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強い毒を持つ特定外来生物「ヒアリ」、神戸港中継のコンテナで確認 発見したら地方環境事務所へ通報を

刺されるとやけどのような激しい痛みが。急激な容体の変化が現れたらすぐに病院へ。

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 環境省が6月13日に、「神戸港(兵庫県)を中継したコンテナから、強い毒を持つ南米原産の特定外来生物『ヒアリ』が日本国内で初めて見つかった」と発表。神戸市も、発見時は危機管理室または環境省近畿地方環境事務所へ通報をと注意喚起している

ヒアリは漢字で「火蟻」と書くアリの一種。強い毒性から世界各地で問題視されている(環境省の資料より)

 同市は環境省からの情報を受け、ただちに港湾関係者と連携し緊急調査を実施。引き続き6月18日にポートアイランドのコンテナヤードで調査した。編集部が問い合わせたところ、亀裂から約100匹のヒアリが確認され、殺虫剤による緊急駆除を行ったとのこと。

 環境省の資料によると、ヒアリはアリの一種で、体色は赤茶色、体長は2.5~6ミリ。土でアリ塚を作って暮らす特徴もある。毒性が強く、毒針で刺されるとやけどのような激しい痛みを発し、アレルギー反応により死に至ることもあるという。南米中部原産だが現在は米国や中国、台湾などに定着しており、日本への侵入が危ぶまれていた。

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姿が似た日本の在来種とは異なり攻撃的で、尻の毒針で積極的に刺すという(環境省の資料より)

 神戸市は、ヒアリを発見した場合は生きた個体に素手で触れずに通報するよう呼びかけ。もし刺された場合、20~30分程度は安静にして体調に変化がないか注意し、容体が急変したときは救急車を要請するなど、すぐに受診すべきとした。また本件に関し、ヒアリ相談テレホンセンター(078-322-6250、9時~17時)も設けられている。

発見時はあわてずに関係機関へ通報を(神戸市の発表より)

(沓澤真二)

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環境省 | 神戸 | 注意喚起 | 南米 | 調査 | 危機管理

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