コラム

夏だ! コミケだ! 同人誌だ! あの夏目漱石も同人誌を書いていた!?

エロくない同人誌もあるんだぞ。

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 毎日暑いですね。ついに夏本番、といったところでしょうか。

 さて、日本の夏といえば、皆さん何を思い浮かべるでしょうか。スイカ? 花火? いやいや、もっと特別なビッグイベントが日本にはあるじゃないですか。

 そう、コミックマーケットです!

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 コミックマーケット、通称コミケは世界最大の同人誌即売会です。東京ビッグサイトで夏と冬の年2回行われ、そのどちらも3日間で50万人以上が訪れる超・ビッグイベントとなっています。

 2017年の8月11日(金)~13日(日)に行われる「コミックマーケット92」では、前回の「91」に参戦しわれわれ一般市民を騒然とさせた叶姉妹が出展側として参加することを発表し、話題となっています。

 さて、ところで、コミケで売られている「同人誌」とは一体何なのでしょうか?

同人誌とは

 同人誌とは、ざっくり言うと「志を同じくする集まりが、自ら資金を出して作る雑誌」のこと。

 卑猥な漫画ばかりだと勘違いされることも多いですが、そんなことはありません。健全な漫画ももちろんありますし、何より忘れられがちなのが文芸誌や学術誌の存在。

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 そもそも“同人誌の始まりは、漫画ではなく文芸誌・学術誌から”なのです。

福沢諭吉や夏目漱石も

 日本初の同人誌は、なんと明治時代までさかのぼります。その名も『明六雑誌』。1874年に「明六社」という学術団体が発行したもので、森有礼や福沢諭吉、西周らが所属していました。


明六雑誌の表紙。お堅い感じ

 その記念すべき第1号には、「日本語は漢字・かなではなくローマ字で表記すべきだ」という主張と、その主張への反論が載せられています。

 その後1885年、硯友社が『我楽多文庫』を発行。これが文芸雑誌の先駆けとなり、以降次々と発行された文芸雑誌が、近代文学の発展に大きく寄与しました。特に有名な『ホトトギス』は、夏目漱石が『吾輩は猫である』や『坊っちゃん』を発表した場でもあります。

 では現在のような漫画の二次創作が発展したのはいつかといえば、第二次大戦後。藤子不二雄や石ノ森章太郎などが現れ、漫画・アニメの文化が興ったことで、それに関する同人誌も激増した、というわけです。

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 同人誌を買うために使う紙幣に描かれているような偉人もまた、同人誌を書いていたのだと思うと、同人文化の偉大さを感じますね。

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