TGSでちょっとだけ狩猟解禁! 3DSのモンハンはこんなことになってます:TGS2011カプコンブースリポート
「モンスターハンター3(トライ)G」の発表に「G級キターーーーーー!!!」と心の中で叫んだハンターの皆様、お待たせいたしました。東京ゲームショウ2011カプコンブースよりプレイリポートをお届けいたします。ニンテンドー3DSで狩猟環境は激変するのか?
まずはウルクススで肩慣らし 〜タッチスクリーンには便利機能がいっぱい
生粋のハンターである筆者は、東京ゲームショウ2011が開幕して真っ先に「モンスターハンター3(トライ)G」(以下「MH3G」)のプレイアブルコーナーに駆けつけた。ビジネスデー初日とはいえ、カプコンブースには多くのモンハンファンたちが集まり、長蛇の列ができている。ニンテンドー3DSで体験できる新たなる狩猟生活や如何に!と胸を躍らせてプレイができる瞬間をひたすら心待ちにする筆者だった。
ようやくプレイにありつけた筆者が通されたのは、マルチプレイのテーブル。見知らぬ人たちと4人1組になり、狩りに出かけることになった。
今回の東京ゲームショウでは3つのクエストをプレイすることができる。
- ウルクスス討伐(凍土) 初級者向け
- ガノトトス討伐(孤島) 中〜上級者向け
- ブラキディオス討伐(火山) 上級者向け
どれも気になるところなのだが、手始めにウルクススを狩猟するということで意見が一致した。それぞれ武器を選ぶ即席パーティー。筆者は最も好きな武器であるハンマーを選択した。その他の3人は大剣、狩猟笛、双剣。みんなでがしがし斬って叩いてウルクススを討伐しようではないか!
勇んではみたものの、そういえば本作のハードはニンテンドー3DS。未知の操作システム、未知のプレイ感覚が待っている。果たして不慣れな環境でウルクススを仕留めることができるのか? 制限時間は15分! 凍土に4人のハンターが集結した。
移動はもちろんスライドパッドで行う。その他のボタン操作については基本的にPSPのモンハンと同じだと思ってもらっていい。△○□×がそれぞれXAYBと同じ役割をしているので、PSPのモンハンに慣れている人ならそこはすんなりつかめるはずだ。
問題は視点移動だ。スライドパッドの下に十字キーがあるニンテンドー3DSでは、それだけでは視点移動が大変難しい。そこで本作ではタッチスクリーンが大いに活躍する。カメラ操作パネルと呼ばれる十字キーのような部分があり、それを使って視点移動ができる。このパネルは右手で操作できるので、左手で移動、右手で視点移動、というモンハン本来の操作が実現している。
ほかにもタッチスクリーンにはマップパネル(常にマップが表示されていて、タッチで手軽に拡大・縮小できる)、アイテムポーチパネル(タッチするとスクリーンにアイテム一覧が表示されるので、慣れればボタンよりも素早くアイテム使用ができそう)、キックパネル/特殊攻撃パネル(キックや武器出し時の特殊攻撃ができる)、ターゲットカメラパネル(これで大型モンスターをロックオンした状態にしておけばLボタンで瞬時に大型モンスターの方を向くことができる)などの便利機能が詰まっている。
中でもターゲットカメラパネルは視点移動の難しさを克服したナイスな機能だと言っていい。玄人なら「こんな機能使わねーよ」と言い放つかもしれないが、初心者ハンターは大助かりのサポート機能だ。
そんなタッチスクリーンの操作に困惑しながらも感心しつつ、凍土でウルクススを追い詰める筆者と見知らぬハンターたち。おなじみのハンマーで仲間をぶっとばしちゃったりなんてこともしてしまったが、順調に疲れ状態(よだれが出るやつね)にして罠にはめたりと、なかなかの連携で攻める。だが敵もさるもの、けっこうしぶといもので、制限時間15分に対しておそらく14分前後でようやく討伐することができた。
「MH3G」初プレイの感想としては「グラフィックに何ら遜色なし!」という点にまず満足。モンスターを毒状態にした時のエフェクトが若干変わっていたり、細かいところに奇妙な新鮮さもあった。そして慣れはあるのだろうけど、ニンテンドー3DSならではの操作システムも概ね良好に感じた。
今回のプレイアブルコーナーでは、残念ながら拡張スライドパッドをつけてのプレイはできなかったが、ぜひ拡張スライドパッドをつけた上でのプレイも試してみたいところだ。
ガノトトスと水中で戯れる 〜海の中には危険がいっぱい
ウルクススを討伐してすっかり気をよくした筆者はシングルプレイでガノトトス討伐に挑戦! ガノトトスと言えば水中と地上を行ったり来たりする生態にやきもきしたハンターも多いだろう。しかし本作では水中でガノトトスと戦える! 往年のハンターの夢が1つかなったと言ってもいいのではないだろうか。水中のガノトトスはいったいどんな動きをするのか? 楽しみにしつつ孤島に降り立った。
今回は何となくライトボウガンをかついで来てみた。ガノトトスのタックルが怖い、という先入観があったからかもしれない。ちなみにシングルプレイでは完全に1人で狩りに行くわけではない。今回のプレイアブルコーナーでは前作でおなじみのチャチャと新キャラであるカヤンバがプレイヤーのお供として同行してくれる。2人は時折しゃべったり、カヤンバにいたっては気まぐれに「体力回復」や「属性防御アップ」などのサポートをしてくれるので、1人でも寂しくないもん!なのである。
2人をひきつれて海辺に行ってみると、久々のガノトトスさんとご対面! しばらく会っていなかったが、そのビジュアルは何も変わっておらず、懐かしささえ感じる。タックルや水ブレスにあたらないよう距離をとって攻撃していると、ついにガノトトスが水中へ! ここぞとばかりに筆者も海へダイブしてガノトトスを追いかける。
水中での移動はカメラ操作パネルが肝だ。カメラ操作パネルで下を押した状態でスライドパッドで移動すればもぐることができ、上を押した状態で移動すると浮上できる。ニュートラルな状態で移動すれば水中を前へ前へと進む。
水中でもターゲットカメラパネルは有効なので、ひたすらガノトトスを狙いながら進んでいくとそこそこ戦える。ただやはり水中は挙動が独特なので、自由に動き回るにはある程度の慣れが必要そうだ。
肝心の水中のガノトトスの動きなのだが、タックルや水ブレスに加えて自在に突進してきたりするので油断ならない。やはり水の中はヤツの独壇場という印象だ。慣れない水中で、シングルプレイだったというのもあってか、残念ながら時間切れ。相当効率よくやればシングルでも討伐できるかも? ご来場するハンターで腕に自信のある方はぜひチャレンジしてみてほしい。
初めてのブラキディオス 〜火山には粘菌がいっぱい
ガノトトス討伐失敗に打ちひしがれながらも、より高みを目指すのがハンター魂! というわけで、本作で初登場のブラキディオス討伐にもシングルプレイで挑んでみた。
場所は火山。武器は大剣。今回もチャチャとカヤンバが同行している。3つのクエストはすべて自動マーキング状態で大型モンスターの移動が目に見えるわけだが、ブラキディオスはのっけからやたらと移動を繰り返している様子。あまりひとつのエリアに長居しないので追跡するのが多少大変だった。
駆け回ってようやくブラキディオスとご対面し、その迫力に思わず圧倒される筆者。ざっくり言えばボルボロスとかウラガンキンのようなフォルムをしているが、ボディの色合いとか質感のごつさからかなりの強敵であることをひしひしと感じる。
実際に戦ってみると案の定手強い相手だった。頭と両手についている黄色い粘菌をところかまわずぶちまけるのだが、この粘菌がしばらくたつとなぜか爆発するのだ。足元に張り付いて戦おうとするとドッカンドッカンやられてひとたまりもない。また、強烈な一撃をいくつか持っていたり、周囲を爆発させる攻撃、ビームを吐く攻撃、おなじみのしっぽぶんぶんなど、多彩な攻撃方法を持っているので、動きに慣れないうちはどんどんダメージを食らう。結果としては2回力尽きてしまい、最後は倒れないように慎重にプレイしたが、時間切れで終わってしまった。
初めてリオレウスに遭遇した時、そして初めてティガレックスやナルガクルガに遭遇した時にも「こんなやつどうやって倒すん?」という絶望にも似た感覚とサイヤ人のようなわくわく感があったが、ブラキディオスに対しても同じような比類なき強さを感じることができた。さすが本作のメインモンスター! ハンター魂に火をつけてくれるではないかっ!! と、多少興奮気味にブースをあとにしたのだった。
総じて、ニンテンドー3DSでの新たなるモンハンが楽しみになる、とてもよき時間を過ごさせてもらった。これで下位、上位に加えてG級もあるというのだから、そのボリュームには期待せざるを得ない。この年末は新たな狩り場で新たなドラマが生まれることだろう。う〜ん! 発売日が待ち遠しい!!
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