ニュース

Twitterでマストドンの公式アカウント凍結、マストドンへのリンクも「有害な可能性」と投稿不可に(1/2 ページ)

advertisement

 Twitterで位置情報の投稿に関するポリシーが変更され、その結果Mastodon(マストドン)の公式アカウントやジャーナリストのアカウントが凍結されるなど影響が広がっています。


凍結されたMastodon公式アカウント

 事の発端は、Tiwtterの個人情報に関するポリシー変更。「ほとんどの場合、他人の現在位置情報を禁止する」という内容です。その理由について、現在位置情報をTwitterに投稿すると、危害を受けるリスクが高まるためと説明しています。こういった情報を含むツイートは削除し、この種の情報を投稿する専用アカウントは凍結する予定としています(自分の現在位置情報の投稿や、時間がたってからの位置情報の投稿、コンサートなどイベント関連の位置情報の投稿は可能)。

位置情報のポリシー変更

 方針変更が発表される直前に、公開されている航空機追跡情報を利用して、イーロン・マスク氏の自家用ジェットの離発着情報を投稿していたTwitterアカウント@elonjetが凍結。さらにこのアカウントを運営していた学生の個人アカウントも凍結されました。

advertisement

凍結された@elonjet

 マスク氏は11月初旬の時点で、言論の自由を堅持する方針を打ち出し、「私の自家用機を追跡するアカウントも禁止しない。たとえ安全上のリスクがあっても」とツイートしていましたが、@elonjetの凍結はこの発言に逆行するものとなります。

11月には「自家用機を追跡するアカウントも禁止しない」と発言していた

 マスク氏は新しいポリシーに関連して、「子どもを乗せた車をいかれたストーカー(私が乗っていると思っていた)が追跡して、ボンネットに上った」と投稿しています。同氏がスタンスを変更したのにはこのような背景があったようです。ただし、ロサンゼルス市警察はこの事件の通報を確認していないとの報道もあります。

子どもがストーカーにつけられたとする投稿

 さらにこの件に関連して、MastodonのTwitterアカウント(@joinmastodon)が凍結される事態に。@ElonJetのMastodonアカウントへのリンクを投稿していたためとみられています。さらに、MastodonへのリンクをTwitterでツイートしようとすると、「有害な可能性があるリンク」として投稿ができなくなっています。


@ElonJetのMastodonアカウントへのリンクを投稿していた@joinmastodon(Internet Archiveから)

Mastodonアカウントへのリンクが投稿不可に(画像は一部ぼかしをいれています)

 また@elonjetの凍結について報じた複数のジャーナリストのアカウントも凍結。凍結された1人が所属するWashington Postは、「警告も説明もなくアカウントが凍結された」「Twitterを言論の自由のためのプラットフォームにするというマスク氏の主張を台無しにしている」と抗議しています。マスク氏は「彼らは私の現在位置情報を投稿した」「私を批判するのはかまわないが、私の現在位置を投稿して家族を危険にさらすのはダメだ」とコメントしています

Washington Postの抗議
マスク氏のコメント

 なおマスク氏は、現在位置情報を投稿して凍結されたアカウントについて、凍結解除を今するか7日後にするかアンケートを実施しています。

advertisement

17日追記

 マスク氏は、アンケートの結果、凍結を即時解除するべきという意見が多かったとして、同氏の位置情報を投稿したとして凍結したアカウントを復活させると発表しました。Mastodon公式アカウントやジャーナリストのアカウントは凍結解除されていますが、@ElonJetは凍結されたままとなっており、またMastodonのリンクのツイートもできないままです。

       | 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

記事ランキング

  1. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  2. 小1息子「からあげって書いてある」→視線の先には…… 爆笑の珍回答が540万再生「かわいいから正解にしちゃおう」「オチwww」
  3. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  4. 兄犬に怒られ引きこもってしまった子柴犬、家族みんなで慰めると…… 涙を誘う結末に「感動しました」「人間の兄弟を見ているよう」
  5. 意外なもので作った“親生存確認装置”が天才の発想 「なぜミンティアがそこに!」「盲点だった!」
  6. 0歳赤ちゃんと2歳兄、“世界一かわいい兄弟げんか”がはじまったワケは…… 必死な兄の姿に「笑っちゃった」「たまらんです」
  7. 現存するの……!? 実家で見つけたティッシュ → 書かれていた“まさかの文字”に驚がく レアすぎる品に「すごっ」「もう27年か」
  8. 10年子どもを授からず、9人の養子を育てる夫妻 夫に妊娠報告すると…… 涙なしでは見られない反応に心を揺さぶられる【海外】
  9. 「美しすぎる文章」 90歳の祖母から届く小説のような手紙に反響 「素敵なおばあさま」「こんな文が書きたい」
  10. 44歳・遠野なぎこ「エヘッ お手て繋いでテクテク」 友人と連日外食→距離感問うSNSコメントにピシャリ「即ブロックしますからね」