小林幸子、ボカロ曲との出会い語る これまでになかった音楽に「打ちのめされた」
ゲスト出演するCS映画番組の収録現場で語った。
演歌やドラマ、最近ではニコニコ動画などさまざまな舞台で活躍中の小林幸子さんが、CS映画専門チャンネル・ムービープラス「この映画が観たい」5月2日放送回のゲストに決定。4月7日、都内で番組の収録が行われた。
同番組は、各界で活躍する著名人をゲストに迎え、「映画体験」やそれにまつわるエピソードを語ってもらう内容。過去には哀川翔さん、みうらじゅんさん、中川翔子さん、松本零士さん、萩尾望都さんら多彩な顔ぶれが出演しており、小林さんは32回目のゲストとなる。
収録では、小林さんのオールタイムベスト映画の話を中心に、映画の世界に足を踏み入れた子役時代の話から、演歌歌手としてのこれまで、さらにはニコニコ動画での歌い手としての活動など、さまざまなエピソードが約1時間半にわたって話された。
新潟県出身の小林さん。実家の3軒隣に小さな映画館があり、幼いころはそこから聞こえてくる音や声を聞き、映像を想像することで映画というものに触れていたという(映画館は、わざと外に音を流していたんだとか)。
弱冠9歳で歌手デビューした小林さんだが、ほぼ同時期に子役として映画にも出演している。1965年の「座頭市二段斬り」では、お鶴という役名で出演。座頭市を演じていた故・勝新太郎さんには「チビ」と呼ばれてかわいがられていたそうで、勝さんからは手取り足取りさまざまなことを教わったとうれしそうに語った。
収録では、ここ数年熱心に行っている、ニコニコ動画などのネットや若者文化での活動にも言及。昨年の紅白歌合戦ではボーカロイド・初音ミクを使用して制作された「千本桜」を歌い上げ、ネットとリアルの融合とも言うべき新たな旋風(せんぷう)を巻き起こした小林さんだが、もともとミクの楽曲はあまり知らなかったそう。そこで身近な人たちの薦めで聞いてみたところ、自身がこれまで触れてきた音楽にはないメロディーラインやフレーズに打ちのめされたという。そのことが小林さんの好奇心を刺激し、ボカロ曲を歌いたいと思うようになっていく。
さらに、「アーティストだとか横文字の言葉はあまり自分では使わないです、日本語で言います、歌い手です」と、呼ばれ方についてもこだわりを見せた小林さん。「歌手じゃなくて歌い手です」「職人の気質をずっと持っていたい」と強調した。
今後も、NHK BSプレミアムで放送されている番組「ワラッチャオ!」に“歌のお姉さん”として出演したり(関連記事)、4月29・30日の「ニコニコ超会議2016」では始球式に登場したりと(関連記事)さまざまなことに挑戦していく小林さん。その活躍から目が離せそうにない。
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