今度のガンダムは親子3代100年の叙事詩――「機動戦士ガンダムAGE」新作発表会:10月放映開始(1/2 ページ)
ガンダム新シリーズ「機動戦士ガンダムAGE」が10月より放映開始される。ストーリー/シリーズ構成はレベルファイブの日野氏が担当する。
3つの運命が歴史になる――
6月13日、バンダイナムコゲームス社屋内ファンシアターにて、機動戦士ガンダムシリーズ新シリーズ「機動戦士ガンダムAGE」が発表された。MBS・TBS系列にて2011年10月から放送開始される。
機動戦士ガンダムシリーズとしてテレビ放映されるのは、2007年10月から2009年3月に放送された「機動戦士ガンダム00」以来、2年半ぶりの新作となる(ただし、劇場作品・OVAとしては2010年3月から現在第3話が劇場公開されている「機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)」がある)。
今回の「機動戦士ガンダムAGE」は、親子3世代にわたる物語が描かれる。1世代目の主人公がフリット・アスノ、2世代目の主人公がフリットの子、アセム・アスノ、3世代目の主人公がフリットの孫、キオ・アスノと、主人公が親から子へ、子から孫へとバトンタッチしていく。彼らが乗り込む「ガンダムAGE-1」には自己成長するコンピュータ「AGEシステム」が搭載されており、状況によって手足を換装し、スピードタイプの「スパロー」やパワー型の「タイタス」で戦うことができる。
企画協力には「イナズマイレブン」や「ダンボール戦機」のレベルファイブが携わり、レベルファイブ代表取締役の日野晃博氏がストーリーを担当する。
発表会に登壇したバンダイ代表取締役社長兼CGO(チーフ ガンダム オフィサー)の上野和典氏は、今までの作品に敬意を評しつつ、新たなガンダムの歴史の1ページとなると挨拶。サンライズ専務取締役の宮河恭夫氏は、本作は「三世代」がキーワードであり、主人公たちが100年にわたる戦いに巻き込まれていくことで成長していく姿が描かれると監督の山口晋氏とストーリー/シリーズ構成を担当する日野晃博氏を呼び込む。
山口氏はとにかくお祭り騒ぎでいきたいと強調する。従来のガンダムが持つセンシティブな部分はもちろんだが、キャラクターたちの気持ちの流れや思いの流れを重視しつつ、通俗娯楽を大事にしたいと言う。
また、今回ずっと関わりたかったガンダムのストーリー/シリーズ構成に携わることについて日野氏は、過去に見ていた親の世代と、新しくガンダムを見る子供たちの両方を取り込める超大作娯楽作品になっているとコメント。今作も戦争を正面からとらえた内容となるようだ。
受け継ぐ意思――「機動戦士ガンダムAGE」
ストーリー
スペースコロニーへの移民が始まって数百年が過ぎた宇宙時代。地球圏の覇権をめぐる戦争は終わり、平和な時代が到来するかに思われた。しかし、その平和は突如出現した正体不明の敵によって、はかなくも崩れ去った――。
A.G.101年(Advanced Generation)――。突如、出現した正体不明の敵「UE(Unknown Enemy=アンノウン・エネミー)」によって、スペースコロニー「エンジェル」が攻撃を受け、崩壊した。多くの犠牲を出したこの大惨事は後に「天使の落日」と呼ばれた。その後も、UEは、地球圏に住む人々を、長きにわたり苦しめることになるのである。
A.G.108年――。UEとの地球連邦との戦いは未だ続いていた。コロニー「オーヴァン」に住む7歳の少年フリット・アスノは、UEの襲撃を受けて、大切な母を失う。母の死に際、彼はアスノ家に代々伝わるメモリーユニット「AGEデバイス」を母から託される。そして、その中に隠されていた設計図をもとに、救世主と呼ばれたモビルスーツ「ガンダム」の開発に取りかかることになる。
A.G.115年――。14歳になったフリットは、機体を自己進化させる仕組み「AGEシステム」を搭載した、新鋭モビルスーツ「ガンダム」の開発に成功し、母を奪った敵、UEとの戦いに身を投じていくことになる。
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