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これ電車? ディーゼルカー? 電車警察な人も気になる“ハイブリッド”な特急「ひだ」に乗ってきた月刊乗り鉄話題(2022年7月版)(4/4 ページ)

ハイブリッドな電車って、さてどういうことでしょう? 注目の新型車「HC85系」、要チェックです!

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特典満載「飛騨路フリーきっぷ」を使い倒す 白川郷合掌造りの景色と情報量に満足

 ひだ1号は10時16分に高山駅到着。約2時間半の乗車です。さて、ここからどこへ行きましょうか。


高山駅に到着したHC85系。先頭車のおでこの部分は、先頭時は白、後尾時は赤に光る

 飛騨路フリーきっぷは、高山で「濃飛バスの白川郷線バス往復乗車券」または「高山&新穂高フリー乗車券」を選べます。それぞれ方向は真逆。この日の天候は雨。明日は曇りの予報でした。


飛騨路フリーきっぷは「濃飛バスの白川郷線バス往復乗車券」の白川郷方面、または「高山&新穂高フリー乗車券」の新穂高方面を選べる,飛騨路フリーきっぷは、高山から「濃飛バスの白川郷線バス往復乗車券」の白川郷方面、または「高山&新穂高フリー乗車券」の新穂高方面を選べる。方向は真逆。さて、西へ行くか、東へ行くか(地理院地図を加工)

 先述した通り、今回は「両方」へ行きます。出発前は先に新穂高へ行ってロープウェイに乗り、翌日に早起きできたら白川郷へ行こうと思っていました。

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 でも降水確率100%予報の日にロープウェイと展望台に行ってもね。……というわけで、先に白川郷へ行くことにしました。合掌造りの風景は雨天でも風情がありそうでしょ。そんなきままな自由さも乗り鉄旅の楽しさ。というわけで駅のそばの濃飛バスセンターでチケットを交換して、10時40分発のバスで白川郷へ向かいました。


「濃飛バスの白川郷線バス往復乗車券」のチケットをもらう

濃飛バス、白い車体にグリーンの飾り帯がカッコいい

高山盆地を西へ。標高が上がっていく

 白川郷バスターミナルに11時40分着。そう、まだ初日の午前なのがいい。今夜は高山駅前で泊まる予定です。白川郷をじっくり散策しましょう。


白川郷に到着。合掌造りの家、想像以上に大きい

街中を歩くだけで絵になる風景を見つけられる

 街の奥まで進み、さらに橋を渡って「白川郷合掌造り民家園」を見学。昼食は白川郷合掌造り民家園の手前にある「そば道場」でいただきます。

 白川郷エリアでは、2022年6月16日~8月31日まで「その場で20%割引 白川郷QRキャッシュレス割引キャンペーン」を行っています。QRコード決済ならばもれなく割引を適用できます。ほとんどのお店がQRコード決済に対応していました。ワタシはPayPayを使い、併せて別途マイナポイントを獲得済みなのでお食事代は事実上タダでした。ありがとう白川村、ありがとう総務省。


白川郷・そば道場「手打ちそばと飛騨牛丼のセット」1500円。QRキャッシュレス割引で1200円。美味、まんぷく

 白川郷合掌造り民家園は岐阜県重要文化財指定建造物9棟を含む全25棟の建造物を移設し保存しています。順路をサッと眺めれば小一時間。建物内もじっくり見学し、展示品やビデオ映像まで楽しめばいつまでも居られそうです。

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 どの住居も大きな仏壇が印象的でした。この時代、先祖を敬うことは子どもを育てることと同じくらい重要だったようです。住居棟の周囲には水路が巡り、紫陽花も見頃、公園のような野外博物館でした。


住居棟の周囲に蔵や神社などの小さな合掌造りも配置。街並みを再現

三和土のそばにあった当時の便所の展示。「復元につき使用できません」説明されていなかったら分からなかったかも(笑)

 続いて、展望台へ行きましょう。シャトルバスがあります。

 そこは「白川郷」のイメージ写真で見たことがある絶景。なるほど、白川郷でよく見る写真はここで撮っているんですね。あと、冬の写真が多いことも納得です。白川郷にはバスターミナルや農協など、合掌造りではない建物ももちろんあります。それらも大体は三角屋根なので、雪が積もると白い三角屋根がたくさん並ぶわけです。


萩町城趾展望台からのいい眺め。シャトルバスの停留所から、ゆるい坂道を120メートルほど下ったところにある

 帰りは白川郷バスターミナル16時15分発のバスで17時20分に高山駅に戻ってきました。約4時間半の滞在でこの充実感。バスをもう1本遅らせれば、国の重要文化財の和田家も見学できたかな。今回は白川郷合掌造り民家園の情報量で満足しちゃいました。いや、正直に告白すると、真夏の暑さと湿気で疲れちゃった。歳だなぁもう。

 (続く)

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 次回は高山から新穂高まで行ってロープウェイに乗り、そしてキハ85系で大阪へ。「新旧乗り比べ」といきましょう。お楽しみに。


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杉山淳一(すぎやま・じゅんいち)

乗り鉄。書き鉄。1967年東京都生まれ。年齢=鉄道趣味歴。信州大学経済学部卒。信州大学大学院工学系研究科博士前期課程修了。出版社アスキーにてPC雑誌・ゲーム雑誌の広告営業を担当。1996年よりフリーライター。IT・ゲーム系ライターを経て、現在は鉄道分野で活動。ITmedia ビジネスオンラインで「週刊鉄道経済」連載。著書に『(ゲームソフト)A列車で行こうシリーズ公式ガイドブック(KADOKAWA)』『ぼくは乗り鉄、おでかけ日和。(幻冬舎)』『列車ダイヤから鉄道を楽しむ方法(河出書房新社)』など。公式サイト「OFFICE THREE TREES」ブログ:「すぎやまの日々」「汽車旅のしおり」。日本鉄道全路線の完乗率は100%(2021年4月時点)

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