“空飛ぶゲーム機”AR.Drone、アプリ開発者募集中――ダンスだってできるんです
iPhoneアプリで操作できるR/Cヘリ「AR.Drone」は、機体のカメラ映像を使ったARゲームが楽しめるなど“ゲーム機”としての魅力も持つ。AR.Drone向けアプリを開発するためのSDKは無償で提供されており、開発者コミュニティには5000人が登録しているという。
iPhoneで操作できるR/Cヘリ「AR.Drone」をご存じだろうか。このR/Cは、Wi-FiでiPhone/iPad/iPod touchといったiOS端末と接続し、App Storeで配信されている専用アプリを使って操縦ができる。タッチパネルや加速度センサーを使った直感的な操縦が楽しめるだけでなく、端末の画面に送られる機体のカメラ映像を見ながら操縦したり、カメラ映像に画像認識によるAR(拡張現実)を重ね合わせたゲームが遊べたりと、まさに“ハイテクおもちゃ”と呼ぶにふさわしい機能が詰まっている。
「AR.Droneは発表した各国で大きな反響を集めた」――そう語るのは、開発元のParrotでAR.Droneのマーケティングを担当し、“AR.Droneのエースパイロット”でもあるミカエル・パストー氏。2010年9月に欧米、そして日本で販売を開始し、それぞれの地域で満足のいく評価を得られたという。2011年は東欧、南米、中東、東アジアなど、全30カ国にまで販売地域を増やす計画だ。
「オープンプラットフォーム」としてのAR.Drone
ParrotがR/Cヘリを世に送り出したのはAR.Droneが初めて。同社はフランスを拠点に自動車向けハンズフリーキットやワイヤレスオーディオシステムなどを手掛ける企業で、ハードウェアよりもソフトウェアの開発に強味を持つ。AR.Droneでは、カメラやジャイロセンサーなどを活用して4つのプロペラをソフトウェア制御するなど、ソフトウェア企業ならではのアプローチで製品の完成度を高めた。
Parrotのソフトウェア企業らしさは、同社がAR.Droneを“ゲーム機”ととらえている点にも現れている。AR.Droneは、無料配布されている操縦アプリ「AR.FreeFlight」だけでなく、アプリを切り替えることでさまざまな楽しみ方ができるのだ。
例えば、Parrotが公式に販売しているアプリ「AR.Pursuit」では、AR.Drone同士でお互いを追跡しあうARシューテングゲームが楽しめる。このゲームでは、機体のカメラ映像に相手の機体(正確には、機体に貼り付けられたARマーカー)が映り込むとターゲットがロックオンされ、相手に“ARミサイル”を撃ち込むことができる。ミサイルが当たるたびに追う側と追われる側がチェンジし、より多くの時間を逃げた方が勝者となる。筆者はこのゲームを実際に体験してみたが、ヘリを操縦しながら画面上でゲームが繰り広げられる感覚は、これまでのゲームでは味わったことのない新鮮なものだった。
Parrotでは、こうしたARゲームをはじめとするさまざまなアプリを世界中の開発者に作ってもらい、AR.Droneというゲーム機の楽しみ方を広げていきたい考え。そのために、アプリ開発のためのSDKを無償で公開している。現在、開発者コミュニティには約5000人が登録しており、既にサードパーティー製のAR.Droneアプリがいくつか公開されている。
さらに、WiiリモコンやKinect、さらにはMicrosoft SurfaceでAR.Droneを操作できるようにして、その様子を動画サイトにアップする開発者も出てきた。iOSに限らず、こうしたさまざまなデバイスとAR.Droneが連携できる世界を、パストー氏は夢見ているという。また、海外では大学にAR.Droneを貸し出して、ソフトウェアの研究に役立ててもらう取り組みも行っているそうだ。
SDKは徐々に機能が拡充されており、最新のSDKにはダンス機能も追加された。元々は、Wi-Fiが混線している会場でAR.Droneの飛行デモを実現するために開発した機能だという。そのデモとは、機体の垂直カメラで地面のマーカーを認識し、AR.Droneが自分の飛行位置を自律的に調整しながら、音楽に合わせて揺れたり回ったりするというもの。音楽に合わせた振り付けを事前にプログラミングして実現したものだが、音楽のリズムを解析するような技術と組み合わせれば、音楽に合わせて勝手にダンスさせることもできるかもしれない。SDKには各種の“振り付けパターン”が盛り込まれているとのことだ。
パストー氏の来日に合わせ、3月7日には日本の開発者にAR.Droneを紹介するセミナーが、開発者支援NPOであるMOSAの協力のもとに実施された。発売から約半年で、AR.Droneのゲームの世界は少しずつ広がりはじめている。
Androidへの展開は?
一方で、AR.Droneはゲームプラットフォームとして極めてマイナーな存在だ。アプリ販売の対象は、現状だと“iPhone/iPad/iPod touchのいずれかを持ち、なおかつAR.Droneを購入したユーザー”に限られる。プラットフォームとしてエコシステムを回すには、iOS以外のデバイスにも対応していく必要があるだろう。特に期待されるのが、世界的にシェアを伸ばしているAndroidへの対応だ。
パストー氏は、現状のスマートフォン向けAndroid OSでは、AR.Drone向けアプリの開発は難しいと説明する。AR.Droneは操縦するデバイスとWi-Fiでリンクするが、この際にアドホックモードを使用する。同氏によると、タブレット向けOSとして開発された最新のAndroid 3.0以外のAndroidは、このアドホックモードを標準でサポートしていないという。今後、OSのバージョンアップでこの問題が解決されれば、市販のAndroid端末でAR.Droneを飛ばすことが可能になるようだ。
AR.Droneをさらに盛り上げるには、ボディサイズを小さくした“ミニモデル”の展開や、飛行特性を変えるようなオプションパーツの販売といった方向性もありそうだが、「そうした要望はたくさん寄せられているが、すぐには難しい。なにしろ我々はAR.Droneを開発するのに5年を費やしている」(パストー氏)。AR.Droneは精密なソフトウェア制御の上に成り立っているため、大きさや形状、重量といったハードウェアの仕様が変わると、それに合わせてソフトウェアもチューニングし直す必要があるという。
ただ、AR.Droneの技術を搭載した他社製のハードウェアが登場する可能性はあるという。同社では、機体の操縦機能や自律制御機能、AR機能といったAR.Droneのコアとなる技術をモジュールとして他社に提供する方針で、日本メーカーとの商談も積極的にしていきたいとパストー氏は話す。ヘリに限らず、車や潜水艦などさまざまなR/Cに同モジュールを応用することで、陸海空をまたいでAR対戦ゲームを楽しむこともできるようになるかもしれない。
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Parrotのミカエル・パストー氏。マーケティングを担当すると同時に、AR.Droneのエースパイロットとして世界各地で操縦の腕前を披露している


