炭水化物を抜いたら体臭が……糖質オフの落とし穴!

» 2015年10月23日 06時00分 公開
[ITmedia]

 「お肉が好きなだけ食べられる夢のダイエット」として注目を浴びている糖質オフダイエット。成功体験も聞かれる中、「体臭がキツイ」「ウンチがくさい」と家族に避難を浴びている人もいるとのこと。ここでは糖質オフダイエットの落とし穴と正しい方法を考えてみましょう。

気になる体臭・便臭 こんなはずでは……

 体重が増加傾向にあることを気にしつつも、「食事制限はきつそうだし、かといって運動も時間がないよなぁ」と思っているダメダメダイエッターの救世主として注目されている糖質オフダイエット。糖質=炭水化物を抜く以外は、肉も魚も制限がないため、「それなら私にもできる!」と飛びついた人も多いことでしょう。これは医療現場でも取り入れられている方法で、確かにダイエットに効果的な食事法です。

 でも実際には、見事に減量に成功した人がいる裏で、「こんなはずでは」と思わぬ落とし穴にはまってしまった人もいます。その1つが、体臭がきつくなること。おまけに便臭もセットという人が多いようです。これは厳格に炭水化物オフの決まりを守った人に顕著に表れやすいようです。

 この理由は、腸内環境の変化にあります。「肉を好きなだけ食べられる」と言っても、"肉だけ"を食べていたのでは食物繊維やミネラルが不足してしまいます。その結果、腸内は劇的な変化を強いられ、お肉大好きな悪玉菌がどんどん増加してしまいます。しかも炭水化物は便の元にもなっているので、これを食べないことで量が減少。野菜の摂取が少ない人は、悪玉菌たっぷりの腸内にたっぷりの肉が長くとどまることとなり、発酵状態になるのです。その証拠に、くさいおならも連発します。

 糖質オフダイエットでは、確かにお肉は制限する必要はありません(もちろん限度はありますが)。ただし野菜も積極的に食べてバランスは整えるようにしなければなりません。

エネルギー源を糖質からタンパク質に変えるのが正しい方法

 もう1つの失敗例が、見事なリバウンドです。「ダイエットにリバウンドはつきものでは?」と思う方もいるかもしれませんが、糖質オフダイエットはリバウンドしにくいという特徴があるダイエット法なので、これは異常事態なのです。

 この理由は、古い感覚にあります。「糖質オフとか言っても、やっぱり食べすぎはよくないよね」と言って、炭水化物を断つ上に、タンパク質も減らしてしまう人がいるのです。こうなると体内では慢性的なエネルギー不足になってしまいます。

 そうして体内では、筋肉をエネルギーに変えて消費するために筋肉量が減少。代謝が悪くなります。そんな状態で元の食事をするようになると、今度はエネルギーが余ってしまいます。すると今度は、それを必死にためようとするわけです。もちろん脂肪として……。こうしてリバウンドを起こすのです。

 糖質オフダイエットは、これまでにない画期的なダイエットなのは事実ですが、正しいやり方をしないと失敗するというのは同じです。本気で痩せたいと思うなら、まずは正しい知識を身に付けること、プロのトレーナーなどの指導を受けながら行うことが重要だということを、忘れてはいけません。

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