Amazonのこの価格、本当に安い? 過去の価格歴をグラフで教えてくれるChrome拡張機能「Keepa」が便利
捗る。
Amazon.co.jpで値引きされているこの製品、本当に安いのだろうか? そんな疑問を解消してくれるChrome拡張機能「Keepa(キーパ)」に注目が集まっています。
Amazon.co.jpでは24日まで、大型セールの「ブラックフライデーセール」が開催中です。ところが22日、「Amazonで値引率を不当に大きく見せた商品が出品されている」との批判がネット上で盛り上がりを見せました。
出品業者があらかじめ極端に高額な値段を付け、セールが始まるなり大幅な値引きをすることでお得感を強調するという悪質な手法。景品表示法が禁止している「二重価格表示」にあたる可能性もあります。編集部が確認した例では、過去に数千円~1万円ほどで販売されていたにもかかわらず、「セール特価」「3万6600円引き(92%OFF)」と称し、販売しているイヤフォンもありました。
こうした出品物の回避に役立つのが、Chrome拡張機能の「Keepa」。ブラウザにインストールしておくことで、出品物のこれまでの価格変遷を簡単に確認できるようになります。
例えばこのチェーンソー。
普段チェーンソーに接する機会がない筆者は、この1万3530円という価格が高いのか安いのか、いまいちピンときません。しかしKeepaをインストールした状態で商品ページを開けば、商品画像の下部に価格歴のグラフが出現。
グラフを見ると、過去3カ月※の価格がだいたい1万7000円弱(中古だと1万4200円)だったことが分かります。また、セールの直前に価格が不自然に釣り上げられた形跡もありません。つまり今の価格は「安いっぽいぞ!」というのが分かるわけですね。これはありがたい。
今回のセールに合わせTwitterでは「ブラックフライデーに臨むみんな、Chrome拡張のKeepaを入れよう!」「値段を上げてから割引してるのかちゃんと見破れる」など、Keepaの使い勝手を称賛する声が相次ぎました。
ただし悪質な出品業者の中には、Keepaのような価格トラッキングサービスを回避しようとする動きもあり、過信は禁物です。今回のブラックフライデーでも、同一の商品をわざわざ別の商品IDで出品し、Keepaに値上げ前の価格を把握されない形で出品した商品が見つかり、物議を醸していました。
Keepaの他にも、レビュー内容や出品業者の信頼度を判定してくれる「サクラチェッカー」のようなサービス(関連記事)が存在するので、Amazon.co.jpでの買い物時にはこれらを併用することで、より自己防衛できる確率があがるはずです。しかし令和にもなって、こんなことに気を付けなければ買い物一つ安心してできないとは……。
なお、前述のイヤフォンについてAmazon.co.jpは、「すでに対応済みです。価格については、販売事業者様はご自身で出品商品の価格を設定されており、Amazonは、サイトを常に監視しながら、規約に反している商品を適宜削除しています」と、ねとらぼ編集部の取材に答えています(関連記事)。ある意味Amazon側も被害者なので、こうした状態を放置せず、取り締まりの精度を高めていってもらいたいところです。
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