ニュース

東大、アブラムシが分業体制で天敵に立ち向かうことを解明敵だ! 展開せよ

子どもとお年寄りは前進して防御! その他は逃げろ!

advertisement
※本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ています

 アブラムシが天敵を前にすると、各々の役割に応じて防衛に適したフォーメーションをとることが東京大学の研究チームにより明らかになった。

 東京大学大学院総合文化研究科博士課程(現・日本学術振興会海外特別研究員)の植松圭吾氏らの研究によると、アブラムシは天敵の侵入に備えるために、もっとも若い個体ともっとも年寄りの個体が協力して防衛を担い、中間齢の個体は安全な場所に逃げて繁殖に専念する分業体制が存在することをつきとめた。

 常緑樹のイスノキに虫こぶという巣を形成し集団生活を営む社会性アブラムシ「ヨシノミヤアブラムシ」が研究対象となった。結果、繁殖の期待値が少ない若い幼虫とすでに繁殖を終えた老いた成虫が防衛に回ることで、集団全体での子孫の数をより多くするよう最適化していることが示唆されたという。「集団内で最も年上と年下の個体が同時期に利他的な行動を行う例は世界で初めての発見であり、今回の研究は生物の社会の進化について新たな視点を与えるもの」となる。

advertisement

 同研究グループは、ヨシノミヤアブラムシには繁殖を終えた後も長生きする「おばあちゃん」アブラムシがいることをつきとめている。

画像 老いた無翅(翅を持たない)成虫は、腹部から分泌液を出して敵に体ごと付着することで防衛する

 研究内容は、英国王立協会「Biology Letters」に掲載された。

関連キーワード

東京大学 | 社会 | 進化 | 最適化 | 研究者

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. 鮮魚店で瀕死の“巨大ガニ”を購入→家に連れて帰り、お風呂場に放ってみると…… まさかの展開に「こわっww」と800万表示
  2. 雑草ボーボーの荒れ地に“牛3頭”を放牧→2週間後…… まさかの光景に「感動しました」「いい仕事してますねぇ〜!!」
  3. 5歳のときにトレーニングを始めた女の子→3年後…… 現在の姿が「ハハハすごすぎる」「めちゃくちゃ尊敬」と250万再生【海外】
  4. 古いタオルを手で裂いていくだけで→「すごい…」「意外!」便利アイテムに! 生活の質“爆上がり”アイデアが話題
  5. 「夢見たディスプレイ」空中浮遊するガンダムのプラモデル、その仕組みは…… “122時間”かけて作った超大作が40万再生「マジで感激」
  6. 海外で暮らすパパとビデオ通話中、1歳娘がとったけなげな“行動” 大反響から約1年後……家族の現在を聞いた
  7. ←夫に出すやつ 自分で食べるやつ→ 目を疑うレベルの“落差”に爆笑「わ〜おw」「なんかとんでもないのいた」
  8. 妻「“157センチ、43キロが理想”と言う夫に、かわいいと言われたい」→プロに依頼したら…… 「エグッ!」「黒木瞳さんかと」
  9. 伸び放題になった実家の庭木→50代女性が2日間どんどん切ったら…… “見違える光景”に「さすがですね!」「明日は我が身」
  10. 最初に軽く結ぶだけで…… 2000万再生された“マフラーの巻き方”に反響「これは使える」「素晴らしいアイデア」【海外】