「glee」女優、性犯罪で有罪になった共演者を擁護し炎上 「私の言葉はとても無神経なものでした」と謝罪
タブー扱いへの抵抗感を告白していました。
女優のヘザー・モリスが12月22日、性犯罪の被害者に無神経な発言をしたと謝罪。2009年から2015年まで放送されたドラマ「glee/グリー」で共演し、児童ポルノ所持で有罪になった故マーク・サリングについて擁護する発言をし批判を浴びていました。
サリングは「glee」放送終了後の2015年12月、児童ポルノ所持容疑で逮捕。2017年に有罪判決を受け司法取引に応じたあと、2018年に自ら命を絶ちました。
性犯罪者となったサリングは半ばタブー扱いされ、関係者が公に彼について発言することはこれまでまれでしたが、サリングの顔に嘔吐(おうと)する絵文字をかぶせた「glee」の場面写真がTwitter上で拡散されていることへ、ヘザーは「あまりに攻撃的」と反応。「彼を許せない気持ちは分かる」と理解を示しながらも、「私たち出演者が失った共演者は、2人でなく3人」と2013年にコーリー・モンテース、2020年にナヤ・リヴェラと共演者をなくしてきた“痛み”を強調。「3人目はいなかったかのように振る舞うのは信じられないほどつらい」と訴えています。
ヘザーはサリングの行為について「許されることではない」「小児性愛は病気」とする一方で「彼がファミリーの一員だったことも確か」と複雑な感情を吐露。7月に恋人役だったナヤの死を経験したことを引き合いに出し「傷ついている自分たちに、追い打ちをかけるような行為をどうもありがとう」と痛烈な皮肉で一連のツイートを締めくくりました。
しかし自身のツイートで、性犯罪被害のトラウマがよみがえるとの指摘を受けたヘザーは一連の投稿を削除。「ご自身、友人、家族が被害を受けた方にとって、私の言葉はとても無神経なものでした」「言葉に表せないほど申し訳なく思います」と謝罪しています。
謝罪後もヘザーのもとへは「到底許容できない」との批判がある一方で「どんなひどいことをした人物だって、あなたが好きならそれはそれ」と複雑な心情に理解を示すコメントも。また「ヘザーは小児性愛を正当化しているわけじゃない」と文意が誤解されていると主張し「友人を亡くしただけなのに、どうして謝る必要があるの」と擁護するファンも見られました。
関連記事
女優ナヤ・リヴェラ、死因は事故による水死 遺された息子を「glee」クリエイターが支援表明
ブリトニー役ヘザー・モリスも追悼メッセージを投稿。女優リア・ミシェル、「glee」撮影現場での差別的言動を謝罪 「生まれてくる子のいいお手本になりたい」
反省の意思が感じられないとの反発も。「glee」リア・ミシェル、第1子出産報告も差別発言への反発やまず 「ネットいじめにはうんざり」の声
妊娠中に過去の主演ドラマでの不適切な言動を謝罪。「glee」出演ナヤ・リヴェラ死去、33歳 共演者コーリー・モンテース命日に遺体が発見される
7月8日から行方不明になっていました。「glee」ヘザー・モリス、親友ナヤ・リヴェラをお互いの子どもたちの写真で追悼 「何かあれば最初に頼る相談相手だった」
「一緒に写真なんて撮らなかったよね。私たちの友情に証明なんていらなかったし」
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.