東京五輪メダリスト、病児のためメダルをオークションに 落札した企業の粋な計らいへ反響「見習うべきすばらしい行為」(1/2 ページ)
アメリカでの手術費用を募っています。
東京オリンピックの陸上やり投げ競技で、銀メダルを獲得したポーランド代表のマリア・アンドレイチェク選手。病児を救うためオークションへ出したメダルが落札されたことを8月17日に公表し、善意の輪の広がりが反響を呼んでいます。
6日に行われた同競技で、自身初となる五輪のメダルを獲得したアンドレイチェク選手。リオデジャネイロオリンピックでは4位に終わり、悲願のメダル獲得を「ママ、やったよ」と喜んでいました。しかし帰国後の11日、アンドレイチェク選手は重い心臓病を患う少年の手術費用として寄付するため、メダルをオークションにかけることを決めたとFacebookへ投稿し世間を驚かせました。
自身、骨肉腫を患った経験を持つアンドレイチェク選手は、現地のテレビ番組で「メダルの真の価値は胸に残る」「タンスでホコリをかぶるのではなく、誰かの命を救えるのなら。だから競売を決めました」とコメント。Facebookのダイレクトメッセージ機能を用いて買い手を募った結果、17日に「メダルの買い手が決まりました」と、現地のコンビニ大手「Zabka」が落札したことを公表。手術費用として50万ズウォティ(約1400万円)が寄付されたと知らせました。
Zabkaは公式Twitterに「オリンピアンの美しく気高い行為に胸を打たれ、この取り組みへ手を貸すことを決めました」と公式声明を掲載。また同企業の好意により、メダルはアンドレイチェク選手の手元へ残ることに。アンドレイチェク選手はFacebookを通じ、「私にとってメダルは葛藤、信念、そして追い求めた夢の象徴。皆さんにとって私たちが一緒に守ろうと戦った命の象徴になれば」と感謝の気持ちを示しました。
両者の奮闘もあって、男の子の手術費用を募るクラウドファンディングも締め切りまで9日を残し、目標額とする約150万ズウォティ(約4400万円)へ達成率90%に迫る勢いとなっています。2人の善意は反響を呼び「あなた方を尊敬します」「見習うべきすばらしい行為」「お店へ買い物にいきます!」と大きな反響を呼んでいます。
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