第27回 Apple Watchを着けて1週間で分かったこと:“ウェアラブル”の今
Apple Watchが手元に届いてから1週間強。もともと腕時計はしていたが、それがApple Watchになって、どんなシーンで活躍しているか。簡単に紹介しよう。
Apple Watchを使い始めて、1週間がたった。
もともと腕時計2本を使い分けていた筆者にとっては、さほど大きな面倒もなくApple Watchを朝腕に着けて出かける生活を送るようになった。ただし、普段使っていた2本のうち1本は機械式の自動巻、そしてもう1本はソーラー発電のものだったので、毎晩きちんと充電する、という習慣が新しい。ちなみに、何度か充電を忘れることもあった。
ちょうど日本はゴールデンウィークのシーズンに入り、どちらかというと平日の期間が短く、休みに入ってしまった印象がある。Apple Watchの2週間目は、休日の使い方について考えることになりそうだ。
そんなApple Watchとの最初の1週間をふり返ってみたい。
さりげなく使い始めた1週間
Apple Watch 42mmのミラネーゼループを身に着けるようになって1週間。普段使ってきた機械式の時計よりも幾分軽いこの時計は、大きすぎず、重すぎず、違和感なく使い始めることができた。
Apple Watchはタイトにフィットさせるため、歩いていて腕を振ってもぴたっと止まっている状態で利用する。緩いフィットだと、一度「外した」という認識になり、時計の文字盤の上に鍵マークが表示される。パスコードを入力するか、iPhoneのパスコードかTouch IDでロック解除を行わなければ情報等が見られない。
ちょうど4月下旬に当たるApple Watchのある生活第1週目は、春から初夏へと、季節が進む体験だった。非常にさわやかに晴れた日が続き、気温も東京では25度を超える日があった。このぴったりとしたフィット感と、やや温かいケースは、手首にじわりと汗がにじむ。
また、着るものも、長袖から半袖に一気に切り替わったため、シャツの袖口から少しのぞいていたApple Watchが、半袖の腕にその存在感を主張するようになった。屋外にいると、この季節でも日焼けをするようになる。
時計をしっぱなしでの活動で、「腕時計焼け」を起こしそうだ。ちなみに、ミラネーゼループのバンド部分(よく見ると反対側が透けている)、焼けるとどうなるのだろうか。
静かに知らせてくれるタイマーがお気に入り
今まで時計をしてきたこともあり、腕ですぐに時間が確かめられるという、ごく当たり前の便利な体験はそのまま引き継ぐことができた。文字盤を手前に向けるとディスプレイが点灯し、手首を返せばすぐ消える。タイムラグも気にならず、腕時計の役割をきちんと果たしてくれる。
時計の機能として筆者が多用するようになったのは、タイマー機能だ。文字盤によっては、タイマーをすぐにセットできるショートカットを置くことができる。
例えば、パスタを茹でるとき、文字盤のタイマーの表示をタップして、デジタルクラウンでさっと時間を合わせてスタートできる。時間になれば、手首が震えて、知らせてくれる。音楽を聴きながら料理をしているとき、あのけたたましいタイマー音を聞かなくて済む。
もう1つ、タイマーを使い始めたのは仕事の時だ。これは人の好みにもよるが、筆者の場合、25分集中して5分休む、というサイクルで仕事を進める「ポモドーロ・メソッド」が性に合っているので取り入れていることは、前回も紹介したとおり。
そこでApple Watchのタイマーを25分に合わせて仕事を始めるようになった。25分たつ頃には、やはり手首に振動が伝わって知らせてくれるため、ヘッドフォンで音楽を聴きながら作業をしていてもタイマーに気付くし、静かな図書館のような場所でも周りに迷惑をかけず、25分を測ることができる。
タイマーは、デジタル時計には割と広く採用されている機能ではあるが、振動で知らせてくれる点と、デジタルクラウンでの時間合わせの快適さから、今まで以上に使うようになった機能だった。
こまめなカレンダー活用との相性は抜群
筆者は文字盤を「クロノグラフ」もしくは「ユーティリティ」にセットして使っている。Apple Watchの文字盤は好きなものを選ぶことができ、今後も増えていくそうだが、文字盤のデザインや、時計関連の機能を配置するかどうか、というカスタマイズにも対応する。
例えばクロノグラフの場合、ワンタッチでストップウォッチが起動できる。配置できる機能は、前述のタイマーや日付、日の出日の入り、月の満ち欠け、天気・気温、スケジュールなど。
色々試してきた1週間だったが、結果的にはタイマーとスケジュールを配置できると筆者にとって便利だ、ということで落ち着いた。配置した機能は、タップすればそのアプリが立ち上がるため、ショートカットの役割もある。
スケジュールを文字盤に配置すると、文字盤のデザインにもよるが、次の予定が何時からあるのかを表示したり、開始時刻と予定の内容を表示するパターンもある。
スケジュールは、iPhoneのカレンダーアプリで設定したカレンダーの内容を表示できる。つまり、当然ながら、iCloudのカレンダーやGoogleカレンダーなどのクラウド上のカレンダーの内容を表示できる、ということだ。
筆者は、他の人との予定以外にも、原稿を書く時間や、郵便物を送るといったちょっとしたタスクなども、自分のカレンダーに「予定」として入れてしまう。スケジュールとToDoリストを融合したような使い方をしている。
そのため、週の初めや朝起きて、その日の予定をカレンダーに入れるのが日課になっているが、そうした習慣と、手首で次のスケジュールを表示できるApple Watchの相性は抜群だった。しかも、PCやWebサイトからスケジュールを入力していけば、iPhoneを通じてすぐに最新の予定が手首に入る。
手首で、自分で作った予定を意識しながら動けるため、スケジュールに追われて忙しく過ごす、という感覚も薄い。Apple Watchでクラウド型のカレンダーをより深く活用するというメリットを、オン(仕事)の日に感じることができた。皆さんもぜひお試しを。
関連記事
- Apple Watchのバッテリーは1日以上持つか?
そのバッテリー駆動時間が約18時間と発表されて以来、Apple Watchのバッテリーの持ちには不安の声が多かったが、実際に使ってみると、1日以上持つことがほとんどだ。iPhone 6 Plusとの組み合わせでは、夜充電すれば毎日問題なく利用できる。 - 第23回 予約開始目前 どのApple Watchを選ぶべきか?
Apple Watchの日本での予約開始が、4月10日午後4時1分からと案内された。あと1週間を切ったわけだが、いまだにどのモデルを選ぶのかは非常に悩ましい。改めてどのモデルを選ぶべきか考えてみた。 - 新卒女子が「Apple Watch」より「Fitbit Charge HR」にひかれた理由
ウェアラブル端末というものがあるらしい。ガジェットに不慣れな入社したての女子社員が発売直後の活動量計「Fitbit Charge HR」を使ってみた。 - Apple Watchの画面を押し込む「強押し」は、「長押し」とどう違うのか
Apple Watchでは、新たに「強押し(Force Touch)」と呼ばれる操作が取り入れられました。いわゆる「長押し」とはちょっと違う強押し操作をご紹介します。 - Apple Watch発売から一週間、次期モデルのApple Watch 2はどう進化する?
Apple Watchが多くの人の手元に届いて1週間少々。使って初めて分かる魅力や問題点が徐々に出てきました。そんなApple Watchのメリットやデメリットを踏まえつつ、“次”のモデルがどうなるか、勝手に考えてみました。 - Apple Watchのステンレスケースは傷が目立つ
磨き上げられた鏡面仕上げのケースが魅力のApple Watch。でもそのケースは傷が付きやすく、結構目立ちます。気を付けていても傷は付くものですが、なるべく気を遣った方が良さそうです。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
鮮魚店で瀕死の“巨大ガニ”を購入→家に連れて帰り、お風呂場に放ってみると…… まさかの展開に「こわっww」と800万表示
雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ〜!!」
5歳のときにトレーニングを始めた女の子→3年後…… 現在の姿が「ハハハすごすぎる」「めちゃくちゃ尊敬」と250万再生【海外】
古いタオルを手で裂いていくだけで→「すごい…」「意外!」便利アイテムに! 生活の質“爆上がり”アイデアが話題
「夢見たディスプレイ」空中浮遊するガンダムのプラモデル、その仕組みは…… “122時間”かけて作った超大作が40万再生「マジで感激」
海外で暮らすパパとビデオ通話中、1歳娘がとったけなげな“行動” 大反響から約1年後……家族の現在を聞いた
←夫に出すやつ 自分で食べるやつ→ 目を疑うレベルの“落差”に爆笑「わ〜おw」「なんかとんでもないのいた」
妻「“157センチ、43キロが理想”と言う夫に、かわいいと言われたい」→プロに依頼したら…… 「エグッ!」「黒木瞳さんかと」
伸び放題になった実家の庭木→50代女性が2日間どんどん切ったら…… “見違える光景”に「さすがですね!」「明日は我が身」
最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】
- パパに抱っこされる娘、13年後の成人式に同じ場所とポーズで再現したら…… 「お父さん若返った?笑」「時止まってる」2人の姿に驚き
- 古いバスタオルをザクザク切って縫い付けると…… 目からウロコの再利用に「すてきなアイデア」【海外】
- 14歳のとき、親友の兄と付き合うことになった女性→13年後…… “まさかの結末”に「韓国ドラマみたい」【海外】
- リンゴを1年間、水の中で放置→顕微鏡で見てみたら…… 衝撃の実験結果に「これはすごい」「息をのみました」【海外】
- 海釣り中、黒猫に「ちょっと来い」と呼び出された釣り人 → 付いて行くと…… 運命のような保護から2年、飼い主に話を聞いた
- “駐車場2台分”の土地に、建築家の夫が家を建てたら…… “とんでもない空間”に驚き「すごい。流行る」
- 「なんだこの暗号は……」 マクドナルドの“大人だけが読めるメッセージ”が410万表示「懐かしい〜」「読める人同世代w」
- 着陸する戦闘機を撮ったはずが…… タイミングが絶妙すぎる1枚に「一部の専門家には貴重な一枚」 投稿者に話を聞いた
- ズボラ母が5人分サンドイッチを爆速で作ったら…… 目からウロコの時短テクと美しい仕上がりに「信じられない」
- 【今日の計算】「7−2×0+9」を計算せよ
- ドブで捕獲したザリガニを“清らかな天然水”で2週間育てたら…… 「こりゃすごい」興味深い結末が195万再生「初めて見た」
- 「配慮が足りない」 映画の入場特典で「おみくじ」配布→“大凶”も…… 指摘受け配給元謝罪「深くお詫び」
- 母「昔は何十人もの男性の誘いを断った」→娘は疑っていたが…… 当時の“モテ必至の姿”が1170万再生「なんてこった!」【海外】
- 風呂に入ろうとしたら…… 子どもから“超高難易度ミッション”が課されていた父に笑いと同情 「父さんはどのようにしてこのお風呂に入るのか」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- 市役所で手続き中、急に笑い出した職員→何かと思って横を見たら…… 衝撃の光景が340万表示 飼い主にその後を聞いた
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- DIYで室温が約10℃変わった「トイレの寒さ対策」が310万再生 コスパ最強のアイデアへ「天才!」「これすごくいい」
- 「こんなおばあちゃん憧れ」 80代女性が1週間分の晩ご飯を作り置き “まねしたくなるレシピ”に感嘆「同じものを繰り返していたので助かる」
- 岡田紗佳、生配信での発言を謝罪 「とても不快」「暴言だと思う」「残念すぎ」と物議