歯磨き専用スペースに結婚相談所も! 至れり尽くせりの韓国NHNオフィス訪問リポート:Googleが勝てない検索サービスが作られる場所(1/2 ページ)
韓国のネット検索サービス「NAVER」を運営するNHN。Googleを圧倒する原動力がどのように生まれているのか。地域住民も利用できる図書館やフロアを丸ごと使ったカフェ、結婚相談コーナーまで。社員の要望に応えた設備満載のNHN本社を紹介する。
NHNは、韓国のネット検索サービスで約70%という圧倒的なシェアを誇る「NAVER」を運営する会社だ。日本ではネットゲームサービス「ハンゲーム」の運営会社としても知られ、2010年4月には日本法人のNHN Japanがライブドアを子会社化したことが記憶に新しい。1999年の設立から年間売り上げ1000億円を超えるまでわずか10年。韓国を代表する会社に急成長したその原動力を本社ビル「グリーンファクトリー」で探った。
グリーンファクトリーは、ソウル中心部から車で30分ほど離れたブンダン(盆唐)という街にある。地上27階、地下8階の巨大なビルで、NHNや関連会社の社員約3000人が働いている。完成は2010年5月で、当初は半分を賃しオフィスにする予定だったが、会社の成長が早すぎたため、貸すどころかフロアが足りず第2ビルの建設を計画しているという。
本社の名前は、NAVERのイメージカラーである緑色から来ているが、エコロジーの意味も含まれており、ビルの内部では随所にその工夫を見ることができる。またブラインドの代わりに設置されている「ルーバー」と呼ばれる緑色の遮光板により、外から緑色のビルとして見える仕掛けになっている。
グリーンファクトリーは1階から27階まで、一貫してオフラインでコミュニケーションを生むための仕組みを整えている。コミュニケーションによる問題解決の重要さをオフラインで知っているからこそ、NAVERのオンラインサービスを支える知識検索(「知識in」というQ&Aサービス)が魅力あるサービスになり、Googleとは違う検索サービスとしてネットユーザーの支持を得ることにつながっていると考えているためだ。
ここからは、オフラインでのコミュニケーションを生むため、グリーンファクトリーでどのような工夫がなされているのかを紹介する。
地域住民にも開放された空間
グリーンファクトリーは1階と2階を社員だけではなく地域住民にも開放している。入りやすいよう、正面玄関では制服を着た警備スタッフが仁王立ちするのではなく、スーツを着たスタッフがホテルマンのようにお辞儀をして出迎えるようになっている。受け付けも入口の対面ではなく、横に置かれている。
1階と2階には図書館やCONNECT HALLと呼ばれる多目的ホールがある。図書館では社員だけではなく、近隣の住民が本を読んだり、PCで作業をしたりと、自由に利用する姿を見ることができた。
図書館は2フロアにわたり、デザインやITの専門書を約2万冊所蔵している。「オンラインで知識を得るにはNAVERで検索する方法があるが、オフラインではどうか」と考えたとき、図書館という結論になったという。韓国語だけでなく日本語や英語の本も多数置かれており、社員が出張の際に持ち帰ったものもある。今後は電子書籍の提供も検討する予定だ。
1階にはNHNグッズを売っている店もあり、ゲームグッズから他社とコラボした商品まで多数揃っている。入口にはNHNが開発したオリジナルのハングルのフォントを使ったグッズが並んでいた。オリジナルフォントは、同社のサイトでデータを無料配布している。韓国ではハングルのフォントが少ないためだ。韓国に行く機会があれば、ぜひ街の看板を観察してみてほしい。同じフォントが使われていることが多いのに気付くだろう。
2階には図書館と多目的ホールのほかに、ギャラリースペースがあり、NAVERのユーザーが投稿した写真を展示することがあるという。筆者が訪問したときはオンラインゲーム「TERA」の原画展が開かれていた。
重要な決定はカフェでするのがNHN流
4階はフロアのほとんどがカフェになっており、多くの社員で賑わっていた。広いカフェスペースを確保したのは、NHNができたばかりのころ、スターバックスで重要な決定を話し合っていたため。実際にこのカフェでも、仕事に関する話が多いという。
カフェでは1日に約2500杯のコーヒーが注文されている。ビルで働いているのが3000人と考えるとかなりの量だが、これは「上長が部下におごるのは当然」という韓国の文化によるもの。ぜひ、日本の上長も真似してほしい。
カフェの入口近くには面接室が設けられている。ここに面接室を作ったのは、カフェに来て社風を肌で感じてもらうほうが、ただ資料を見てもらうよりNHNを理解してもらえるからだ。隣にはファミリーマートがあり、案内してくれたスタッフによると「本当は日本の“ファミマ!!”(オフィスビルなど特定施設内に出店するファミリーマートの新ブランド)を作りたかったのですが、韓国にはまだ(そのブランドが)ないため、実現せず残念でした」とのこと。
4階はフロアは全体が公園をイメージして作られており、エレベーターホールの壁が木で覆われていたり、壁に植物を植えたプラントウォールが設けられている。ペットボトルをリサイクルした椅子や、輸入家具の運搬に使った箱をリサイクルした机など、エコを意識した内装も多く見られた。
印象的だったのは、モバイル端末の体験コーナーだ。国内外の最新端末が展示されており、これまでPCが主力だったNHNのスマートデバイスへの注目度がうかがえる。社員たちが手に取って盛り上がっている姿もあり、こういったコミュニケーションから新しいアイデアが生まれてくるのだろう。
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