「ジョブズ氏がいたから、私はこうして絵を描いている」――iPhoneで描く3次元の肖像画:ナニコレ
iPhoneで描かれた若かりし日のスティーブ・ジョブズ氏の肖像画が、次第に年を取っていく。2次元に時間軸が加わったことにより、3次元の絵が誕生した。
若かりし日のスティーブ・ジョブズ氏を描いた肖像画に手が加わり、だんだん年を取った顔に変化していく――iPhoneやiPadを使って本物の水彩画のような絵画を描き上げていく画家の山岡セイコウ氏が、新作「Steve Jobs painting on iPhone」を描く様子をYouTubeで公開している。
iPhoneの白い画面が薄茶色に変わり、濃い茶色で顔や体の輪郭が描かれていく。ハンサムな顔立ちは一瞬トム・クルーズを連想するが、印象的な手のポーズと目元がはっきりしてくると、描いているのが若かりし日のジョブズ氏だと分かる。ここまでは、iPadアートの先駆者である山岡氏にとって朝飯前といったところだろう。すごいのはここからだ。
動画は山岡氏が左手にiPhoneと伝記『スティーブ・ジョブズ』の表紙の写真を持った場面に変わり、同氏が右手で肖像画を修正していく。再びiPhoneの画面が映り、ジョブズ氏の目の下にはしわができ、前髪が後退し、ひげが生えていく。そしてメガネをかければ、まさにあの表紙のジョブズ氏だ。
肖像画は2次元だが、時間軸が加わったことにより、3次元の絵が誕生した。自分の生み出したiPhoneがここまでの可能性を持っていたとはさすがのジョブズ氏も……。いや、きっと驚かないだろう。
山岡氏は、ジョブズ氏の肖像画を描いた理由を「ジョブズ氏がiPhoneやiPadを生み出していなければ私は今、こうして絵を描いていることは無かったかもしれません。彼への敬意の気持ちを込めて描きました」と語っている。
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