王女と灰の戦士たちがくり広げる、美しく幻想的なストーリー:「ASH 〜ARCHAIC SEALED HEAT〜」レビュー(1/2 ページ)
「ファイナルファンタジー」シリーズのプロデューサーとしておなじみの坂口博信氏の最新作はこだわりのSRPG。亡国の王女に率いられた灰の戦士が剣を取り運命に立ち向かう。美しく幻想的な世界観に魅了される。
RPGの巨匠が贈る新作SRPG
任天堂から新たに発売されたSRPG「ASH 〜ARCHAIC SEALED HEAT〜」(以下、ASH)。その最大のウリはなんといっても坂口博信氏の新作であること。
坂口氏といえば、「ファイナルファンタジー」シリーズ(以下、FF)の生みの親として著名なゲームクリエイター。その後も同シリーズに深く関わり、「FF」が国民的RPGとして大成功を遂げる立役者となった。ほかにも「クロノトリガー」など数々の大ヒット作を生み出している。独立以降、ゲーム制作会社のミストウォーカーを設立し、現在も活躍中だ。
今回の「ASH」は、坂口氏が手がける作品としては初のSRPGだ。以前からゲーム誌のインタビューでSRPGへの意欲を熱く語っていた坂口氏。ついに実を結んだというわけだ。
スタッフには歴代の「FF」でアートディレクターを務め、高く評価された皆葉英夫氏や「ファイナルファンタジーXII」の作曲家、崎元仁氏も参加している。
小説や音楽では作家やアーティストで作品を指名買いするというのは当たり前だろう。「ASH」も作り手を見ただけで買いたくなる、ゲームでは数少ないタイトルだ。
さて、坂口氏の作品には「炎」というテーマがよく用いられる。「FF」で燃えさかる建物から脱出するシーンを覚えている人も多いのではないか。 また「受け継がれる意志」という主題も、坂口作品を読み解くうえでは欠かせない。
タイトル「ARCHAIC SEALED HEAT(アルカイック・シールド・ヒート)」とは、「古(いにしえ)に封印されし炎」という意味。炎に焼かれて灰になった人々が蘇り、剣を取って戦う。そして、消滅しても心は仲間に受け継がれていく……。まさに坂口作品の王道である。非常に哲学的で、生きるとは何か、自分の存在とは何かを考えさせられる。
オープニングから引き込まれるストーリー
――豊かな緑の王国ミリニアでは、17歳になった王女アイシャが戴冠の日を迎えようとしていた。摂政のブルネクと家臣が見守る中、王位継承の腕輪を手に取ろうとするアイシャ。そのとき炎をまとった大蛇が現れ、城も家臣たちも、一瞬にして灰となった。
だが、アイシャに危機が迫ろうとしたとき、灰からブルネクを始めとする家臣が蘇って彼女を守る。姿も意識も生前とまったく変わらず、ただ体は灰になっただけで……。
アイシャはなぜ炎の蛇が現れたのかを調べるため、そして家臣の体を元に戻すため、旅に出る。やがてアイシャの前には炎の蛇を戦争に使おうとする他国の兵士や未来人も現れ、謎は深まっていく……。
本作の略称「ASH」は英語で「灰」。個人的にゲームで灰と聞くと、「ウィザードリィ」を思い出してしまう。死んだ仲間の蘇生に失敗すると灰となり、もう一度復活にチャレンジして成功すればいいが、ダメなら永遠に仲間を失ってしまう。その容赦のなさと切なさは未だにゲーマーの語り草だ。
本作で登場する灰の戦士は、ニュアンスは少々違うものの、やはりはかない存在だ。成長システムの柱「エンゲージ」では、能力を普通の人間に託し、スキルを吸収されて灰の戦士は消滅してしまう。存在はなくなっても、どこかに思いは残る。しかし……。テーマとシステムが見事にリンクし、おごそかで幻想的な雰囲気を醸し出している。単にヒーローが世界を救うだけのSRPGではないのだ。
過去を背負った人々のドラマ
アートディレクターの皆葉氏が初めてキャラクターデザインに挑戦したという、登場人物も魅力的だ。外見もさることながら内面にも引き付けられる。主人公のアイシャは両親を亡くし、摂政のブルネクに見守られて育った王女。まっすぐで凛とした性格の持ち主だ。戴冠式の直前に臣下を失うという大惨事に直面しても、王女として気丈に対処しようとする。
ほかにも、ロマンスグレーの摂政ブルネク、隣国サムネルシアの部隊長ダンと森の民で唯一の生き残りの子供エミュ、気が強い大国エースシンの皇女マリティと、頼もしい仲間たちがアイシャの周りに集まってくる。
登場人物はそれぞれに過去を背負っている。SRPGの場合は攻撃のバリエーションを増やすために次々とキャラクターが参戦することもあるが、そうした薄っぺらさはなく、1人1人にドラマを感じる。与えられた人生を懸命に生きる脇役陣にも注目だ。
世界観やドラマを盛り上げているのは美麗なムービーの数々。ニンテンドーDSでは初の大容量2Gbロムを採用し、要所要所にムービーが挿入される。ニンテンドーDSで初期から遊んでいる人間としては、ここまで鮮やかな映像が表現できるのかと驚かされた。このムービーのレベルが今後のDSの目標になるかもしれない。
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