4頭身のかわいい3Dキャラがくり広げる剣と魔法の世界――「夢世界-武林外伝-」(1/2 ページ)
まもなくクローズドβテストを予定している「夢世界-武林外伝-」。それに先駆けてテストサーバでこのゲームについて体験することができたので、ご紹介していこう。
シーアンドシーメディアがまもなくクローズドβテストを予定している「夢世界-武林外伝-(以下、夢世界)」は、幻想的な世界をベースに、剣と魔法が行き交うファンタジーMMORPGだ。制作元は「Perfect World -完美世界-」(以下、完美世界)を手がける北京完美時空網絡技術で、本タイトルが2作目となる。インタフェースやゲームシステムなど基本部分の多くを「完美世界」から受け継ぎながらも、よりカジュアルに、MMORPG初心者にも楽しめる敷居の低さがポイントである。
なお「夢世界」についてはプレサイトが10月12日よりオープンしており、ワールドマップやクラス、各種システムなどについてはそちらでもチェックできるが、ITmedia +D Gamesで「夢世界」をきちんと紹介するのは今回が初めてということもあり、まずはゲーム概要から順を追って本作の魅力をご紹介しよう。
「夢世界」の舞台となるドリーム大陸でまことしやかにささやかれているのは、どんな願いも叶うという「伝説の書」の存在。モンスターや魔の力に魅入られた人々が力を強めていく中で、プレーヤーは人々を救うためにこの伝説の書を探し求め冒険に出る、というのが本タイトルのバックストーリーとなっている。この伝説の書は実際にゲーム内アイテムとして存在するというのだが、どのように入手して一体何が起きるのかは、もちろん現時点では秘密だ。
キャラクターは「完美世界」に見られるような、スーパーモデル並の8頭身体形に繊細で美しい顔立ちではなく、ややぽっちゃり気味の手足に大きな瞳の4頭身。種族などはなく性別を選んだら、髪形と表情を5パターンから選んでカスタマイズ可能だ。3DMMORPGのキャラクター作成では現実離れした美男美女も珍しくないが、「夢世界」の男女は、どちらかと言えば愛嬌のある顔立ちをしている。ただしキャラクターデザインについては日本向けに改善が行われるとのこと。顔つきはもちろん衣装についてもテコ入れを行い、中国版とは全く違った見た目になる予定なので、本記事で公開しているスクリーンショットは、あくまで参考にとどめてほしい。ちなみに「夢世界」は中国のテレビ番組「武林外伝」を原案としている。日本では当然ながら番組自体の知名度が低いことを考慮し、キャラクターデザイン同様に修正が入るようだ。
インタフェースは既存のMMORPGによく見られるタイプ。画面左上にキャラクターのレベル、HPなどの簡易情報、右上にミニマップ、画面下部にはチャット欄とアイコンが並んでいる。スキルは1〜0の数字にショートカットとして登録でき、ショートカットウィンドウはフローティング化されているのでプレイしやすい場所に自由に配置可能だ。移動はWASDキーまたはマウス操作の両方に対応。NPCとの会話やメニューボタンなども、ほとんどは左クリックで行えるのでオンラインゲームの経験が多少なりともあれば、分からないことはまずないだろう。
キャラクター育成はレベル制度で「見習い」からスタートし、レベル10で1次転職、レベル30で2次転職が可能だ。1次転職には「魔法使い」、「戦士」の2種類しか選べないが、2次転職では戦士系なら、「剣士」、「槍使い」、魔法系なら「魔道士」、「修道士」、3次転職以降になると、「竜騎士」、「黒騎士」、「重戦士」、「槍星」、「妖術士」、「賢者」、「占術士」、「神官」など、ゲーム内での役割がはっきり分かれるさまざまな職業へと成長できる。
ゲーム内にはメイン・サブを合わせてクエストが3000個近くもあり、クエストをこなすうちに自然と成長できる。転職後はレベルアップ時に得たスキルポイントを割り振ることで、様々な攻撃・支援スキルが使えるようになるわけだ。スキルはツリー制になっており同じ職業を選んでも、どの系統のスキルを強化するかでタイプの異なるキャラクターが出来上がる。ステータス値についてだが、こちらは残念ながら選んだ職業ごとに固定で上昇となっている。
「夢世界」では、「完美世界」の運営で得た経験を元に、MMORPG初心者向けのフォローもしっかり行っていくという。具体的には、キャラクター作成が完成しゲーム内に降り立つと、まずゲームの基本操作や用語の意味を理解し、この世界に慣れてもらうためにチュートリアル代わりのクエストがNPCから受けられる。序盤は配達や指定されたモンスターを倒すといったお使い系を中心に進めれば、レベル30まではクエストだけでサクサク成長。ストレスなく転職や新スキル習得を体験できる。また、レベル5で受けられるクエスト報酬では先述の変身アイテムも入手可能。比較的低レベルのうちから、夢世界の特徴的なシステムを体験できる工夫がなされているのは評価したい。そのほか、3Dゲームに不慣れなプレーヤーのためにMボタンでフィールドマップを開きクリックすれば、目的地までオートランで運んでくれる機能も備わっている。
今回はテストサーバに接続しての体験プレイのため、移動可能なエリアも広く開拓されているが、日本でのサービス開始時には解放されるマップは5個前後ということだ。土地ごとに雰囲気はガラリと代わり、建物やNPCの衣装も違う。βテスト参加者は、できるだけ多くの街を巡ってそれぞれの景色を楽しんでみてほしい。
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