2006年はどうだったんよ――そして、2007年はどうなんよ?くねくねハニィの「最近どうよ?」(その5)(1/2 ページ)

海外のゲーム動向で日本の市場が見えてくる。クリスマスも正月も返上でゲーム業界を憂うハニィの「最近どうよ?」5回目は、なんとなく今年を総括してみました。いろいろあった今年を振り返り、未来をしっかり見据えてみたのでよろしこ。

» 2006年12月27日 15時21分 公開
[くねくねハニィ,ITmedia]
時期を逸しております

 メリークリスマス! って特にクリスチャンでもありませんでしたわ。しかもすでに時期を逸してましたわ(これ書いている時がまさにクリスマスだったの)。海外ゲーム市場を語るくねくねハニィの「最近どうよ?」第5回目なのね〜。いよいよ年の瀬ってことで年内最終回だわ。欧州へ取材に行ってたんだけど、帰りの飛行機に乗り遅れて大変な目にあったわ。って自分が空港に行くのが遅れたんだけどね(涙)。このコーナーの更新頻度もそうだけど、ハニィってばまったく時間の概念がギリギリなの、って正々堂々言うことじゃなかった。ごめんあそばせ。年末年始は「風来のシレンDS」のやり過ぎと暴飲暴食にご注意くださいませ、と自分に言い聞かせてたりして。

 さて、欧米で言うところの年末商戦とは9月末から12月初旬までを言うのね。読んで字の如く捉えれば、12月末まででは? と思うでしょ? でもね、それではもう遅いの。12月中旬以降にもなると、長い休みに入って(いわゆるクリスマス休暇ってやつ)皆様お出かけになったり、ホントにゆっくり休んでたりして、ゲームを買いに行ったりしないのよん。10月末のハロウィーン、11月末の感謝祭(サンクスギビング)ってのがヤマと言われていますのよ。でも、大手パブリッシャー様はそこを狙って発売をしかけてくるので、ビッグタイトルのてんこ盛り状態にもなったりするわけで、競争が一番激化するとき。ニッチなタイトルはあえてここを外して春に出したりすることもあるわけですな。ここはタイトルの特質に応じた販売戦略なので、年末に出ないからと言ってカリカリしては行けませんぜ。いいものとは言え、ユーザーのお財布や自由時間には限度があるから、その部分をついた販売スケジュールは大事ですねん。ステレオタイプに「欧米は年末に出さないとダメ」ってのはもはや無謀とも言えますです、はい。ちなみにワーナーブラザーズの数年前の映画「マトリックス」は、あえて年末などのタイトル乱立時期を避け、他に目立ったタイトルが少ない春に上映したことで、さらに盛り上がったと言われているの。「時期を外す」ってのも逆転の発想ですなぁ。

 多くのパブリッシャーはできるだけ早い段階で出して長い間販売店の棚に並ばせるのを好むのですわ。というのも、海外は日本ほど「初動命」ではないの。売れるソフト(この定義は難しいけどね)は長い間売れるし、初動で売れなくても価格が下がれば(「最近どうよ?」第3回目を見てね)、売れるってこともあるから、年末商戦の早めの時期に出したがるんですの。実際は発売しようとしても開発が遅れたりして思い通りに行かないこともあるんだけどね〜。

 年末なので、海外市場の動向をまとめて「どうなる2007年!」と決めてみようかなぁと思っているんだけど、2006年のすべての販売数値データが揃うのは来年1月末なの。だから、あくまでも海外の記事やパブリッシャーの感覚からお伝えすることになるんだけど、2006年は次世代機が出揃ったってことが大きなニュースだった。ただ、市場に供給された台数に限りがあったため、売上インパクトとしてはそれほどでもなかったの。次世代機の市場への影響は2007年に本格化するものと思われるんだわ!

2006年海外ゲーム市場

ハード

 いまや旧ハードと言われるプレイステーション 2(以下、PS2)やゲームキューブも値段の引き下げがあってそれなりに売れたのも事実だけど、やっぱり気になるのが次世代だよね。欧州でのプレイステーション 3(以下、PS3)の発売は、来年の3月に延びてしまったけど、12月8日に発売されたWiiは発売後2日間で32万5000台を完売したと発表されていて、こちらも品切れ状態はしばらく続く模様。日本や北米から一歩遅れて発売されがちの欧州市場でも、今回のWiiはほぼ同時発売。小売店もユーザーも次の在庫を待っているようですな。

 次世代ばかりが取り沙汰されているけど、見逃せないのが携帯ゲーム機。2006年の初めまではPSPとニンテンドーDSは販売台数は拮抗していたんだけど、5月の「New スーパーマリオブラザーズ」が発売されてからニンテンドーDSが一気に販売を伸ばして、北米だけで800万台を超えたと思われまする(11月単月で91万8000台も売り上げたの!)。一方のPSPは600万台程度。当初人気とされていたUMD映画の販売を北米大手スーパーチェーン(GMS)のTargetが撤退すると表明するなど厳しい状況が続いているの。

 ただ、SCEも何も手立てをしていないわけではない。12月になってからFinancial Times紙が、ソニーが2007年初めにPSP向けに映画のダウンロードサービスをローンチすると報じたの。PCのインターネットを利用してメモリースティックにダウンロードするという方法以外は、値段とかどんなタイトルがあるのかとかは発表されてないけどね。これは要チェックっすね。

ソフト

 次世代機が出揃う年末までは、PS2とXbox 360のソフトが拮抗して売れてはいたんだけど、10月までは北米でも買い控えが見られたんだ。でも、PS3やWiiが発売された11月は市場規模が前年比15%アップとなったと報じられている。ただ、これは業界自体がというよりは、マイクロソフトの「Gears of War」やスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXII」、任天堂の「ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス」などビッグタイトルがそれぞれのハードを牽引していると言われているの。ここで気になるのが、新ハードに向けたタイトルで売上げを牽引したのが「ゼルダの伝説」だけだったってこと。やっぱり出荷台数不足は大きいとアナリストの間では評論されてるんだわん。

 でもこの「Gears of War」、欧米だけで200万本を売り上げたと発表があったので、これはお化けソフトだね。「Halo」と並ぶマイクロソフトゲーム機の冠タイトルとなったのは明白ですな。このゲームのおかげでXbox Liveに入ってくるユーザー(ネットアクセスユーザー)数がそれまでの50%増になったらしいのよ。必ずしも課金ユーザーが単純に増えたということではないんだけど、これこそ「ハードを牽引するソフト」なんだよね。パッケージにお金を払ってさらにネットでもお金を落とすって気持ちになるこのゲーム、日本での発売(2007年1月18日)が気になるハニィです。

 ズバリ言いましょう! 2006年はニンテンドーDSの年でしたね。いい意味で期待を裏切りましたよ、ホント。日本でしか売れないだろうと言われていた「脳トレ」シリーズも堅調で、日本とまったく同じ「ブーム」現象が起こっているの。「nintendogs」は欧州で500万本、北米では200万本超えしてるし、「スーパーマリオ64 DS」、「New スーパーマリオブラザーズ」、「マリオカートDS」などミリオンタイトルが続出。それ以外でも6桁売上げタイトルはひしめいている感じ。出せば必ずそこそこ売れるっていうムードでしたねん。比較されたPSPのソフトは「グランド・セフト・オート:リバティーシティストーリーズグレイティストヒッツ」が100万本超えただけで、“コレぞPSPを代表するソフト!”ってのがなかったのが残念。

 ニンテンドーDSは任天堂のソフトしか売れない、という批判もあるけど、ハニィに言わせればそんなの当たり前。だって、ローンチが発表された頃は、クールではない形状(失礼しました)のゲーム専用機であるニンテンドーDSよりも、ゲームもできるクールでかっこいいポータブルなマルチメディア機であるPSPに白羽の矢を立てたアナリストや業界関係者は多かったし、欧米のパブリッシャーやデベロッパーも一斉にPSP向けに開発ラインをシフトしていたからねん。そう考えると、フタを開けてみたらニンテンドーDSの健闘が目立ったよね。これは、WiiがE3で賞を受けた通り「イノベーション」の勝利だったと思うのだよ。高性能の機械と言う箱ではなく、ユーザーが遊びたくなるような、「遊び方」の勝利だったということ。「Touch!」はハードの性能を超えるほどセンセーショナルだったわけだ。

海外展示会の動向

 E3が今までの形で存続しなくなったことは第1回の「最近どうよ?」で述べた通りでやんすが、ちびっとだけ繰り返すと、そもそもリテーラー(小売店)の開発中のソフトの評価および受注増のために行っていた展示会が、回数を重ねるたびにメディアや一般ユーザーが介在してきてしまったため、本来の目的を失ってしまったわけだ。ま、その恩恵を受けて我々はたくさんのラインアップを一気に見ることができたわけだけど、2007年からはサンタモニカ(ロサンゼルス近くの海岸リゾート地)のホテルで7月にひっそり行われるカンファレンスに姿を変えてしまうようですわ。

 この、ポストE3、すごく人数は絞られるみたい。ただ、ブースでゲームソフトの紹介とかはないだろうと言われてたわりには、若干の展示要素はあるみたいですぜ。いずれにしても従来のE3と違ってそんなに大きなものではないし、イメージやニュアンスもちょっと変わってくるから、このままの名前じゃねぇ? って考えたのか、このイベント自体の名前を募集してるぞ。ぜひ「くねくねエキスポ」とか「エキスポハニィ」とかどうでしょう?

 日本人にとっては、年に1回この展示会さえ押さえれば、PCやモバイルも含めた世界のゲームタイトル動向やトレンド、もっと言えばその年のパブリッシャーの技術力の向上などが見極められたのにさ。住んでいるわけではないところの情報を拾っていくのはホントに大変になっちゃうよね。しかも、E3末期ではNCソフトやWebzenなど韓国勢の勢いは否めなかったわけで、欧米のメーカーだけ見ていればいいわけではなくなった。こちらの動きも見ていかなければいけないから、ハニィを含めたメディアやアナリストは本当に大変な時代だよ……。あ、愚痴ではありませんぜ(笑)。

 1月にラスベガスで行われるConsumer Electronics Show(CES)、いわゆる世界最大の家電ショー。2004年Comdex、つまりITの流れがCESへ統合されて、じゃあ、同様に2006年E3の流れがまるまるCESに統合されるのか? は、微妙。そもそも家電とITというのはそれほど「遠い」ものではないけど、これにエンターテインメントをくっつけるのはあまりに強引過ぎる気もする。もちろん、Xbox 360やPS3、Wiiなどの「ゲーム機」に関しては「家電」と言っても過言ではないし、今までだって展示されてきてたけど、E3同様にあの多くのパブリッシャーとそのタイトルが展示されるわけにもいかんでしょうな。

 ってことで、ハニィはここで、今までのE3機能は下記のように「分散される」と考えておりやす。

  • 1:ハード的アプローチ→CES
  • 2:ソフト開発的アプローチ→Game Developers Conference
  • 3:ソフト販売的アプローチ→Post E3
  • 4:ユーザー向アプローチ→Game Convention、各パブリッシャーのプライベートショー
腕の見せどころだけど、まずは「風来のシレン」をなんとかしないと……誰か助けて!

 純ジャパニーズのハニィからすると、本当は東京ゲームショウがE3機能を引き継いでくれればいいのに……と考えてしまうのだけど、残念ながら欧米の年末商戦が始まってしまっている時期に開催されていることや、何よりも日本発の情報がそれほど珍重されなくなってきているってことを考えると、ちと厳しいってのが現実だねぇ。E3が大幅縮小されたことによって情報量の低下は免れませぬ。毎年5月に集まっていた情報がバラバラと分散されて入ってくることになるので、情報ソースや情報の優先度を考えていかにゃなりませんぜ〜。くねくねハニィの腕の見せどころかしら?

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2405/27/news133.jpg 「虎に翼」、ヒロインの弟役が初登場 演じた人物のギャップに驚き「同一人物なのか?」「朝ドラにも出るの凄いな」
  2. /nl/articles/2405/27/news038.jpg 誰にも懐かないボス犬を、1歳娘が散歩へ連れて行くと…… 従えて歩く驚きの光景に「あの狂犬が…」「凄い…凄すぎる」
  3. /nl/articles/2405/28/news118.jpg 小林麻耶&國光吟、600万円超する“新型外国車”購入に「中古で売る時の値段は考えてません」 高額iPadもゲットで生活フルエンジョイ
  4. /nl/articles/2405/27/news130.jpg 「声出して笑った」「あかんw」 メロンパンを半分こしようとしたら…… “衝撃のビジュアル”への変貌に5万いいね
  5. /nl/articles/2405/28/news131.jpg 「誰かわからなかった」 香川照之、“激変”したワイルドな姿に周囲も「髪型それでいいんですか」「なんか自由な感じ」
  6. /nl/articles/2405/28/news052.jpg 最新のガンプラに10年前のパーツを付けると……? 「覚醒状態」への変身が「激アツすぎる」と話題
  7. /nl/articles/2405/28/news101.jpg 「くたばれクソメディア」 マイファスHiro、「性加害巡る誤報」伝えかけた週刊誌に中指突き立て “音声暴露”し「覚悟持ってやってこい」
  8. /nl/articles/2203/29/news111.jpg 小林麻耶、元夫・あきら。と「愛の再婚」を報告 駆け落ち理由は“父と縁を切り、母は洗脳にかかっている”ため
  9. /nl/articles/2405/27/news012.jpg 「リノベは正直無理」 絶望的なボロボロ築50年超物件を改装→信じられない変貌に「元の家の面影なし」
  10. /nl/articles/2405/28/news146.jpg 「まさかの本人」 JR東の各駅放送と新幹線の車内放送の中の人が夢の競演 「黄色い線の内側の人だ」「親の声より聞いた声」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「これを見つけたら緊急事態」 農家が恐れる“生えると危険な雑草”の繁殖力に「悪いやつだったんですね」「よく食べてました」
  2. 「虎に翼」、ヒロインの弟役が初登場 演じた人物のギャップに驚き「同一人物なのか?」「朝ドラにも出るの凄いな」
  3. 【今日の計算】「9−9×9+9」を計算せよ
  4. スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  5. YUKI、大胆なスリット入った近影に驚きの声 「52歳なの意味わからんな」「ここまで変わらないって本当凄い」
  6. 誰にも懐かないボス犬を、1歳娘が散歩へ連れて行くと…… 従えて歩く驚きの光景に「あの狂犬が…」「凄い…凄すぎる」
  7. 晩酌中、ふと机の下をのぞいたら…… 背筋が凍える光景に反響続々「皆様は覗かないようにしてくださいね」
  8. 小林麻耶&國光吟、600万円超する“新型外国車”購入に「中古で売る時の値段は考えてません」 高額iPadもゲットで生活フルエンジョイ
  9. 真田広之の俳優息子、母・手塚理美と“超大物司会者”に対面 最新ショットに「ご立派な息子さん」「似てる雰囲気」
  10. 「トップバリュを甘く見てた」 ジョブチューンで審査員大絶賛の“マストバイ商品5選”に反響 「買ってみよ」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 庭に植えて大後悔した“悪魔の木”を自称ポンコツ主婦が伐採したら…… 恐怖のラストに「ゾッとした」「驚愕すぎて笑っちゃいましたw」
  2. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  3. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  4. 「歩行も困難…言動もままならず」黒沢年雄、妻・街田リーヌの病状明かす 介護施設入所も「急激に壊れていく…」
  5. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
  8. 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  9. 築152年の古民家にある、ジャングル化した水路を掃除したら…… 現れた驚きの光景に「腰が抜けました」「ビックリ!」「先代の方々が」
  10. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評