自分がどのくらい熟睡してるか知ってますか? オムロン睡眠計「HS-101」で測ってみた(1/2 ページ)

自分がどのくらいちゃんと眠っているのか、把握している人はどのくらいいるだろうか。オムロン睡眠計「HS-101」で実際に睡眠を計測してみた。

» 2012年06月06日 11時15分 公開
[佐々木千之,ITmedia]
※本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 「人生の3分の1は睡眠」などとよく言われるが、NHKが2010年に行った生活時間調査によると、平日の平均が7時間14分、土曜7時間37分、日曜7時間59分でそれぞれ15年前の同調査よりも13〜19分短くなっている。もし読者のあなたがIT・通信、マスコミ、飲食、金融、運輸、メーカー業界に属しているなら、これを「結構長い」と感じるかもしれない。2011年のSAS(睡眠時無呼吸症候群)広報委員会の調査によると、これらの業種のビジネスパーソンの平均睡眠時間は軒並み6時間を切っている(Biz誠「業界別の睡眠不足ランキング――1位は?」)。

 このSAS広報委員会の調査では単なる睡眠時間だけでなく、熟睡できていると思うかと尋ねており、業種にもよるが5〜6割が「熟睡できている」と答えている。一方で「仕事中に思わず眠ってしまったことがあるか」という問いにはIT・通信、飲食、メーカー、マスコミのビジネスパーソンの約6割が「ある(頻繁+たまに)」と答えている。

 これらの調査で気になるのは、毎日決まった時間に寝て起きるという生活の方以外では、自分の睡眠時間をあいまいにしか把握していないのだろうということ。毎日の就寝・起床時間をまめに記録している人はかなり少ないのではなかろうか。

 かくいう私も、IT系の雑誌編集者をスタートにWebニュース編集者を長く続けてきたが、就寝・起床時間はめちゃめちゃで時間もばらつきが大きく、健康診断などでお医者さんに「どのくらい寝てますか?」と聞かれても、「短いです」くらいしか答えようがなかった。昨年会社を辞めてフリーランスになってからは、以前ほどではなくなったものの、やはり睡眠時間は安定せず、時間的には寝ているはずなのに疲れが取れないと感じることもある。だんだん年齢も高くなってきて、健康を害すると収入に直結するし、家族からは「寝ているとき苦しそうなんだけど」と言われるしで、寝付きで困ることはないものの、自分がちゃんと睡眠しているのかとても気になっていた。

体重計のように簡単に睡眠が数字で見える「睡眠計」

「睡眠計 HSL-101」本体。サイズは270×130×100ミリ、重さは約420グラム。ACアダプターとUSBケーブルが付属する。正面のOMRONロゴあたりに移動体検知センサーを内蔵している

 寝ているときは当然ながら意識がないので、睡眠を「計る」ことが難しい。体重計のように簡単に計れればいいのにと思っていたところに、オムロン ヘルスケアが5月10日に発売した「睡眠計 HSL-101」(以下HSL-101)を借りて試してみる機会を得た。

 睡眠時間を計る装置やサービスはこれまでにもいくつかあり、たいていは体に直接計測装置を付けるか、布団の下にセンサーを置いたりするものだ。それぞれに長所があるのだが、装置を付けたり外したりするのはわずらわしいし、布団の下にセンサーを置くタイプは、和室に布団を敷いて寝ている私のような場合にはセットしたり片付けたりが面倒だった。

 その点、このHSL-101は寝ている布団/ベッドのそばに自分に向けて置くだけで睡眠時間を記録してくれるシンプルな使い勝手がいい。しかも、オムロン ヘルスケアが運用している健康管理サービス「ウェルネスリンク」にユーザー登録(無料)してHSL-101のデータを送ると、1日の眠りの詳細を睡眠中の体の動きから3段階の「ぐっすりレベル」でグラフ表示したり、14日間以上記録すると眠りの傾向を分析し、リポートしたりしてくれる。

 今回はHSL-101を2週間ほど借りて、睡眠記録を取ってみた。HSL-101は、10.5GHz帯の微弱電波を使った移動体検知センサーによって、寝返りや呼吸による胸の動きを検知し、眠っている(動きが少ない)のか起きている(動きが多い)のかを判定する仕組み。このセンサーは大地震などの災害救助現場で使われている技術を応用したものだそうだ。自分が寝ている状態で、胸にHSL-101の正面を向け、50〜100センチの距離になるよう設置する。正しく設置されているかをテストして確認できるモードもあるので安心だ。

       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
先週の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  3. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」
  4. 「やばすぎ」 ブックオフに10万円で売られていた“衝撃の商品”に仰天 「これもう文化財」「お宝すぎる」
  5. 都知事選掲示板に“ほぼ全裸”ポスターが掲出で騒動に→アイドルが懸念示す 「300万円を考えると安いものなんでしょう」「真面目に頑張りたい人が可哀想」
  6. いつも遊びに来る野良猫がケガ→治療するもひどく威嚇され…… 「嫌われた」と思った翌日の光景に「涙が出ました」
  7. あずきバーに砲弾を撃ち込む様子が“そんなわけなさ過ぎる結果”で爆笑 ツッコミが不可避の投稿はどのように生まれたのか聞いてみた
  8. 「別人かよ」「泣けた」 “オタク”と言われ続けた男性が…… “激変イメチェン”に「こんなに変われるなんて」と称賛の声
  9. 定年退職の日、妻に感謝のライン→返ってきた“言葉”が193万表示 「不覚にもウルッとした」「自分も精進します」と反響多数
  10. 0歳赤ちゃん、寝ていたはずがベビーモニターに異常発生!→ママが駆け付けるとまさかの…… 爆笑の光景に「かわいすぎるっっ」「朝から癒やしをありがとう」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「今までなんで使わなかったのか」 ワークマンの「アルミ帽子」が暑さ対策に最強だった 「めっちゃ涼しー」
  2. 「現場を知らなすぎ」 政府広報が投稿「令和の給食」写真に批判続出…… 識者が指摘した“学校給食の問題点”
  3. 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 同情せざるを得ない衝撃の光景に「私でも笑ってしまう」「こんなん見たら仕事できない」
  4. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 「二度と酒飲まん」 酔った勢いで通販で購入 → 後日届いた“予想外”の商品に「これ売ってるんだwww」
  7. 幼稚園の「名札」を社会人が大量購入→その理由は…… 斜め上のキュートな活用術に「超ナイスアイデア」「こういうの大好きだ!」
  8. 釣れたキジハタを1年飼ってみると…… 飼い主も驚きの姿に「もはや、魚じゃない」「もう家族やね」と反響
  9. JR東のネット銀行「JRE BANK」、申し込み殺到でメール遅延、初日分の申込受付を終了
  10. サーティワンが“よくばりフェス”の「カップの品切れ」謝罪…… 連日大人気で「予想を大幅に上回る販売」