連載

歴代プリキュア55人+αが勢ぞろい HUGプリ第37話「奇跡のBパート」で何が起きたのかサラリーマン、プリキュアを語る(2/3 ページ)

僕はその日、確かに「奇跡」を見たのです。

advertisement

3人の職人

 そしてこの第37話の「55人ものプリキュアが戦い続ける」というハイカロリーな作画を、たった3人の原画マンが描いていることを演出の田中裕太さん(タナカリオン@tanakarion)のつぶやきで知りました。

この地獄のような話数に付き合ってくれたイカれた原画メンバーを紹介するぜ!
青山充!板岡錦!藤原舞!(敬称略)
以上だ!
_人人人人_
> 3人! <
 ̄Y^Y^Y^Y ̄

 青山充さん。いわずとしれた「一人原画」をこなす伝説のアニメーターです(関連記事:全ての原画をたった1人で 「キラキラ☆プリキュアアラモード」第36話を支えた青山充という伝説)。板岡錦さん。今やプリキュアのバンクを描かせたら日本一(と僕は思っている)方です(関連記事:「なんだあの動きは?」「板岡錦だ!」 プリキュアがカッコよく動く、アニメーター板岡錦の世界)。藤原舞さん。輝木ほまれのスケートシーンが素晴らしかったです。

 プリキュアが55人も登場し、あれほど動きまくったアニメーションの原画をたった3人のアニメーターさんで描いていたのです。今回「テレビでのオールスターズ」が実現できたのも、素晴らしい職人さんたちの仕事があってのことだと思います。

advertisement

 (もちろん、原画だけではなくオールスターズをテレビで放送するには関係各所の調整がものすごく大変だったことは容易に想像がつきます。皆さま、子どもたちのためにありがとうございました)。


原画3人で多数のプリキュアのアクションを描きました

プリキュアテレビ放送、最大の弱点

 さて、そんな15周年記念にふさわしい「テレビ版オールスターズ」を見事にやってのけた「HUGっと!プリキュア」ですが、たった一つだけ「弱点」があると僕は思うのです。

 そう。「見逃し配信」を一切していないのです。

 「HUGっと!プリキュア」が話題になっているから見てみようと思う人、今回のテレビ版オールスターズの活躍を見てみたいと思っても、DVDやBlu-rayの発売を待つか、数年後の再放送を待つか、シリーズ終了後に東映アニメオンデマンドなどに配信されるのを待つかしかないのが現状です。

 (同じ東映アニメーションの新しい「ゲゲゲの鬼太郎」では見逃し配信ができているのだから、何とかならないのかな……難しいのかな……)。

advertisement

 これはとんでもない機会損失だと思うのです。

 そこで、「2018年10月21日8時30分。プリキュアの歴史に残るであろ第37話、伝説のBパート」。その放送で一体何が起きたのか? なぜ、われわれプリキュアファンが歓喜し、感動のあまり泣いたのか? 惜しくも「HUGっと!プリキュア」第37話をも見逃してしまった方のために、そして視聴していた方には、あの感動を思い出してもらうために。「あのBパートで何が起きたのか?」を時系列順に書き留めていきたいと思います。

 (以降、「HUGっと!プリキュア」第37話のネタバレを含むうえに、かなり長いので注意です!)。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. ミュージカル『ディズニー くまのプーさん』、舞台が見えづらいとの指摘に謝罪 「視認性の改善を講じる」
  2. 【今日の計算】「500×99」を計算せよ
  3. 「葬送のフリーレン」の勇者一行、ネモフィラ畑に現る 名場面にちなんだコスプレが「これを花畑を出す魔法か」と23万いいね
  4. “スケスケ成人式コーデ”が物議のモデル、「3度見される服」を披露 「コレは見ちゃうわ」「洗っても大丈夫なのか」の声
  5. 1歳娘、ちょっと目を離したら衝撃の光景が……! リアル過ぎるワンオペ現場が190万再生「わかりみすごすぎです」
  6. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  7. 秋元康、AKB48卒業の柏木由紀に送った手紙が物議 “冒頭の一文”に「昭和丸出し」「嫌すぎる」
  8. 天井裏から変な音がする→スマホを突っ込んで撮影したら…… 映った“とんでもねぇ”モノに「恐ろしい」「何これ」と騒然の196万表示!
  9. 息子「あしたから下敷きいるって」母「ええやつあるで(ドヤ」 母の愛がつまった手作り下敷きに「なにこれめっちゃほしい!」と注目集まる
  10. 「ディズニー くまのプーさん」の新作ミュージカル、舞台が見えないと物議 「全然楽しめなかった」「ステージが低すぎる」