後…… 山あり谷ありを乗り越えた“現在の姿”が話題
-
ディズニーシーのお菓子が「異様に美味しい」→実は……“驚愕の事実”に9.6万いいね 「納得した」「これはガチ」
-
「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
-
「防音室を買ったVTuberの末路」 本格的な防音室を導入したら居住空間がとんでもないことになった新人VTuberにその後を聞いた
-
プロが教える「PCをオフにする時はシャットダウンとスリープ、どっちがいいの?」 理想の選択肢は意外にも…… 「有益な情報ありがとう」「感動しました
-
間寛平、33年間乗り続ける“希少な国産愛車”を披露 大の車好きで「スカイラインGT-R R34」も所有
-
「もしかしてネタバレ?」 “timeleszオーディション”候補者がテレビ局を退社 ディズニーの“船長”としても話題
-
走行中の車から同じ速さで後方へ飛び降りると? 体を張った実験に反響「問題文が現実世界で実行」【海外】
-
グルーミングが出来ない生まれたての子猫、とんでもない体勢になり…… 想像以上のへたくそっぷりに「どこにも届いてないww」「反則級」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
- 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
- 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
- ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
- 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた