運転中に意識を失う前に! 知っておきたい“予防策”とは
自動車の事故データから、運転中の事故リスクと予防法をご紹介します。
運転中、うとうと眠たくなってしまった経験はありませんか。運転中は、居眠りリスクだけでなく、血圧が上昇したり、突然意識を失ったりする危険もあります。
「突然意識を失うなんて、まさか自分の身に起きるはずがない」と思いがちですが、事前に知っておくことで防げる事故もあります。
運転中の発作・急病事故……どれくらい?
財団法人交通事故総合分析センターの調査によると、運転中にドライバーが突然の発作や急病によって事故になったケースは2001年〜2006年の6年間で1602件に上ります。
ドライバー本人の死亡率や死亡重症率は、発作と急病なしの事故と比べ、約5〜10倍でした。突然意識を失って運転不能になったときに、スピードを出していればおそろしい事態になることが分かります。
血圧上昇で起きる失神・意識障害
持病のない健常者でも起き得ることに「血圧上昇」があります。運転時、緊張状態にあった場合、急激な血圧変動が起き、心臓や脳に負担がかかります。これにより、心筋梗塞や脳卒中が起き、失神、意識障害へとつながることも。
誰にでも起き得るといわれているため、普段から血圧に気を配った食生活を送るなど、注意が必要です。
予防法と対処法は?
運転中の居眠り、失神・意識障害などは、誰の身にも起き得ることです。居眠り不足に関しては「日頃から睡眠不足にしないようにする」「体調管理を怠らない」「体調が思わしくない場合は運転を控える」など、万全の対策をとっておくことが重要です。
日本自動車連盟(JAF)のサイトでは、運転中、体調不良になったときの対処法を紹介しています。突然体調が悪くなった場合は、路肩に車をいったん止めてから様子を見るようにしてください。
もし運転中に具合の悪そうなドライバーがいたら、救急車を呼び、高速道路などでは、道路管理者に速やかに報告するようにしましょう。
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