東京都稲城市で大河原邦男氏デザインメカが激突! 「大河原メカ バトルトーナメント」を観戦した夢の大河原メカ頂上決戦(2/2 ページ)

» 2012年03月02日 18時12分 公開
[種子島健吉,ITmedia]
前のページへ 1|2       
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

バトルダイジェスト映像

 バトルのルールは、打撃や投げで相手を転ばせることができれば1ダウンで、3ダウン奪えば勝利というもの。1戦は3分間で、飛び道具がヒットしてレフリーに有効だと認められれば、スタンディングダウンとなり1ダウン取ることができるというのは本大会ならでは。決勝戦だけは、勝ち抜いた3体によるバトルロイヤルで、1ダウン退場の生き残り戦となる。サンライズの井上氏が、出場ロボットの出典アニメ作品解説だけでなく、難しいロボット用語などを子供にも分かるようにかみ砕いて解説していたのが印象的だった。

画像 「機動戦士ガンダム」シャアのコスプレで参加のなぐ氏。メイン機体、シャア専用ザクのバッテリー充電が間に合わず、神(レフリー)の采配で、予備機体のガンダムが登場する一幕も。「レイズナー」の主人公エイジになりきったいしかわ氏ともども、「シャアもエイジもちょっと横幅がある気がするけど、アニメはスマートに描きすぎるきらいがあるので、これはこれでリアルかも」と観客のみならず、サンライズの井上氏にも好評だった

画像 「ヤッターマン」の悪役3人に扮(ふん)した3悪の皆さん。劇中のコスチュームを完全再現しているわけではないが、衣装のカラーや小物の組み合わせでキャラの雰囲気を見事に表現。サンライズの井上氏からも「体型を旨く生かしていますね」と好評だった

画像 決勝戦前にも「ボヤッキー」氏がマイクパフォーマンスで笑いをとっていた。本大会がコスプレ大会であったなら間違いなくMVPは彼であったろう。決勝戦には、稲城市の高橋勝浩市長も駆けつけて観戦した

くまま氏の「機動戦士ガンダム」アッガイ vs holypong氏の「機動戦士ガンダム」ガンダム。身長差があるため、ガンダムの打撃がなかなかヒットしない。アッガイが機敏な動きでガンダムに迫り……。のっけからレフリー泣かせの展開になってしまう

3悪の皆さんの「ヤッターマン」ダイドコロン vs 浜杏氏の「ヤッターマン」ヤッターワン。ヤッターマン2号(浜杏氏)をヤッターマン1号(ガル氏)とオモッチャマが応援。ヤッターワンの先制攻撃のあと、ダイドコロンがボヤッキーの名ゼリフ「ポチッとな」とともに飛び道具を発射

イガア氏の「装甲騎兵ボトムズ」ベルゼルガ イミテイト vs くぱぱ氏の「機動戦士ガンダム」ザクII。ベルゼルガが高速機動で翻弄しつつ拳をヒットさせるも、重量級機体のザクはダウンせず。ベルゼルガのパイルバンカー風飛び道具が、ザクに向け発射されるのだが……

3悪氏の「ヤッターマン」ダイドコロン vs うじ氏の「機動戦士ガンダム」ハロ。ノートパソコンの不調により操縦不能に陥ったハロに対して、「いきなり今週の山場いっちゃうよー」とダイドコロンの飛び道具が襲う。「ボヤッキー」氏は、コスプレの外観だけでなくそれっぽいセリフでも会場を盛り上げてくれた

くまま氏の「機動戦士ガンダム」アッガイ vs くぱぱ氏の「機動戦士ガンダム」ザクII。実はくまま氏とくぱぱ氏はご夫婦。両者譲らずタイムアップ、「会場内のお客様の拍手で勝者を決定」する旨、レフリーから説明があり……

決勝戦は、くまま氏の「機動戦士ガンダム」アッガイ vs 3悪氏の「ヤッターマン」ダイドコロン vs いしかわ氏の「蒼き流星SPTレイズナー」レイズナー(機体名はSDレイズナー)。SDレイズナー渾身のあびせ蹴り(?)がダイドコロンに届かず、ダイドコロンの飛び道具をアッガイが華麗なフットワークで回避しつつ攻撃の機会をうかがうという展開になった

参加者全員で記念撮影、大河原氏が自ら参加賞を手渡し

 結局、優勝したのは、くまま氏のアッガイだった。しかし、参加したロボットオーナーの皆さんは大好きなメカのデザインを担当した大河原氏と観客に、手塩にかけたロボットを披露できたことで目的の大部分は達成されていたのではないだろうか。

 開催が土曜日だったということ、がちがちのロボット競技会ではなかったことからか、家族連れや子供の観客も多かった。アニメーションやゲームなど、スクリーンの向こう側のロボットは見慣れているであろう彼らも、実際に歩行したり変形したりする二足歩行ロボットはまだまだ目にする機会が少ない様子。昔のアニメで「たぶんこのキャラクターは知らないだろうな」というような出場ロボットでも、躍動する姿に声援を送っていた。

 もしかしたら、その中の何人かは「自分もロボットを作ってみたい!」と思ったかもしれない。エンターテインメントとして大いに盛り上がったイベントであったが、それだけではなく、彼らの将来に影響する印象を残したかもしれない。そういった意味でも、参加した人すべてにとって意義があったイベントだったのではないだろうか。

画像 大河原氏を囲んでの記念撮影の様子。参加者の満足そうな笑顔が、本大会が「お祭り」だというのを良く現しているといえるだろう。観客の子供たちも、ロボットをしきりに撮影しているのが印象的だった

画像 参加ロボットオーナーには、大河原氏自らが参加賞を手渡した。気さくに声をかけられたオーナーは、大好きなメカのデザイナーその人と話ができて感激の面持ちだった。大河原氏の右隣で見守るのが、名解説で大会をサポートしたサンライズの井上氏だ

前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  2. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  3. /nl/articles/2411/24/news040.jpg 海で“謎の白い漂流物”を発見、すくいあげてみると…… 2億1000万再生された結末に「本当によかった」「ありがとう」【チュニジア】
  4. /nl/articles/2411/23/news031.jpg スーパーで売っていた半額のひん死カニを水槽に入れて半年後…… 愛情を感じる結末に「不覚にも泣いてしまいました」
  5. /nl/articles/2411/24/news029.jpg 難問の積分計算をホワイトボードに書き置きしておいたら……? 理系大学での出来事に「かっこいい」「数字でつながる感じいいな」の声 投稿者にその後を聞いた
  6. /nl/articles/2411/22/news087.jpg 「うおおおおお懐かしい!!」 ハードオフに3300円で売っていた“驚きの商品”が140万表示 「ガチのレアモンや……」
  7. /nl/articles/2411/24/news058.jpg 夫妻が41年ぶりに東京ディズニーランドへ→“同じ場所”での写真撮影時に「キャストの粋なサポート」明かす
  8. /nl/articles/2411/23/news025.jpg 「大企業の本気を見た」 明治のアイスにSNSで“改善点”指摘→8カ月後まさかの展開に “神対応”の理由を聞いた
  9. /nl/articles/2411/23/news029.jpg カマキリを操る寄生虫「ハリガネムシ」食べてみた 未知すぎる“衝撃的な内容”に震撼 「正気を疑う」「鳥肌立ったわ」
  10. /nl/articles/2411/24/news011.jpg ミスドのディグダを買おうとしたら…… とんでもなく疲れていそうな見た目に「悲壮感がすごい」「朝帰りのディグダ」と46万いいね
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた