『金田一少年の事件簿』とスピンオフ『犯人たちの事件簿』を1冊にまとめた単行本登場 「目次で爆笑」「混ぜるな危険」
温度差がすごい。
漫画『金田一少年の事件簿』と、同作のスピンオフ漫画『犯人たちの事件簿』を1冊にまとめた『金田一少年の事件簿と犯人たちの事件簿 一つにまとめちゃいました』というとんでもない単行本が登場しました。それまとめちゃったかー。
『金田一少年の事件簿』は、『週刊少年マガジン』で1992年から2017年まで連載されていたミステリー漫画。金田一耕助の孫「金田一一」(きんだいちはじめ)を主人公とした、推理モノです。原作と原案を天樹征丸さんと金成陽三郎さん、漫画をさとうふみやさんが担当。
スピンオフ『犯人たちの事件簿』は、金田一一にトリックを暴かれた“犯人視点”のコメディー漫画。作者は船津紳平さん。犯人側から見た、トリック実行の大変さなどがギャグ調で描かれます。包帯ぐるぐる巻きでチェックインして「怪しさがすごい」と心の中でツッコまれたり、トリックのため現場をあちこち走り回りながら(やることが…やることが多い…!!)と焦る姿は大変シュール。
『金田一少年の事件簿と犯人たちの事件簿 一つにまとめちゃいました』は、そんな2つの作品を1冊の単行本にまとめたもの。最初に『金田一少年の事件簿』が1つの事件の始まりから解決まで掲載されており、その後に『犯人たちの事件簿』が掲載されているというスタイルです。Kindleなど電子書籍のみの販売で、現在9巻まで販売しています。第1巻は「オペラ座館殺人事件」で、この巻のみ無料で読めます。
シリアスな『金田一少年の事件簿』本編を読んだ後に犯人の(やることが…やることが多い…!!)を即読むことになり、後味が良いんだか悪いんだか。『犯人たちの事件簿』ファンにはたまらない構成なのは間違いありません。
せっかくなので、この“一つにまとめちゃいました”を作ったきっかけを講談社に聞いてみたところ、以下のように答えてくれました。
ミリオンヒットの本編と現在ヒット中のスピンオフを事件ごとにまとめたら、今まで単行本単位では手に取っていただけなかった人にも届くのでは、と考えました。電子版だけの発売なのはそういったニーズに素早くリーチするためでしてより一層金田一少年シリーズを楽しんでもらえればと思います。
続刊の予定もございますのでぜひ今後も『金田一少年』シリーズをご愛読お願いいたします。
この禁断とも言うべき単行本にネット上では、「目次見て吹いた」「ひどいw」「電子のみだけど紙の書籍でほしい」「温度差で人を殺す気か???ってなりますね……」「最高の構成」「甘栗むいちゃいましたみたいに言うんじゃない」といった声が上がっていました。
(C)Fumiya Sato/Seimaru Amagi/Youzaburou Kanari/Shinpei Funatsu
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