栄光あるジオンの名の下に、わたしは生き延びることができるか?「ガンダムタクティクスオンライン」リポート(1/4 ページ)

“MS”という略称から真っ先に“モビルスーツ”と連想する人は要チェックなタイトル「GTO」が、1月24日より正式サービスを開始した。今回、オンラインの戦場に赴いてみたのだけど──いやはや、名を上げるのって難しいもんですね。

» 2008年01月31日 00時00分 公開
[内田志乃,ITmedia]

カンタン操作で奥深い駆け引きを実現

 「ガンダムタクティクスオンライン」(以下、GTO)は、おなじみテレビアニメ「機動戦士ガンダム」の“一年戦争”を舞台にした、リアルタイムの戦術級シミュレーションゲームだ。プレイヤーは地球連邦軍かジオン公国軍いずれかに所属し、部隊を率いて敵軍との戦闘に臨んでいく。ちなみに筆者は“ジーク・ジオン”な人種なので、今回のリポートはそれを念頭にご覧いただければ幸いである。

 では、最初にゲームの大まかな流れを解説しよう。まず行うことは、自身が指揮する部隊の編成だ。本作では、モビルスーツ(以下、MS)やパイロット、戦術等は、すべて「ユニット」と呼ばれるカードで表される。これらユニットを、カードゲームのデッキを組む要領で編制していくのだ。

 編成が終了したら、戦いに繰り出すことになる。実際の戦闘はオートで進行し、プレイヤーは直接操作しない。戦闘中は各パイロットの特殊能力やアイテムが使用でき、そのタイミングだけ操作する、という寸法だ。

画像 MSやパイロットはユニットと呼ばれるカード形式で表示。これらを制限の中上手に編成して、強い舞台を組み上げていくのだ
画像 戦闘中の操作はいたってシンプル。ハイスペックのマシンなら、このような大迫力の戦闘シーンを、余裕をもって存分に楽しむことができる

 すごく単純なゲームに思えるかもしれないが、なかなかどうして、奥が深い。1回の戦闘は数分程度で終了するが、事前の部隊編制は相当の時間、それにアタマを使うことになる。それほどまでにユニットの種類が多く、組み合わせは多彩だからだ。戦術も奥深い。

 対戦する敵はコンピュータの場合もあるが、自分と同じようにアタマをひねって編制してくる他のプレイヤーだったりもするわけで、そしてそんな時にこそこのゲームのキモである“駆け引きの醍醐味”を存分に(場合によっては骨身に沁みて)味わうことができるだろう。

 戦闘終了後には、各パイロット毎の撃墜数はもちろん、与ダメージや被ダメージ、生存時間といったデータが提示される。これを参照しつつ、より強い編制を練り上げ、上の階級やランキング上位を目指していくことが、本作の大きな目的である。

 また、現実の時間の流れとともに“一年戦争”も進行する。それに伴い、新たなMSが開発・配備されたり、原作のストーリーに沿ったさまざまなミッションにチャレンジできる。例えば正式サービス開始直後である2008年1月24日現在、北米を脱出しようとするホワイトベースを援護するミッションが配信されていたり、ジオン軍の最新MSとして赤い“ザクIIS型”(いわゆるシャア専用ザク)が登場したり、といった具合だ。物語や新規MSの配備は約2週間ごとに次の段階へ進む、とのことだ。

 本ゲームにおいては実時間の約5カ月で原作の“一年戦争”が終結する。これを1つのクールとし、クール終了とともに新たなクールが開始される(一年戦争をなぞる展開を最初から新たに開始する)。もちろんクールの途中からプレイすることも可能だが、やはり最初から最後まで順に見届けた方がより楽しめるというものだろう。

 オフィシャルサイトとの連動も強力に展開されており、プレイヤーランキング一覧や新規ユニットのアナウンスはもちろん、一人ひとりの戦果は全体の戦況に反映され、どちらの陣営が優勢であるかといった情報までも日々更新される。新たなユニットを手に入れる手続きもオフィシャルサイトにて行われるのだ。

画像 オフィシャルサイトより、ある日の“ジオン軍戦場リポート”。おなじみホワイトベースを“木馬”と称していたりする。「任務」モードのミッションと連動している情報も
画像 同じくオフィシャルサイトより、ある日の戦績情報……。圧倒されているじゃないか、我が軍は! 公国の興廃これら緒戦に在り、各員一層奮励努力せよ!(←自戒を込めて)
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