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水と油を混ぜて包丁を作る → イチから抽出した油と加湿器の水垢で切れ味鋭い包丁が誕生圧倒的不審者の工房

めでたしめでたし(混乱)。

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 決して混ざり合わない水と油。その関係をロミオとジュリエット的な恋愛に例えた動画「水と油を婚活させようとしたら包丁になりました」がYouTubeで人気です。ちょっと何を言っているのか分かりにくいですが、水と油から包丁を生み出しています。

ことわざにもある「水と油」
いくら混ぜても混ざり合わない2つですが……?

 まず出てきたのは「亜麻仁(亜麻の種子)」。これをフライパンで熱してから、ドリルで穴を空けたホイールナットの中に詰めて、六角ボルト(ネジ)で圧縮します。そこに熱する機械(ホットエアガン)を当てて加熱してから、六角ボルトをさらに絞るように締めると、ナットに開けておいた穴から「亜麻仁油」が出てきます。そしてこれが水と油のうちの“油”側のメインです。

メイン素材の1つが亜麻の種子
穴を空けたナットに亜麻仁を詰めて
ホットエアガンであたためてネジを締めると、穴から油が出てきます
亜麻仁油を一から作るヤバさ……

 動画では、先ほどの亜麻仁油とサラダ油の違いを比較。それぞれをオーブンシートに垂らして、180度のオーブンで90分かけると、サラダ油は「不乾性油」のため固まりませんが、亜麻仁油は「乾性油」のためプニプニした状態ですが固まっています。油にそんな違いがあったのね……。

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オーブン後も「サラダ油」は変わらずヌメヌメしています
「亜麻仁油」は乾燥してプニプニに

 続いては“水”側のターン。出てきたのは「超音波加湿器」「加熱式加湿器」「炊飯器式加湿器」。これまでの機材含め、個人でいろいろ持っていることに驚きますが、3つをしばらく部屋で起動させて湿度が96%になるまで放置。部屋はビショビショですが、反対に加湿器の水を入れていたタンクはカラッカラで、白い水垢がみられます。そしてこれが水と油のうちの“水”側のメインです。

超音波加湿器はサイドに壁をつくりつつ、上にバケツをセット
加熱式加湿器と炊飯器式加湿器。どんだけ加湿器を持ってるんだ……
だれしも見たことのある水垢(ライムスケール)

 一度かるく水を吹きかけて水垢を集め、スポイトで余計な水分を吸収し、さらにあたためて乾燥させます。その白い塊を細かく砕いて粉にしたら、「ライムスケール(※ようは石灰の水垢)」と呼ばれる石灰の粉が出来上がり。これにはカルシウム、マグネシウム、シリカ、鉄などが含まれています。

 なお、動画ではさらっと流していますが、上記のライムスケールを集める作業を30回繰り返して粉をたくさん集めたようです。亜麻仁油を一から作って集めたのもそうですが、やってることが常軌を逸している……!

水をかけて集めて、再び水を抜いていきます
あたためて乾燥させたら、ゴリゴリと細かい粉に
“ライムスケール粉”ができます
この作業を30回も繰り返しただと……!?

 そしてついにロミオとジュリエットがフライパンの上で出会います。ライムスケール粉に亜麻仁油を加え、あたためつつ手でこねるように混ぜていくと、モチモチとした塊に。また手で練るだけでは中に空気の穴ができてしまうので、電動マッサージ器を容器越しに当てて仕上げます。できた生地をオーブンで何度か加熱し、恐らく乾燥のために2日が経過すると、なんとカチカチな板が完成します。

ライムスケール粉×亜麻仁油を混ぜ合わせていきます
振動で生地の密度を高めます
2度のオーブン&2日後。カチカチな板が出来上がり!
最後は包丁の形にして研いだら……

 あとは包丁の形に切り、丁寧に研石で何度も研いだら「水と油」から作った包丁が出来上がり。見た目はまるで木製のようで、実際にキュウリを切る場面では「タンッタンッ」と心地よい音を立ててきれいに輪切りする様子がみられます。完璧に包丁だ……。

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 言うまでもないですが、作者は人気YouTuberの圧倒的不審者の極み!さん。コメントでは海外からの声が多く、もはやこの投稿者なら「どんなものでも包丁にする」というのが視聴者たちの中で当たり前となっているようで、「キュウリのナイフ」を期待する声や「彼はガンの治療法を見つけ、それをナイフに変えます」といった声が寄せられています。

水と油から生まれた包丁……!
外見は木製みたいに見えます
切れ味バッチリ。恐るべし……

画像提供:圧倒的不審者の極み!さん

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