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「薬飲んで、寝ろ。」 ド正論と話題の薬剤師ヒーロー“中の人”を直撃 本当に医療問題と戦っていた

薬剤戦師オーガマン!

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 「薬飲んで、寝ろ。」――ド正論のキャッチコピーで話題となったご当地ヒーロー「薬剤戦師オーガマン」をご存じでしょうか。

ごもっともすぎる

 オーガマンを擁するのは、福岡県を中心に調剤薬局やドラッグストアを展開する大賀薬局。社長の大賀崇浩さん自ら変身し、悪の野望に立ち向かいます。

 ですがなぜ薬局がヒーローを? オーガマンの敵「残薬問題」とは? 笑いを誘うキャッチコピーとは裏腹に、真剣に日本の医療問題と戦うオーガマンを取材しました。

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「残薬問題」を無くすために

 公式サイトによれば、オーガマンの使命は「残薬問題」を無くすこと。患者さんの中には「もう治ったから」と自分で判断して処方薬を捨ててしまう人も多く、その費用総額は年間約500億円に上るといわれています。

 適切に薬を飲む大切さを啓蒙(けいもう)し、人々に長く健康で過ごしてもらうために、薬剤師のヒーロー・オーガマンは誕生しました。

お薬の大切さを伝える200tのパンチ力(公式サイトより)

 子ども向けのご当地ヒーローという形を取った理由について、大賀薬局は「日本の次世代を作る活動を考える上で、私たち大人が向き合うのは子どもたちだと考えました。子どもたちは普段は親世代以上から教育を受けるものですが、次世代を作るためには子どもたちとも一緒に前に進む必要があります」と述べます。

 例えば大好きなおじいちゃん、おばあちゃんに長生きしてもらうために、孫の立場からでも「ずっと健康でいて欲しいからお薬を全部、忘れずに飲んでね」と声をかけられる。残薬問題は「子どもの立場から大人たちに教えてあげられる」トピックスなのです。

大賀薬局やヒーローショーで「やくいくてちょう」を配布中

 今回ネット上で大きな話題を呼んだことについて、大賀社長は「話題になっていることを友人からの連絡で知って驚きました。とてもうれしいです。慌ててTwitterも始めたので、これからについて模索していきたいと思います」とコメント。

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 「処方された薬が飲まれずに破棄・もしくは処方されたタイミングで飲まれない残薬問題は日本で年間約500億円と深刻なものとなっています。自ら行動する“薬飲んで寝る”と、家族ぐるみでサポートする“薬育”、いずれも興味を持っていただければ」と興味を持ってくれた一人一人に協力を呼びかけました。

 ちなみに社長自らヒーローに変身する理由については「男は誰でも一度は変身願望を持つと思います。その体現です」とのことです。

 オーガマンは各所で行われるヒーローショーに出演を予定。出演スケジュールは公式サイトTwitterから確認できます。

 また今後の展望について訪ねると、「薬飲んで寝て考えます」と心強い回答が返ってきました。

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