「ゆっくり茶番劇」商標取得の柚葉さん、所属コミュニティーから「無期限の会員資格停止」処分 権利放棄の報告も?(1/2 ページ)
誠意ある対応がなかったとしています。
「ゆっくり茶番劇」の商標を取得した動画投稿者「柚葉」さんが所属するライバーコミュニティー「Coyu.Live」(コーユー・ドットライブ)が、柚葉さんに無期限の会員資格停止とする処分を行ったと5月20日に発表しました。
「多くのみなさまに愛されるフレーズを独占しようとした行為は受け入れられるものではありません」と同会。再三にわたり是正を求める警告と指導を続けたものの、誠意ある対応がなかったとしています。
同会は具体的な処分の理由について、柚葉さんが「ゆっくり茶番劇」商標の登録を出願していることを通知せずに入会し、何ら告知や協議のないまま商標が登録されたと説明。商標登録は違法ではないが社会的混乱を生じさせうることは想像でき、「ましてや、有償ライセンス契約については、いわゆる二次創作の本旨にもとるものと言わざるを得ない」と、商標登録は不適切だったと指摘。
さらに規約により同会は「所属ライバーの活動にかかる一切の知的財産権の委託」を受けるため、「ゆっくり茶番劇」の商標取得によって、同会に不利益が生じうることも容易に推測できたものと考えられると述べています。
こうした行為によって「団体内外を著しく混乱させた」こと、「本会の指導に従わず、登録情報の変更を本会に通知せず、本会および他の所属ライバーならびに第三者に損害を生じさせる方法で本会のサービスを利用した」ことから、処分を決定したとしています。
なお会員資格を停止するものの、事案の重大性に配慮して柚葉さんに最低限必要な指導を行うとも述べており、「引き続き、商標権破棄に関する指導を徹底してまいります」と表明しています。
なお同会は柚葉さんから「月曜日から(商標の)放棄手続きを開始する」との報告があったとも伝えていますが、現時点(5月21日10時)では柚葉さんから放棄に関する発表はありません。
関連記事
- 博麗神主・ZUNさん「ゆっくり茶番劇」商標登録騒動について見解 「東方」二次創作としての「ゆっくり茶番劇」使用は問題なし
- 「ゆっくり茶番劇」使用についてドワンゴが見解を発表 「ジャンルやカテゴリーの表示として使う場合は商標侵害にならない」
- 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の所属コミュニティーが声明 商標権の完全放棄を要求
- 「ゆっくり茶番劇」商標取得者が「使用料の支払いは不要」 権利は保持すると主張
- 「ゆっくり茶番劇」商標取得者の代理人が謝罪 「皆様に愛されている商標であることを存じておらず」「爆破予告については直ちに通報致しました」
- 人気動画ジャンル「ゆっくり茶番劇」を第三者が商標登録し年10万円のライセンス契約を求める ZUNさん「法律に詳しい方に確認します」
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.