「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」 ここぞとばかりに埼玉県を否定しまくる伝説の漫画「翔んで埼玉」が復刊
そして茨城も巻き込まれる。
埼玉県をここぞとばかりに否定しまくる魔夜峰央先生の迷作(?)漫画「翔んで埼玉」が宝島社より復刊します。埼玉県民の皆さんお気を確かに!
「パタリロ」でおなじみの魔夜峰央先生が埼玉在住だった1980年代ごろに執筆したという自虐ギャクテイストの当作品。舞台は埼玉県民が徹底的に迫害される都市、東京。都内の名門校に転校してきた容姿端麗でスポーツ万能の秀才である主人公(美少年)ですが、実は埼玉県の所沢生まれだった……。
「埼玉県民にはそこらへんの草を食わせておけ!」「生まれも育ちも埼玉だなんて おお、おぞましい」「埼玉から東京に行くには通行手形がいる」「一生に一度は三越に行くのが埼玉県民の夢」「埼玉なんて言ってるだけで口が埼玉になるわ!」「いたぞ、あいつだ! 埼玉狩りだー!」など、怒濤(どとう)の埼玉ディスが繰り広げられます。
その上、さりげなく「茨城!? 茨城というと埼玉のさらに奥地にあるといわれるあの日本の僻地!?」と茨城も巻きまれ事故に。あの圏内に一体なんのうらみが……。埼玉に住んでいた頃の魔夜峰央先生の実体験、一体なにがあったんですか……。
しかしながら、これらのセリフが魔夜峰央先生の作風で展開されるからこそ、独特の空気感と間が生まれ、「残酷」を通り越して「笑い」が完成しているのです。「あなたが埼玉県民でもいい! あなたについて行きたい!」「所沢へ?」「ビクッ」の流れがやっぱり秀逸すぎる。ヒドイ。読みたい。
ちなみに、この作品は11月2日に放送された日本テレビ系のバラエティ番組「月曜から夜ふかし」でも取り上げられ、SNSを中心に一躍話題となりました。
「このマンガがすごい! Comics 翔んで埼玉」は12月7日に新装版が復刊予定。現在Amazon.jpにて予約受付中です。
学研の漫画「埼玉県のひみつ」など、なにかといじられることの多い埼玉県。こうして存在感を増していき、日本人の心に「埼玉」のイメージが刻み込まれていくのかもしれません。このイジラレっぷり。愛されてる。
(高城歩)
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