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産業技術総合研究所、NEC、宮崎大学は1月9日、ミドリムシを主原料とするバイオプラスチックを開発したと発表した。
ミドリムシから作ったプラスチックは従来のバイオプラスチックや石油から作るプラスチックに劣らない耐熱性と熱可塑性(加熱すると柔らかくなって成形しやすくなり、冷やすと再び固くなる性質。加工しやすさ)を持つ。
従来のように石油からプラスチックを生産する場合、膨大な温暖化ガスが発生し、大量のエネルギーが必要になる問題点があった。その点ミドリムシは高濃度の二酸化炭素を光合成に利用でき、太陽エネルギーの利用効率が高いことから原料に選ばれた。また培養も比較的容易。プラスチック製造にかかるエネルギーの削減につながり得ると期待されている。
今後はさらに高い耐熱性や強度などの優れた実用特性を目指していくという。
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