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三浦建太郎さんの『ベルセルク』、森恒二監修で連載再開 故人の遺した言葉から“逸脱しないように構成”

6月24日発売の『ヤングアニマル』で再開とのこと。

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 青年漫画誌『ヤングアニマル』の公式Twitterが6月7日に更新。三浦建太郎さんが生前執筆していたダークファンタジー漫画『ベルセルク』を、6月24日発売の同誌13号から連載再開すると発表しています。


連載再開が告知された『ベルセルク』(画像はAmazon.co.jpから)

 剣士にして主人公・ガッツの復讐(ふくしゅう)劇を描いた『ベルセルク』は、1989年に『ヤングアニマル』の前身である『月刊アニマルハウス』でスタート。30年以上にわたって連載後、三浦さんが2021年5月に急性大動脈解離で急逝したため、9月に掲載された364話で途絶していました(関連記事)。

 三浦さんの死から約1年たち、『ヤングアニマル』公式は「『ベルセルク』のお知らせ」と題した告知文を掲載。

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 生前の三浦さんが『ホーリーランド』や『自殺島』で知られる親友の漫画家・森恒二さんはじめ、制作スタッフや担当編集にストーリーやエピソードを語っていたこと、構想メモやキャラクターデザインも見つかったことを報告し、「それらをファンの方々の誰にも伝えることなく物語を終わらせることに、強い抵抗感があります」「いま我々が持ち寄ったラストエピソード・最後の一コマまでを読んでほしいのです」と再開に至る動機を明かしています。

 ネームが遺っていない以上、生前の構想に合わせて物語を完璧に紡ぐことは「不可能」だと認めた上で、「三浦さんが話していたことから決して逸脱しないように漫画を構成していきます」と、新規制作にあたっての基本方針を読者へ向けて宣言。

 再開後のクレジットは「原作・三浦建太郎 漫画・スタジオ我画 監修・森恒二」となる予定で、単行本のナンバリングも現行の41巻から継続。途絶していた「幻造世界篇/妖精島の章」ラストまでの6話をまず掲載し、以降は新篇に入るとしています。

 最終回までのストーリーを唯一聞き知っていたという森さんも、編集部の声明に併せてメッセージを公開。故人の成した業績の大きさにどうすべきか悩んでいたところ、三浦さんのスタッフから懇願されたこともあり、自身が負った完結までの責任を果たそうと決意したとのことです。

 森さんは「なるべく詳細を思い出し物語を伝えます」「三浦が自分に語ったエピソードのみやります」と、自身による肉付けはしないと断言。スタッフの腕前に「本物です! 素晴らしい描き手です」と太鼓判を押した他、「三浦不在の『ベルセルク』に不満不服あると思いますがどうか見守っていただきたいと思います」とコメントしています。

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