「夫に叫ばないで」 ブルース・ウィリス妻、認知症闘病中の夫にしつこく声を掛けるパパラッチへ自制を呼びかけ
「私のミッション」ときっぱり。
2022年3月に失語症で俳優業からの引退を発表した、俳優のブルース・ウィリス。妻のエマ・ヘミング・ウィリスが3月4日(現地時間)、自身のInstagramで夫のブルースに対するパパラッチの行動に、自制を呼びかける動画を投稿しました。
エマは動画で、サンタモニカで友人たちとコーヒーを飲むため珍しく公の場に姿を表した夫に、カメラマンが話しかけようとした出来事を紹介。「認知症の方のお世話をしている人なら、コーヒーを飲みにいくだけでも、その人たちを外へ連れ出し、安全に案内することがどれだけ困難でストレスになるか、わかるはずです」と理解を求めています。
ブルースが認知症と診断されて以来、専門家と交流したり、認知症への理解度を深めるようWebサイトや支援団体を紹介したりと懸命に活動しているエマ。今回も「認知症に関して、より知ってもらう必要があることは明らか」と述べ、彼らの仕事へ理解を示しつつも「これは、私の夫の独占写真を撮ろうとしているカメラマンや、映像関係者に向けて発信しています。スペースを保ってください」と伝えました。
「夫に対して叫んだり、調子はどうかと聞いたり、何でもいいからやめてほしい。彼のスペースを保ってください。私たち家族や、彼とその日一緒にいる人が、彼を安全にA地点からB地点に連れていくこと。それが私のミッションです」と述べています。
認知症サポーターキャラバンが発行している「認知症サポーター養成講座標準テキスト」には、認知症患者の対応において心えるべき「3つのない」が示されており、それには「驚かせない」「急がせない」「自尊心を傷つけない」が含まれています(参照:ALSOKの介護)。仕事であれど、彼のプライベートな空間を保ち、声をかけないべきであることは、明らかです。
ブルースの家族は2月16日(現地時間)、ブルースの失語症が進行し「認知症」と診断されたことを前頭即答型認知症組合のWebサイトで発表(参照:前頭側頭型認知症組合のWebサイト)。エマや、元妻のデミ・ムーアらもInstagramで同診断を公表しています。
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