未来のサッカー日本代表誕生のきっかけとなりたい――「イナズマイレブン」クロスメディアプロジェクト発表会
レベルファイブは、ニンテンドーDS用超次元サッカーRPG「イナズマイレブン」を8月22日に発売するに伴い、マンガ、アニメ、トレーディングカードゲームなどのクロスメディア展開を実施する。発表会では、据え置き機での展開も公表された。
未来へのキックオフ!
レベルファイブは、ニンテンドーDS用超次元サッカーRPG「イナズマイレブン」を8月22日に発売する。「イナズマイレブン」は、ゲームを中核として、マンガ、テレビアニメ、カードゲームといったマルチ展開を実施する予定で、本日秋葉原のUDXにおいて、“未来へのキックオフ!”と題したイナズマイレブン クロスメディア プロジェクト発表会を催した。
「イナズマイレブン」は、雷門中学校弱小サッカー部のキャプテン、円堂守(えんどうまもる)が仲間と成長していく熱血青春ストーリーで、「プレイヤーの手によってゲーム内のキャラクターを収集・育成・交換・対戦」できる新感覚のサッカーRPG。1000人以上の魅力ある個性的なキャラクターをどう育てるかが鍵となる。昨年8月に開催された「LEVEL5 VISION 2007」でタイトルが発表され、同年の東京ゲームショウでは体験版が無料配布されている。
発表会では、今回のクロスメディアプロジェクトに参加する各社代表者が集結。レベルファイブ代表取締役社長の日野晃博氏をはじめ、小学館 キャラクター事業センター センター長の久保雅一氏、同じく小学館 コロコロコミック編集部 編集長 佐上靖之氏、オー・エル・エム代表取締役社長の奥野敏聡氏、三井物産 メディア事業部 映像コンテンツ事業室 室長 森内譲氏のほか、ゲストとして元日本代表でJFAアンバサダーの小倉隆史氏も駆けつけた。
オープニングPV上演後日野氏は、本作がいまだ完成していない段階での今回の発表会について説明した。それによると、ゲームを根幹とした「イナズマイレブン」クロスメディアプロジェクトの第1弾として、明日5月15日に月刊コロコロコミックにおいて連載マンガがスタート。以後、さまざまなメディアがからんでひとつのコンテンツを打ち出すその晴れの日を記念してとのこと。ソフトの完成を待っての発表会ではなく、プロジェクトのはじまりを契機にこういうイベントを催すに至ったと、タイトルとしての盛り上げとその可能性を示した。
日野氏は本作について、これはサッカーではないと言う人もいると思うが、あくまでも超次元サッカーだと紹介する。現実不可能と思える技だとしても、楽しければ何でもありだし、その荒唐無稽な世界こそが、ターゲットとしている子供たちの世界なのだと、子供たちに遊んでほしいと希望を述べた。某サッカーマンガがかつて一世を風靡し、数多くのサッカー選手を生んだきっかけとなったように、これを遊んだ子供たちの中から、未来の日本代表選手が生まれることを願うと挨拶した。
「最高のコンテンツとは、人生に影響を与えるものだと思います。『イナズマイレブン』は、そういうものに育てていきたい。レベルファイブとして純然とした子供向けタイトルとなります。子供は純粋でかつシビアな目を持っていると思うので、そんな子供たちを唸らせるようなものを作るという気概で開発しており、実際いいものになっています。ぜひ子供たちに広げて、人気タイトルに育てていき、『レイトン教授』シリーズにつぐ新たな大ヒット作としたい」(日野氏)
続いて、今回のクロスメディア展開について「レイトン教授」シリーズでもなじみのある久保氏が登壇した。久保氏は、毎日ワクワクして過ごしていると、期待度の高さをうかがわせた。こうしたクロスメディア展開の手法を取る過去の事例と異なり、どう各メディアとの連携を保つかが成功の第一歩と久保氏は、責任者たちのモチベーションをキープすることが重要との見識を示す。「このメンバーと一緒にやって外したことがない」と豪語するように、モチベーションの高いメンバーに恵まれたタイトルとなっていると自信をうかがわせた。
応援ゲストとして小倉隆史氏登場
ここでゲストとして、自身もイナズマイレブンのアンバサダーと紹介する小倉隆史氏が駆けつけた。小倉氏がサッカーを始めた頃、某サッカー漫画を通じてサッカーの面白さを学び、マネをすることで上達していったことを振り返り、本作もそうした未来のサッカー選手たちが持つ無限の可能性を引き出す作品となってほしいとエールを送った。
その後は日野氏も加わり、小倉氏が開発途中の「イナズマイレブン」を持って、サッカー少年団のところに赴き、実際に体験してもらった直撃リポートの様子を上映した。少年たちは口々に面白かったとコメント。「操作が難しい」や「技がかっこいい」と子供らしい率直な意見を述べていた。こうした自然な反応が引き出せるタイトルだと小倉氏も太鼓判を押した。
舞台はそのままトークセッションに移行。リポートの際に、大半の子供がすでに「イナズマイレブン」を知っていたことに触れ、日野氏は「これもクロスメディア展開のおかげ」と、すでに効果が出ていることに言及する。確かに難しいと思うところもあるかもしれないが、コツをつかめばスーパープレイも夢ではないと、本作は直感的に楽しめる簡単な内容であることを強調した。
小倉氏は、「サッカーをやっているからゲームに興味を持つ人もいるように、ゲームをやってサッカーに興味を持つ人もいると思う。サッカーを広めるきっかけとして、楽しさを感じられるゲームになっている」と、本作に期待していると挨拶した。
発表会では、サプライズ発表として「イナズマイレブン」が、据え置き機での開発も行われていることに言及。さらに「イナズマイレブン」を広めていく準備をしていると報告した。どのハードになるのか、いつ頃になるのかについては発言を控えたが、さらなるメディアへの展開も予感させた。
「イナズマイレブン」 | |
対応機種 | ニンテンドーDS |
ジャンル | 収集・育成サッカーRPG |
発売予定日 | 2008年8月22日 |
価格(税込) | 4800円 |
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