カナダ歌手、制作チームの「性差別」理由にパフォーマンスをドタキャンか デュエット予定のオリヴィア・ロドリゴがソロで出演
アラニスと対照的にオリヴィアは「幸運で光栄」。
カナダのシンガーソングライター、アラニス・モリセットが、出演予定だった11月5日のイベントに登場しなかったことについて、「間違ったうわさが流れている」と7日にInstagramストーリーズを更新。性差別的な振る舞いがされた環境だったことを示唆しています。
5日に「ロックの殿堂」入りセレモニーで、米歌手で俳優のオリヴィア・ロドリゴと「You're So Vain」をデュエットする予定だったアラニス。前日4日に行われたリハーサルには参加していたことが確認されていますが、本番には登場せず、オリヴィアがソロでパフォーマンスを務め、絶賛されています。
アラニスはコメントの中で、まずカーリー・サイモンやオリヴィアら女性アーティストの名前を連ね「そしてあの場にいた全てのすばらしいアーティストたちをどれだけを敬愛しているか言わなくてはいけない」と敬意を表明。アーティスト勢は降板には無関係であることを強調しました。
続けて「私は反女性的感情が支配的に行き渡る業界で数十年を過ごし、キャリアを通じて見下しや無礼、減給、解雇、契約不履行、非協力、搾取、精神的暴力(などなど)を許容してきました」とこれまで口を噤んできたという事柄に言及し、それは「大切に思い共感している人たち」とのつながりのためだと説明。
さらに「ハリウッドは、私たちみんなの中にある女性らしさを軽視することで評判です」と怒りをあらわにするような一文を付け加え、これまでは人とのつながりを大事にするため、性差別的な経験を容認しつつ業界を生き延びてきたことを語りました。
そして「ありがたいことに、私は女性を引き下げるような環境に時間を割かなければいけないような状況にはありません」と現在の自身の思いについてもコメント。さらに、「これまであらゆるジェンダーの制作チームとすばらしい経験をしてきた」ことから、「多様な人々が1つのミッションに集ったチームほどすばらしいものはない」と実感しており、これからもそうした環境での現場ならば姿を現すと明言してコメントを締めくくりました。
声明は具体的な出来事についてはつづられていないものの、今回の制作チームは「多様ではなく」現場は「女性を引き下げるような環境」であったと暗に制作チームとの性差別に関するトラブルがあったことが述べられています。
なお、デュエットの相手であったオリヴィアは出演後Instagramへソロパフォーマンスの写真や動画を投稿し、「昨晩はカーリー・サイモンのロックの殿堂入りに一役買うことができ、すごく幸運で光栄でした。偉大なシンガーソングライターたちと同じ部屋にいられたこと、ずっと忘れません」と感動をシェアしています。
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