ダンボールでフル稼働するモビルスーツを作った作家に「天才」の声 100%ダンボール製で「爪楊枝や割り箸は不使用」
野生のアナハイム・エレクトロニクス社(個人)現る。
100%ダンボールで作られたモビルスーツ(ガンダムシリーズに登場する機体)がTwitterに投稿され「めっちゃかっこいい」「定規を使ってない!?」「天才現る」と話題になっています。個人制作とは思えない圧倒的技術力……!
投稿したのはダンボール作家のだんぼ(@danbo_2019)さん。アニメ「機動戦士ガンダムUC」に登場するモビルスーツ「ジェスタ」を、ダンボール・接着剤・ボンドのみで作ったという作品です。高さは約53センチ。
ひと目見てわかる全体のクオリティーの高さ、作り込みの細かさに驚きますが、さらに「爪楊枝や割り箸等は使ってません。ペンや下書きもしてません。ついでに定規も使ってません」という説明に頭が混乱します。その事実に加えて、銃を手に持ったり、ポーズをとったり、座ったりと、フル稼働が可能なのもすごすぎます。一体どうすれば100%ダンボールでここまでのモビルスーツが作れるのか……。
ちなみにだんぼさんのツイートでは、ハサミを使った「真っ直ぐ切るコツ」や、カッターやニッパーを使ってダンボールを「垂直に折る 方法」や「しっかりと折り目をつける方法」なども紹介されています。モビルスーツの頭部・肩から脚まで、どのパーツを見てもかっこ良くきれいなのは、それら緻密な作業の積み重ねのたまものなのでしょう。
だんぼさんに完成までの制作時間について伺うと、だいたい1作品あたり半年以上とのこと。なお、これは現時点での平均で、まだ作品数が少ないということでした。数を作らずこの完成度というのにもビックリ。ちなみに初めて作った作品は「ミレニアム・ファルコン」(映画「スター・ウォーズ」シリーズ)で、こちらも驚きのクオリティーです。
もともとダンボールアートを含めてアートが好きだったという、だんぼさん。工作を始めたきっかけは、ある日子どもと玩具を見に行ったときに見つけた「金額の高めのハサミ」で、奥さんに隠れて衝動買いしたそうです。そして、奥さんへの罪悪感から「何としても使わねば(無駄にしたら見つかったときに余計に怒られるから)」と、本格的な制作をスタートしたのだとか。なんともかわいい出発点。
以前から国内外のダンボールアーティストの作品やプラモをネットでたくさん見ていたそうで、そこで「基準が出来たんだと思います」とだんぼさん。参考にしている作品やクリエイターについて聞くと、「大野萌菜美さんやオドンガー大佐さん、鍾凱翔さん、うぷあざ棟梁さんなど(※)……他にも上げるとキリがないくらい多いです」とのこと。
※大野萌菜美さん(@mbrid02)……「ピザポテト」などを再現して話題に(関連記事)/オドンガー大佐さん(@odonger2)……モンハンのモンスターやポケモンを制作して話題に(関連記事)/鍾凱翔さん……台湾・台北在住のダンボールアーティスト(Instagram)/うぷあざ棟梁さん(@upaza_toryo)……平等院鳳凰堂や戦車などを作って話題に(関連記事)
Twitterで多くの称賛のコメントが寄せられた、だんぼさんの作品。次の作品も現在製作中とのことで、気になる方はフォローしてチェックしましょう。だんぼさんは「ダンボールを提供してくださる企業様、また、作品に興味を持っていただいた企業様、いらっしゃいましたらご連絡お待ちしております!」とも。今後の作家としての活躍に期待したいですね。
だんぼさんが初めて作った作品「ミレニアム・ファルコン」
画像提供:だんぼ(@danbo_2019)さん
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