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他人が出す特定の音に怒りや不安を強く感じる病気 「ミソフォニア」を知ってほしいという漫画に反響

知ることが大切。

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 特定の音に怒りや不安を強く感じてしまう病気「ミソフォニア」について描いた漫画に初めて知ったという人や当事者から反響が集まっています。

「ミソフォニア」はまだあまり知られていない

 作者の中川海二(@nakagawakaini)さんはある日、知り合いの女性に「ミソフォニア」という持病があると知ります。ミソフォニアとは、他人が出す特定の音に対して怒りや不安を強く感じてしまう病気なのだといいます。キーボードを打つ音や食事のそしゃく音などを聞くと怒りが沸き起こり、不安になるのだそうです。脳が音を処理する機能の不具合によるものではないかとされています。

 ミソフォニアの人が感じる怒りや不安は、普通の人が嫌な音に感じる不快感とは比べものにならないそうです。嫌な音は人それぞれに違い、そしゃく、セキ、鼻をすする音、時計の音、タイピングの音、舌打ちなど、多くは日常にあふれている音です。

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知り合いの女性の話
女性の持病は「ミソフォニア」
特定の音が聞こえると怒りや不安が襲ってくる
普通の人が感じる「不快感」とは比べものにならない

 知人が最初に「嫌な音」を感じたのは小学生のころでしたが、20代後半になりようやくこれが病気なのだと気付いたといいます。ミソフォニアは近年その存在が発見され、研究も始まったばかり。世間も当事者にもその認知度はまだ低いのが現状です。

 知人は今は耳栓を使用して対策をしているものの、学生時代にはそのような発想はなく、教室の嫌な音に我慢ができず教室に行けなくなったのだとか。就職後は仕事中に嫌な音から逃げられないことも多く、病気と知るまでは、他人の音が異様に嫌いな神経質な人間なのだと自認していたのだそうです。

子どものころから人の音がダメだった
近年その存在が発見された病気
耳栓をして対策
高校のときは教室の音に我慢できず……

 知人は今は転職し、事務職として働いています。嫌な音が聴こえてしまう状況はあるものの、上司が病気のことを理解してくれ、協力してくれています。中川さんは、知人を通して知ったミソフォニアという病気の存在が知られるきっかけになればと思い、漫画にしたと述べています。

病気だと知らないときは自らを「神経質な人」だと思っていた
今の職場は上司が理解してくれている
きっと知ることが大切

 外からは見えづらい病気はその存在を知らなければ、サポートをできないどころか相手を傷つけてしまうような言動をしてしまう可能性も……。「知る」ことが理解へとつながっていくので、このような漫画で分かりやすく説明してくれるのはとてもためになりますね。

 漫画の読者からは「こういうマンガは凄く凄く大事やなぁ。初めて知りました」「知らないと誤解してしまうことっていっぱいあるんだなーと思いました! 一つ勉強になります!」「私もこれかな? 軋む音、特にプラや革の軋む音がするとすっごくイライラして、叫び出しそうになる。動悸もする。つり革が軋む電車は最悪」「漫画でミソフォニアを世に知らせてくださり本当にありがとうございます」などミソフォニアについて初めて知った人や当事者、もしかしたら自分もそうかもという人からコメントが集まっています。

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 中川さんは漫画『ROUTE END 』『ほしにねがいを』『リメインバッド』を手掛けています。

画像提供:中川海二(@nakagawakaini)さん

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