人はもともと続かない?痩せたいなら選んではいけない運動

» 2015年10月15日 06時00分 公開
[ITmedia]
人はもともと続かない?痩せたいなら選んではいけない運動

 「ダイエットが続かない」「運動が続かない」誰もが一度は通る道です。「続けられない自分はダメなんだ!」とストレスを抱えてしまって逆にやけ食いをしてしまったりする人もいるかもしれません。しかし科学的に言うと、人間はもともと続かないようにできているらしいのです。

そもそも「人は続かない」!

 脳科学者の篠原菊紀氏によれば、人間の脳はもともと1つのことを継続的にできるようには作られていないのだそうです。例えばジョギングを始める時を考えてみましょう。新しいランニングシューズやウェアを買って、やる気は満々。初めて走る時は「走るってこんなに気持ちよかったんだ!」なんて言って、楽しくって仕方ないかもしれません。しかし1週間、2週間と経つうちにだんだんとやる気がなくなって、いつの間にやらシューズもウェアもお蔵入り。これが「続かないパターン」です。

 実はこれには科学的な裏付けがあって、快感ややる気に深く関わるドーパミンという物質は、最初は大量に分泌されるのですが、2回目、3回目と回を重ねるごとに分泌量が減少していってしまうのです。つまり同じことの繰り返しに飽きてやる気を失うのは、人間の生体上当然の結果というわけ。

地道な努力は報われない?

 しかし、そんなことを言っていてはいつまで経ってもダイエットは成功せず、健康的にもなれません。人それぞれにぴったりのダイエットが見つかる『ダイエットミシュラン』という本の著者・河口哲也氏は、真剣に痩せたいのであればウォーキングやスイミング、ダンベル体操をダイエットの手段として選んではいけない、と言います。

 理由は、本来であれば消費カロリーを積み重ねられるはずの家事などの雑事を取りやめて、その分の時間をウォーキングなどに充てても、総合的な消費カロリーは大して増えないからです。人間の体脂肪は消費カロリーに換算すると1kgあたり7200kcalといわれています。これを地道な努力で燃焼させようと思っても、もともと続かないようにできている人間には酷というものです。

人間の脳は「ご褒美に」弱い!

 ではどうすればいいのでしょうか。答えは「ご褒美を活用せよ」。篠原氏によれば「うれしい」「楽しい」という脳にとっての快感になる感情を、運動とひも付けるのが効果的なのだとか。それは人に褒めてもらう、自分で「楽しかった」と口に出すなど、そんな小さなことでもいいのだそうです。そうすると徐々に脳が「運動」と「快感」をスムーズにつなげてくれるので、やる気が持続するようになっていきます。

 確かに1kg=7200kcalを減らすのは大変。しかし「減らない、減らない」と思っていても脳にとってはご褒美が足りません。しっかり楽しんで、脳にもいい思いをさせてやることで、運動はきっと続けられるようになるのです。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2404/27/news009.jpg しぶとい雑草“ドクダミ”を生やさない超簡単な方法が115万再生! 除草剤を使わない画期的な対策に「スゴイ発見」
  2. /nl/articles/2404/27/news020.jpg パパに笑顔を見せる4カ月の赤ちゃん、ママの顔を見ると…… あるあるな反応に「なんで?!」「ママをすごく信頼してる証拠」とさまざまな声集まる
  3. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  4. /nl/articles/2404/27/news003.jpg 顔の半分は童顔メイク、もう半分の仕上がりに驚がく 同一人物と思えない半顔メイクが860万再生「凄いねメイクの力」
  5. /nl/articles/2404/21/news011.jpg 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  6. /nl/articles/2404/27/news010.jpg 巨大ウサギのデカさを伝えるため、2Lペットボトルを横に置いてみたら…… 衝撃の比較結果に「えっ、500mlじゃないんですか」「マジで大きい」
  7. /nl/articles/2404/26/news154.jpg 元「AKB48」メンバー、整形に250万円の近影に驚きの声「整形しすぎてて原型なくなっててびびった」
  8. /nl/articles/2404/26/news187.jpg 実写「シティーハンター」、最後まで見るとあるはずの仕様がない配慮「わかってる」「粋なはからい」「いい判断」
  9. /nl/articles/2404/25/news174.jpg 身長174センチの女性アイドルに「ここは女性専用車両です!!!」 電車内で突如怒られ「声か、、、」と嘆き 「理不尽すぎる」と反響の声
  10. /nl/articles/2404/27/news008.jpg 釣りに行こうとしたら、海岸に子猫が打ち上げられていて…… 保護後、予想だにしない展開に「神様降臨」「涙が止まりません」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
  2. 富山県警のX投稿に登場の女性白バイ隊員に過去一注目集まる「可愛い過ぎて、取締り情報が入ってこない」
  3. 2カ月赤ちゃん、おばあちゃんに少々強引な寝かしつけをされると…… コントのようなオチに「爆笑!」「可愛すぎて無事昇天」
  4. 異世界転生したローソン出現 ラスボスに挑む前のショップみたいで「合成かと思った」「日本にあるんだ」
  5. 【今日の計算】「8+9÷3−5」を計算せよ
  6. 21歳の無名アイドル、ビジュアル拡散で「あの頃の橋本環奈すぎる」とSNS騒然 「実物の方が可愛い」「見つかっちゃったなー」の声も
  7. 1歳赤ちゃん、寝る時間に現れないと思ったら…… 思わぬお仲間連れとご紹介が「めっちゃくちゃ可愛い」と220万再生
  8. 業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
  9. 祖母から継いだ築80年の古家で「謎の箱」を発見→開けてみると…… 驚きの中身に「うわー!スゴッ」「かなり高価だと思いますよ!」
  10. 「妹が入学式に着るワンピース作ってみた!」 こだわり満載のクラシカルな一着に「すごすぎて意味わからない」「涙が出ました」
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」