「劇場版 呪術廻戦 0」フランス先行上映で立ち上がり絶叫する観客、劇場側が苦言 アニメファンの鑑賞マナー問題、「鬼滅」「ヒロアカ」でも(1/2 ページ)
思ったよりすごかった。
「劇場版 呪術廻戦 0」のフランスでの先行上映の様子が物議を醸しています。
議論を呼んでいるのは、3月13日(現地)にパリ市内の歴史ある映画館「Grand Rex」で行われた先行上映。国内外で高い人気を誇る「呪術廻戦」の最新作が満を持して公開されたとあって、熱心なファンが詰めかけました。
ところその喜びようが少々度を越してしまったようで、一部の回で立ち上がり絶叫するファンが続出。中にはシャツを脱ぎ上半身裸になる者もおり、この様子を撮影した動画がSNSに投稿されると、8000件以上のリツイートを集めるなど、フランス内外で大きな話題に。ファンの間では、作中で真人が映画館で私語をやめない不良グループを懲らしめられるシーンの画像を貼り、不快感を訴えるツイートなども拡散されました。
批判の声が相次ぐ中、3月14日にはGrand Rex側もTwitter上で反応。最も拡散されている動画ツイートにリプライする形で、当日は「3度完璧な上映が行われた後、20時30分の上映回は観客が興奮しすぎていた」と見解を表明。
イベントにおいてファンコミュニティーが一体となる空間を提供できることは光栄だとしつつも、「感動を分かち合うことと、何をやってもいいかは別」「残念ながら、近年、日本のアニメ作品の観客の中には、この違いが分からない人もいる」と、問題が今回に限ったものではないと補足しながら、観客の態度を批判。以後の上映ではより厳格な対応を取ると約束しました。
映画館の反応に対しTwitter上では「ありがとう!」「あのような観客の反応は異常」と、おおむね好意的な声が多いようです。
フランスの映画情報サイト「ALLOCINE」によると、同映画館では近年アニメの先行上映が好評なものの、最近は「劇場版 鬼滅の刃 無限列車編」や「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ワールド ヒーローズ ミッション」でも同様のファンの熱狂が議論を呼んでいたとのこと。こうした問題がアニメファンだけに当てはまるものではない例として、「スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム」でも一部のシーンで、観客が「映画とサッカーの試合を勘違いしているようだった」と指摘しています。
「劇場版 呪術廻戦 0」は日本でもロングラン中。フランスでは3月16日に一般公開されます。
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