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スケールでかい! トヨタ、JAXAと「月面探査マシン」開発へ 「有人与圧ローバ」って何だ?

ロマンいっぱい、宇宙ヤバイ。2029年に月面打ち上げ予定。

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 トヨタ自動車と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は2019年7月16日、月面探査マシン「有人与圧ローバ」の開発に向けた研究協定を締結したと発表しました。共同研究の結果を踏まえて実際の車両を制作し、2029年の打ち上げを目指します。


トヨタがJAXAと共同開発する月面モビリティー「有人与圧ローバ」。トヨタのロゴが宇宙でも見られるとは!

 有人与圧ローバは、燃料電子車技術を用い、車両内部を人に適した気圧に保てるようにした宇宙開発のための探査車(rover)。JAXAは水や氷などの月の資源の利用可能性調査や重力天体表面探査技術の獲得を目的とする月極域探査ミッションで本機を活用する計画。トヨタは燃料電池車(FCV)や自動運転の先端技術を用いて車両開発を行い、日本の技術力を集結した「チームジャパン」として国際宇宙探査に挑戦し続けていきたいとしています。


かっこいい……。ランクル、メガクル以上の超迫力ぅぅぅ

太陽光発電も利用してミッションに挑む

 共同研究期間は2019年6月20日~2021年度末まで。2019年度までに月面走行に必要な技術要素の識別と一般市販車をベースとした試作車の仕様定義を、2020年度内に部品試作、試作車を制作。2021年度内に試作車を用いた実験と評価を行う計画です。

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 有人与圧ローバは全長6メートル、全幅5.2メートル、高さ3.8メートルで、マイクロバス2台分ほどのサイズがあります。居住空間は約13立方メートル(4畳半ワンルーム程度)で、2人(緊急時は4人)滞在が可能です。


有人与圧ローバの主な特徴

 ミッションでは42日間で合計1万キロの走行を必要とします。走行に必要なエネルギーは、FCV「MIRAI」(関連記事)やFCバスで活用する技術を革新させた燃料電池システムを使い、水素を1回満充填すると1000キロ走行できる能力を備えたいとしています。太陽光発電システムも併用し、こちらは走行以外の電力に使います。

 そしてクルーを安全、確実に目的地まで送り届けるための、過酷な環境下でも運行できる走破性能、そしてクルーの膨大な労力を手助けしたり、人為ミスを防ぐことを目的とした月面対応の自動運転機能を備えます。


サイズ感のイメージ

乗ってみたい

水素と酸素の化学反応によって発電する燃料電池を動力源にして走行
「有人与圧ローバ」のイメージ

 共同研究の終了後、2022年以降に実車と同サイズである1/1スケール試作車を制作、2024年以降にフライトモデルの設計を開始。そして、2029年の月面打ち上げを目指します。私たちにとってはまだロマンを感じる段階かもしれませんが、スケールが大きくて期待せずにはいられませんね!

(カナブンさん)

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