「24」「CSI:マイアミ」出演俳優が35歳で早世　追悼した子役時代の共演者、死因への一部憶測に「配慮して」

　11月5日、人気シリーズ「24 -TWENTY FOUR-」「CSI:マイアミ」などへの出演で知られる米俳優エヴァン・エリンソンが35歳で逝去。映画「私の中のあなた」（2009年）の共演者で、「リトル・ミス・サンシャイン」（2006年）のオリーヴ役でブレイクした米俳優アビゲイル・ブレスリンがエヴァンを追悼し、彼の死因を巡るコメントや報道に苦言を呈しています。

　米カリフォルニア州サンバーナーディーノ保安部によると、エヴァンはフォンタナにある住宅の寝室で亡くなっているのを発見されたとのこと。死因については6日に検死が行われましたが結果は発表されておらず、明らかな犯罪の痕跡は見当たらないとされています。

　エヴァンは13歳のとき、子役として俳優のキャリアをスタート。「24 -TWENTY FOUR-」での主人公ジャック・バウアーの甥ジョシュ役、「CSI:マイアミ」でのカイル・ハーモン役などで知られています。

　映画では「硫黄島からの手紙」（2006年）などへ出演し、「私の中のあなた」ではサラ（キャメロン・ディアス）の長男ジェシー役を好演。アビゲイルは彼の妹役で、急性前骨髄球性白血病を患う長女ケイトにかかりきりである両親のもと、特別な絆で結びつくきょうだいを鮮烈に演じました。

　アビゲイルは6日、作中でのケイト役ソフィア・ヴァジリーヴァを含むきょうだい3ショットをInstagramへ投稿。「エヴァン・エリンソンは優しくて面白くて大変な才能のある人だった。彼は『私の中のあなた』という映画で私の兄を演じた。エヴァンは本当に思慮深くて、最高の演技をするために注意を払い、成し遂げてしまう人だった。『私の中のあなた』での、彼の数シーンには今でもゾクッとさせられる」と俳優として共演した際の印象を伝えました。

　カメラの外での彼については、「おバカで面白くていたずらっ子でレッドブルが大好きで（私はレッドブルのにおいが嫌いだった）」と大笑いする顔文字を添えつつ、「エネルギッシュでパーティーでは中心にいた」と明るく楽しい人柄を証言。

　同作の共演が終わった後、あまり連絡を取り合わなかったとしつつも、「彼のすばらしく優しい魂はいつも私の心の中にあるし、彼と関わり合えたことを感謝している」とつづり、彼の家族にお悔やみを述べ、哀悼の意を示しました。

　またアビゲイルは、「天国は両腕を広げてあなたを迎え入れるでしょう。この地上でのあなたの時間はとても短かったかもしれません。でもあなたのユーモア、あふれる活力、優しさ、明るい光は永遠に残ります。どうか安らかなあの世へ旅路を。いつかモンタナで会えるかもしれないね」とエヴァンに直接語りかける形でメッセージを送っています。

　なお、アビゲイルは文末へ「ちなみに」と追記。「エヴァンの死に関して詳しいことはまだ発表されていません。彼の娘さんを含むご家族への配慮として、詳細は憶測で語らないようどうかお願いいたします」とその死因について不要な詮索を避けるよう苦言を呈しました。

　エヴァンのFacebookでは、現在の職場として依存症克服の支援団体が記載されており、同じ団体で活動する女性と交際中であったとされています。加えて、依存症に以前苦しんでいたもののここ3年間薬物を断っており、最近歯科治療でオピオイドを処方されたことが原因で再発してしまったとも一部で報道されています。

　米TMZ紙はこの件について、エヴァンが発見されたのは薬物やアルコールを断ち続ける環境が整った回復支援施設であると父親が語ったという記事を掲載。アビゲイルの追記はこういった情報からエヴァンの死因について人々の憶測が広がることに対する注意喚起であると思われます。

読まれている記事