コーヒー初心者が「付け焼刃でうんちくを語る」ための豆とローストの話

» 2015年10月25日 06時00分 公開
[ITmedia]

 毎日コーヒーを飲んでいるという人は多くいますが、意外に知らないのがコーヒー豆のこと。オープン直後にはとてつもない行列ができていたブルーボトルコーヒーでも、1つの豆の味わいをシンプルに味わう“シングルオリジン”というメニューがあります。コーヒー豆の知識があればさらにおいしく、カッコよく楽しめるかもしれません。

好きな味わいのコーヒーに出会うためには知識をつけよう

 バブルの頃は、喫茶店で「ブルマン!」とオーダーするのが粋だったそうです。ブルマンとは、ジャマイカにあるブルーマウンテンという山のこと。この地域でとれる高級なコーヒー豆をこう呼びます。このようにコーヒー豆は産地によってブランド化されています。

 そしてもう1つの違いがロースト。これにより苦みやコクが変わってきます。ローストの種類を選べるのは専門店のみとなりますが、通はこれを指定して購入します。コーヒーに詳しくない人が最初に覚えるには最高のネタといえるでしょう。

 もちろん、深く理解するには豆の種類などについても詳しくなる必要があるのですが、ちょっとややこしくなるので、初心者はまずは産地とローストについて覚えるのがオススメです。

コーヒーの味わいは産地で違う

 コーヒーは赤道を中心に南北25度(緯度)の範囲で栽培されています。これをコーヒーベルトと言います。実際には70ほどの国で栽培されているといわれていますが、ここでは5つの国を紹介したいと思います。

 コーヒー通になるために、まず知っておいてほしいのはエチオピア産のコーヒー。これは「モカ」と呼ばれます。なぜ重要かというと、ここがコーヒー発祥の地といわれるからです。軽めの味わいで、多くの人に好まれています。次に重要なのはタンザニア産。アフリカの定番の品種で、「キリマンジャロ」と呼ばれ、深いコクが特徴です。

 アジア地域で有名なのは「マンデリン」と呼ばれるインドネシア産のコーヒー。他とは違う独特の苦みとコクがあります。南米では、ブラジルコロンビアが代表的な産地で、もっとも一般的なコーヒーの味わいでマイルドです。

 そしてもう1つ。ぜひ覚えておいてほしいのがコナコーヒー。ハワイのコナ地区だけで栽培されているため、とても希少で、ハワイ好きの人は必ずと言っていいほど知っています。

炭焼珈琲・フレンチロースト・イタリアンローストはどう違う?

 コーヒーの生豆は、収穫した段階ではあまり香りもなく、産地による差もありません。これをロースト(焙煎)することで水分が減少し、風味や香りといった特徴が際立ってきます。ローストは大きく分けて浅煎り、中煎り、深煎りの3種となります。

 ローストが浅い状態では酸味が強く、深く煎るほど苦みが強くなります。エスプレッソは深入り、一般的に飲まれるコーヒーは中煎りです。豆によって、どのローストでも対応できるものもあれば、深煎りにすると風味が損なわれてしまうものもあります。

 ここでうんちくに使いたいのは、よく耳にする「炭焼珈琲」「フレンチロースト」「イタリアンロースト」の全てが深煎りということ。そのレベルに違いはあるものの、大ざっぱに分けると同じだなんて、何だかちょっと面白いですよね?

 どうですか? これまで何となく口にしていたコーヒーについて、もっと知ってみたいと思えてきたでしょうか。コーヒーの世界は広く、深く、香ばしいものです。自分の舌で実際に味わいながら、徐々に知識を身につけていきたいものですね。

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