【JUNK METAL】
■荒野に降り立つ男
オレの名は<G>。ここ惑星アルター8に降り立った開拓者のひとりだ。とは言っても,オレは土地を耕したり,家を建てに来たわけじゃない――むしろその逆,ぶっ壊す為に送り込まれた「ジャンク乗り」だ。
説明せねばなるまい……「アルター8移民計画」は,予想される太陽系資源の枯渇と人類生存圏拡大の為に実施された数十にも及ぶ太陽系外移民計画の一環だ。数万人規模の開拓民を送り込み,将来的には星系内の開発と,ここを拠点とした新たなる開拓に乗り出す計画だ。
つまりこの開拓計画は人類の存亡を掛けた一大プロジェクトというわけだ。
だが,それも一筋縄ではいかなかった。この惑星にはGhoul(グール)と呼ばれる,正体不明の機械兵器群が出没する。奴らには様々な種類が存在し,自律的に活動して人類を襲うということ以外,あまり多くは知られていない。
そこでオレたちジャンク乗りの出番となる。一般に「ジャンク」と通称されるジャンクメタルは,元々は惑星調査隊が任務を安全にこなす為に船外活動用ポッドを改造した汎用作業機械だった。
しかしここではグールの襲撃から自衛すべく,兵器として発達していった。ジャンク乗りは,それら外敵から開拓民と彼らの住む拠点を護り,開拓地から奴らを駆逐する為にここにやってきたのだ。
……と,ここまでが表向きのハナシ。この星で活動する人類にはグールの他にも,いや,それ以上に危険な天敵が存在する。
それは人類自身だ。
アルター8移民計画には多数の民間企業が参画している。その中核となる二大企業が「Plnet of Fortune(P.O.F)」というプラント会社と,「無限大公社」という新都市設計・開発会社だ。
彼らはこの星系での利権を巡って熾烈な暗闘を繰り広げている。なにしろ「勝者こそが正義」のこの世界だ。企業間の問題が銃弾でもって解決されることも珍しくはない。
そろそろ解ってもらえただろうか。人類の希望の星になるはずだったアルター8では,二つの陣営に分かれた人類と,その共通の敵であるグールの三つ巴の戦いが日々演じられている。
そんな中で活動するオレたちは開拓民の守護者であると共に,企業抗争の最前線で戦う殺し屋でもあるわけだ。
と,知った風に語っているオレだが,これらの多くは人づてに聞いた話だ。何しろオレ自身,ついさっき軌道上の母船から降下艇で落っことされてきたばかりだし,ジャンクメタルでの交戦経験は「テレビで少々」なのだから。 次のページへ
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