8カ月バッテリーが持つ腕時計型デバイス「Withings Activite」発売 「今のウェアラブルはウェアラブルではない」
これまで日本では、一部の製品がECサイトなどでのみ販売されていた仏Withingsの製品ラインアップが、国内の大手量販店などで販売されるようになる。デザイン性に優れた腕時計型の「Withings Activite」なども正式に発売になった。
フランスの大手スマートデバイスメーカー、Withings(ウィジングズ)が4月16日、
日本市場への本格進出を発表した。
Withingsは、2008年にセドリック・ハッチングズ氏とエリック・カレル氏によって設立された。現在は米国や欧州など、世界50カ国以上で製品を展開する、ヘルスケア機器業界ではメジャーな存在だ。同社の製品は、CESをはじめとする海外展示会での受賞歴も豊富で、スマートフォンとWi-Fi連携できる体重計をいち早くリリースするなどの実績がある。
日本では5年前からWi-Fi体重計などが試験的に販売されていたが、今回はソフトバンクコマース&サービスと正式に代理店契約を締結。アップルストア、amazon.co.jp、一部家電量販店、SoftBank SELECTIONオンラインショップなどで、4月16日から販売を開始した。
今回紹介された製品は、スイス製ダイヤルとサファイヤガラスを採用した、高級感が特徴のアクティビティトラッカー(活動量計)付き腕時計「Withings Activite(ウィジングズ・アクティビテ)」、Withings Activiteと同等の機能を持ちながら、リーズナブルかつポップに仕上げられた「Withings Activite Pop(ウィジングズ・アクティビテ・ポップ)」、自由な装着方法が選択できるアクティビティトラッカー「Withings Pulse 02(ウィジングズ・パルス・オーツー)」、体重、体脂肪率、BMI、室温、二酸化炭素濃度、心拍数が測定でき、スマートフォンと連携する体重計「Withings Smart Body Analyzer(ウィジングズ・スマート・ボディ・アナライザー)」、135度の視野角を持ち、モーションセンサーや音声センサー機能も有するHDカメラ「Withings Home(ウィジングズ・ホーム)」、誘眠効果のあるライトや音響、自動測定機能を備えた睡眠トラッカー「Withings Aura(ウィジングズ・オーラ)」の6点。
このうち、「Withings Activite」のシルバー(61,000円)、「Withings Pulse 02」(13,800円)「Withings Home」(27,300円)、「Withings Smart Body Analyzer」(20,800円)はすぐに購入可能で、その他は5月中をめどに販売を開始するという(価格はいずれも税込みの実売予想価格)。
“アジアの主要な市場”である日本で認知を拡大させる
冒頭、APAC地域セールスマネージャのアントワン・ロビヤール氏が登壇し、同社が長年コネクテッドデバイスを開発していることや、これまでの製品の歴史、デザインを大切にしており、すべてフランスで設計されていることなどを説明。近い将来、すべての人たちが自分の健康をしっかり管理すると思っており、スバートデバイスとアプリを作り、ユーザーが健康的でバランスのとれた生活ができるようにしたいとした上で「今後はアジアでの販売拡大を目標としているが、中でも日本は主要な市場。日本での販売は今回が初めてではないが、認知度はいまひとつだった。今回改めて正式に発売できることを嬉しく思う。今後日本で店舗数を拡大したい」と豊富を述べた。
8カ月持続するバッテリー、デバイスそのものの美しさなどを強調
続いて、ブランドマーケティングマネージャーのルーシー・ブロト氏が登壇し、個々の商品の特徴について説明した。
最近はウェアラブルデバイスの中でも時計型に注目が集まっているが、同社の「Withings Activite」については、時計の国でもあるスイスで作られていること、5気圧 50メートル防水であること、8カ月は持続するというバッテリー持ちなど、デバイスそのものの美しさに性能が同居している点をアピール。最近のウェアラブルについては、「それはウェアラブルではないと思う。理由は2つある」として、今市場に出ている製品は毎日充電しなくてはいけないことや、TPOに合わせられるファッション性を備えていない点を指摘。Withingsはエレガントで魅力的なデバイスを設計したと自信を見せた。


時計型のデバイスとして現在最も注目を集めており、発売を間近に控える時計型のデバイス「Apple Watch」について両氏に伺ったところ、今回のローンチタイミングはまったくの偶然であり、ジャンルの異なる製品なので意識はしていないという。「我々は、ユーザーが新しいことを学ぶことなく、自然に、スマートに使える製品を開発しているところが大きく違う」(ロビヤール氏)、「むしろマーケットとしては注目が集まるのでいいことだと思っている」(ブロト氏)とコメントした。
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