【新型コロナの困りごと】周辺の店が休みで来店客が…… デパ地下で働くDさん「換気も難しい。3密防げない」(1/2 ページ)
しかし、休めば他のスタッフに「感染リスクを押し付けるようなもの」。
外出自粛により仕事ができない、感染リスクの中でも働かざるを得ない……そんな新型コロナウイルスの影響で困っている人にインタビューする企画「新型コロナの困りごと、聞かせてください」。今回は、デパ地下で働くDさんに話を伺いました。
―― Dさんが働く百貨店地下の食品フロアは今も営業しているんですよね
周辺の百貨店や商業施設は5月6日まで臨時休業しているのですが、勤務先の百貨店は地下食品フロアのみ時短で営業しています。「上位顧客の上質な生活を守るため休業はしない」との方針で、私たち従業員は従うしかありません。
―― 外出自粛中ですが、来店するお客さんは多いのでしょうか?
土日はお客様も外出自粛をやってくださるのか、平日より少ないです。ですが、平日は(新型コロナウイルスが流行る前に比べて減ってはいますが)お客様が増えています。やはり周辺の百貨店が閉まっているので、「あそこなら開いている」という気分で来られるのではないのでしょうか。
従業員はみんなマスク着用と出勤時の体温チェックをしておりますが、お客様はそうではありません。マスクをされていないお客様、お札をなめて出されるお客様、何も買われないのに長々とお話されていかれるお客様……お客様はそれぞれで、決して安全とは言えません。
―― お店側では「3密」を防ぐための対応を行っていますか?
正直地下街とのドアを開けていても意味がないですし、店内の奥の方は換気されないので、結果予防はしていないも同然です。従業員食堂(社食)もありますが、そこも狭く窓も開けられず、席間が狭いのでそこでも「3密」が生まれ従業員同士の感染リスクが上がっています。
―― 不安はありますか
私は一人暮らしなので、もし感染したら……と思うととても怖いです。できるのなら仕事を休みたいのですが、私が入ってるテナントはスタッフが4人しかいません。私だけが休むということは、他の3人に感染リスクを押し付けるようなものです。そんな無責任なことはできないので、日々感染リスクに怯えながら出勤しています。早く食品フロアを臨時休業にしてもらいたいと願うばかりです。
※本記事は取材対象者の声をそのまま記事化したものです。当該業界、職種などの労働環境一般を説明するものではありません。
新型コロナの困りごと、聞かせてください
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