「大江戸線」が東所沢まで伸びる？　これは無理……かな？「京葉線の中央線方面延伸計画」：月刊乗り鉄話題（2021年9月版） どうなる？東京の地下鉄新路線（3）（1/3 ページ）

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　どこに、いつできるの？　東京の地下鉄新路線。2021年7月に行われた「国交省の交通政策審議会」の答申などから、新路線計画をじっくりひもといていきましょう。前回は秋葉原と東京ビッグサイトを直結する「都心部・臨海地域地下鉄計画」、東京都心部の直通や“蒲蒲線”が実現する複数の「羽田アクセス線」を解説しました。今回はそれら意外の東京近郊新路線計画を解説します。

【6】まだまだある東京の新線計画　どこが開通するとうれしいですか？

　東京近郊の鉄道計画はまだまだあります。交通政策審議会答申198号に答申された区間で東京都にかかわるプロジェクトをまとめて確認していきます。

大江戸線は、光が丘駅から大泉学園町へ、さらに先の東所沢まで「大江戸線延伸」

　都営大江戸線も光が丘から延伸する「大江戸線延伸」計画があります。

　東京都鉄道新線建設等準備基金の対象区間で、光が丘駅～大泉学園町駅（仮称）間のほとんどは道路である「都市計画道路補助230号線」と合わせて整備されています。この道路は着実に延伸しており、2021年3月に大泉2丁目に到達。完成まで残り1.9キロとなりました。

　新たな地下鉄区間では途中に土支田駅、大泉町駅（いずれも仮称）の2駅の設置が予定されています。

　交通政策審議会答申198号ではさらに、埼玉県のJR武蔵野線東所沢駅までの延伸が記載されました。

多摩都市モノレールの延伸「上北台～箱根ケ崎」「多摩センター～町田」「多摩センター～八王子」

　多摩都市モノレールの上北台～箱根ケ崎間延伸も東京都鉄道新線建設等準備基金の対象区間として計画があります。対象区間のほとんどが新青梅街道の上です。新青梅街道の拡幅工事を待ってモノレールも建設します。

　東京都は2020年1月に事業の着手を発表。開業目標は2032年度、途中駅は6つとのことです。

　多摩都市モノレールの多摩センター～町田間の延伸も、上記上北台～箱根ケ崎間と同様に東京都鉄道新線建設等準備基金に記載されています。

　こちらは主に都道47号線を経由しますが、道路計画がない部分もあるため用地取得に時間がかかりそうです。

　多摩都市モノレールには多摩センター～八王子間の延伸計画もあります。しかし、交通政策審議会答申198号では「事業性に課題がある」とされ、東京都鉄道新線建設等準備基金の対象になりませんでした。こちらの実現は遠そうです。