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ゴールデンウィークに働いて好きな日を振替休日にする“GW選択制” 「どうせ休むなら空いている時期に」導入企業に話を聞いた

コロナ禍を受けて始まった、休暇のスケジュールを柔軟に組めるシステム。

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 ゴールデンウィーク中にあえて勤務し、代わりに好きな時期に代休を――。IT企業「basic」で、「GW選択制」というユニークな制度が導入されています。

全従業員が、5月3日~5日の休日を好きな時期に振り替えられる
basicはマーケティングツール「ferret One」やフォーム作成管理ツール「formrun」、Webマーケティングメディア「ferret」を展開

 GW選択制は、従業員が5月3日から5日までの休日に出勤する選択を許可するもの。あわせて、その分の振替休日は使用期限が12月末までに拡大されます。

 つまり、利用した従業員は、年内であれば休暇のタイミングを任意に設定可能。施設や交通が混雑しがちなゴールデンウィークを避けて、動きやすい時期に旅行や帰省をするといった休み方ができます。編集部は制度を導入した経緯やその効果について、同社の執行役員CAO、角田剛史さんに話を聞きました。

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角田剛史さん

 GW選択制が始まったきっかけは、2020年のコロナ禍による緊急事態宣言。その当時、従業員から「休みでありながら結局どこにも出かけられず、家でダラダラ過ごすことで逆にストレスが溜まる」との声が上がったといいます。

 これを受けて、角田さんは「どうせ休むなら外出もできるタイミングで休んでもらったほうが、支出観点で日本経済的にもプラスではないか」と考え、同制度を立案・実施。もともとの希望に応えた施策ということもあり、従業員の反応は良好とのことです。

 期間中に出勤を選択する日数はまちまちながら、従業員の約3分の1が同制度を利用。「『休まない』選択により、むしろワークライフバランスのメリハリが保てている従業員が多くいることが一番のメリット」と、角田さんは制度の手応えを語ります。

 GW選択制は好評を受けて毎年実施されており、今回で3年目。発端であったコロナ禍いかんにかかわらず、今後の継続を検討しているようで、角田さんは「一斉に長期休暇を取るのではなく、個々人の仕事や家庭の状況に応じた休暇の選択幅があることは、多様化が進む社会に見合った制度」だとしています。

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