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「ファンタスティック・ビースト」ジェイコブの役割は“夢女子”と一致 ダン・フォグラー&アリソン・スドル、以心伝心インタビュー

ダン・フォグラー「ダーズリー一家が散々おとしめてきた“マグル”のイメージを向上させる役割を背負えて大変光栄だね(笑)」。

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 映画「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」が4月8日から公開。5作を予定するシリーズも折り返し地点を過ぎました。魔法の力を持たないマグル(ノー・マジ)でありながら、第1作から主人公ニュートが繰り広げる魔法界での冒険劇に散々巻き込まれてきたジェイコブは、大きな転換点を迎えます。

ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密

 魔法が使えなくても純粋な心のおかげで、麗しの魔法使いクイニーと恋に落ちたジェイコブ。しかし米魔法界では魔法使いと非魔法使いの恋愛は禁止されていて、2人は前作「黒い魔法使いの誕生」のラストで衝撃的な別離を迎えます。


アリソン・スドルとダン・フォグラー、前作公開時の2人(画像は前作インタビュー記事から)

 離れ離れになった2人の恋の行方と同様に見逃せないのが、予告にも登場するジェイコブが“つえ”を手にするシーン。魔法が使えないはずのジェイコブがなぜ魔法使いの象徴を手に? 気になる新展開について、ジェイコブを演じるダン・フォグラーと、クイニー役アリソン・スドルにリモートで話を聞きました。

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「良きマグルを演じられてうれしい」 視聴者の共感を背負う責任感

 インタビューが行われたのは、東京の会場を中心とした日本向けオンラインでのライブイベント直後。前作公開時は来日プロモーションがあっただけに「皆さんどこにいるの? 東京! 行きたかったなぁ」と惜しみつつの取材となりました。次作に期待!


ジェイコブのように明るく楽しいキャラで「アリガトウゴザイマス!」と日本語で繰り返していたダン

ーー ジェイコブは私たちマグルの視聴者が最も共感できる存在と言えます。それだけに彼がホグワーツを訪ねるシーンは「ついに!」と感動的ですらありました。

ダン・フォグラー(以下、ダン) 光栄だよ。ホグワーツのシーンがあった事実だけでもすばらしいことだけど、大広間で子どもたちと座っているシーンをトレイラーで見た? スリザリン生たちがジェイコブにゴキブリ味のお菓子をくれるんだよ(笑)。どの時代もスリザリンはスリザリン。そんな細かい仕込みが気に入っているんだ。

 「ハリー・ポッター」の映画が公開された当初からシリーズのファンだった。これまでとてもたくさんのことが大広間で起こってきた。実際にあの場で朝食を取って、ついに魔法界にやって来た気がしたね。


スリザリン生にからかわれるジェイコブ

ーー マグルの1人として夢のような展開です。視聴者の共感を背負う役柄を演じることをどう感じますか? 日本では既存作品に自分を投影させたキャラを登場させて楽しむ“夢”という創作ジャンルがありますが、ジェイコブの役割と似ているように感じます。

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ダン 米国人にとっても夢のような役柄で責任を感じる。魔法ワールドに紛れ込んだ完全に場違いな人間として、視聴者は「ああ、あんな状況になったら、きっと自分もああなるだろうな」とジェイコブに感情移入するだろうからね。

 (ハリー・ポッターシリーズで)ダーズリー一家が散々おとしめてきた“マグル”のイメージを向上させる役割を背負えて大変光栄に思う(笑)。アメージングな魔法使いたちの世界で、良きマグルを演じられてうれしい。

ーー 驚くべきことに、ジェイコブは今作で“つえ”を手にします。あれは感慨深い体験でしたか?

ダン これまでの2作でジェイコブにはいろいろなことが起きたよね。2作目のラストではクイニーを失い失恋してしまう。それでもまだ彼女が戻ってくると信じて待ち続けているんだ。

 でも3作目でのジェイコブは生活に疲れ切っていて、クイニーに会いたい気持ちはいまだに捨てきれないけど、ジェットコースターのような騒がしい日常はもうこりごりだとも思っている。それでもつえの魅力にはあらがい切れずに冒険の日々に舞い戻ってしまったよ(笑)。そんな誘惑を拒めるわけがない。そうやって、彼はまた冒険の生活に逆戻りするんだ。

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ジェイコブがつえ持っとるー!?

以心伝心 ジェイコブとクイニー、ロマンスの行方

ーー クイニーが前作のラストでジェイコブとの決別を選んだことも衝撃でした。

アリソン・スドル(以下、アリソン) 彼女が戻ってくるかは映画を見てのお楽しみ。私自身もクイニーがどこに行くのか、何をするのか知らなかったから脚本を読んだときは驚いた。

 クイニーをここまで演じてきたことは、俳優として興味深くも痛みを伴う経験だった。本当に傷ついて打つ手がないところまで追い詰められた様を目の当たりにしなければならないなんて。今回伝えたいのは、過去は変えられないけれど、自分を変えていくにしてもそのまま貫くにしても、現状に立ち向かっていくことが自分のキャラクターを作り上げていくのだということです。


かつてのクイニー、パステルカラーだった衣装もダークなカラーに変化しました

ーー 劇中での展開は脇に置きますが、お2人がジェイコブとクイニーを演じるのも今作で3作目。開心術の使い手クイニーにちなんで、そろそろお互いの心が読めるようになりましたか?

2人 じっと見つめ合う

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ダン 伝わったかな?

アリソン 彼は……今日のランチは何かなって考えてる(笑)。

ダン 全然違う(笑)。

アリソン その間に私はコーヒーを楽しもうかな(笑)。

 でも私たち、ここまで3作品を一緒に撮影していく中で本当にすてきな関係を築けた。私には子どもが生まれて、ダンとはご近所さんだし家族ぐるみの付き合いがある。いろいろな経験も一緒にしたし、撮影やプロモーションで世界中を旅してきた。そういう関係を築けてきたことで、このシリーズは私にとってユニークで特別な存在になった。

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クイニーのようにチャーミングなアリソン

ダン 彼女は超能力者だと思うよ、知れば知るほどね(笑)。妻とアリソンは友人で、娘のこともかわいがってくれる。アリソンの子に会えるのも楽しみにしているんだ。いまじゃ大きな家族って感じだね。


オンラインイベントでの集合ショット

「ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密」

4月8日(金)全国ロードショー

監督:デイビッド・イェーツ(『ファンタスティック・ビースト』シリーズ、『ハリー・ポッター』シリーズ後半4作品)

脚本:J.K.ローリング(「ハリー・ポッター」シリーズ著者)、スティーブ・クローブス

プロデューサー:デイビッド・ヘイマン(『ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅』、「ハリー・ポッター」全8作品)

出演:エディ・レッドメイン、ジュード・ロウ、エズラ・ミラー、ダン・フォグラー、アリソン・スドル、カラム・ターナー、ジェシカ・ウィリアムズ、キャサリン・ウォーターストン、マッツ・ミケルセン 他

配給:ワーナー・ブラザース映画

「ファンタスティック・ビースト」キャストインタビュー特集

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