博物館クラスの希少車「メルセデス・ベンツ 300SL」がイタリアのレースに参戦 もしクラッシュしちゃったらどうすんだぁぁぁ(1/2 ページ)
ウン億円以上だそうですからね……。
メルセデス・ベンツは5月9日、自社保有の「300SL」がイタリアで開催されるカーレースに参戦すると告知しました。
300SLは1954年に登場した当時の高級スポーツカー。“ガルウイングドア”の美しいボディー、日本では“石原裕次郎さんが所有していた”などでも知られる、博物館展示クラスの名車オブ名車です(関連記事)。
そんな超貴重車の300SLが、2019年5月15日から18日にかけてイタリアで開催されるカーレース「1000 Miglia(ミッレミリア) 2019」に参戦します。ミッレミリアは1927年から1957年まで開催されていた公道を走るイタリアの伝統的なスピードレース。その歴史を懐かしみつつ、現代もクラシックカーレースとして毎年開催されています。決められた距離を決められた時間内で走るラリー形式で競います。
クラシックなベンツ以外にもフェラーリやアルファ ロメオなどをはじめとする当時の名車、希少車が多数出場することから、期間中は「街が博物館になる」と街ぐるみでお祭りになります。ちなみに日本でもミッレミリアの正式承認を受けた「La Festa Mille Miglia」が開催されています。
なお今回の1000 Migliaでは、1955年の世界スポーツカー選手権で使われた300SLベースのレーシングカー「300SLR」も出場します。こちらもしびれるほどにかっこいいです。
ミッレミリアはカーレースといっても、F1やSUPER GTなどのように激しいバトルをしながらサーキットを周回して競うレースとは少し違います。しかしラリー形式とはいえ、相応の速度で走らなければ規定時間内にゴールできない厳しさがあるそうです。50年以上前のクルマが実走するだけでもすごいのに、部品が絶えきれずに壊れてしまうんじゃないか……、無茶してクラッシュしてしまうんじゃないか……。レース結果や展開以上にハラハラワクワクしそうですね。
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